【Nikon】Z9で千葉散策
6月末、千葉駅側にある千葉公園で夏の花、ハスが見頃を迎えたとの情報を受け、撮影に出掛けてきました。
千葉公園のハスは昭和26年、千葉市花見川区にある現、東京大学検見川総合運動場にあった落合遺跡の地下から発見された約2000年前の古代ハスの実から生長したもので、これを発見した大賀一郎博士の名をとってオオガハスと呼ばれています。以後他の品種と混ざらないよう系統保存が行われており、今でも太古から変わらぬ姿を見せてくれています。
実際、都内の公園等で見かけるハスと比べ1ヶ月以上早く咲くなど他のハスと違った特徴が見られます。
ハスは開花から4日ほどで散ってしまうそうです。
また、開花直後は色の濃いピンク色をしているものの、徐々にその濃さが落ちていき、最後は薄いピンク色に変化します。
撮影の日は、厚い雲に覆われた生憎の空模様。日差しの厳しい猛暑日に比べればマシとも言えますが…。
その薄暗さを逆手にとって、淡い色の花が浮かび上がって見えるように撮ってみました。
派手さを抑え、質感描写に優れたニコン機は、私のイメージ通りの画を書き出してくれます。
ハスの葉には水を弾く特性があり、細かな水滴が残ることはありません。これにちなんで、Kenkoの撥水フィルターには「Lotus(蓮)」と名付けられたほど。
この日もくぼみに集まった水溜りを沢山見つけられました。これを傾けると他の葉へものすごいスピードで流れ落ちていきます。さらにそこから生まれた揺れから他の水溜りも連鎖的に動き出します。この不思議な水の動きが好きで、つい葉を揺らしてしまいます。そして予想外の所から自分の足元に水がかかり我に帰るのです。
公園内には紫陽花も残っており、いろんな色で目を楽しませてくれました。
先日、待望の『Nikon Z9』を入手しました。
これまで「Nikon Z7」を使用していた筆者。AFや連写性能の強化に加え動画機能のパワーアップに魅力を感じつつも、機材の軽量化を重視していたため当初は見送る予定でしたが、次々に聞こえてくる高評価に我慢ができなくなってしまいました。
これまでは機材の出し入れ、レンズ交換のしやすさを重視して肩掛けバッグを愛用していましたが、Z9の新調に合わせてリュックタイプのバッグに変更。重さは増しましたが腰回りがスッキリしたおかげで移動がしやすくなりました。
気がつけば千葉みなと方面まで歩いていました。
千葉みなとのシンボル、ポートタワー。
背景の厚い雲と、外壁ガラスへの写り込みが影響してなんとも不気味な雰囲気に。
せっかく訪れたので上まで登ったものの、この日の見晴らしはイマイチ。
空調の効いた室内で小休止をとって早々にその場を後にしました。
Z9の試し撮りを兼ねた千葉散策。
動体でAFや連写機能も試したかったのですが、空模様と自己都合の関係でまずは近間での撮影となりました。
シャッターを切っての第一印象は、本当にZ7(4575万画素)より少ない4571万画素なのかという疑問。
私の目にはZ9の方がより鮮明に写し出しているように見えたのです。これは嬉しい誤算でした。映像エンジン等を含め、画素数だけでは分からなかった進化が感じられます。
ボディはさすがに大きくなりました。手の小さな筆者にとっては肉厚になりすぎてグリップを握った際、指が届かないボタンも。
結果、指が届くボタンにどの機能を割り当てるか悪戦苦闘中です。マニュアルやレビューを見ながらカメラをカスタマイズすることになったものの、これが意外に楽しく感じています。
早く自分好みの仕様に仕上げて、この夏はいろんな写真に挑戦したいと思います。