秋の風物詩「すすき」
10月中旬ごろに見頃を迎えるすすきを撮影しに某日、箱根の定番スポットである仙石原すすき草原に訪れました。
この日選んだ機材は「SIGMA fp L × Art 85mm F1.4 DG DN」です。
この日の天候は雨のち曇り予報。朝からぽつぽつと小雨が降っていて少し怪しげな天候です。
時間の経過とともに雨が止むことを願いながら目的地にやってきましたが、いつの間にか霧雨に変わり、遠くに見える山々の景色は殆ど靄で覆われておりました。
霧雨の中でカメラが濡れることを恐れつつも傘で防衛しながらシャッターを切ります。
風で揺れるすすきをしっかりと捉えるためにシャッタースピードを速くしたら雨の雫が写り込み、生き生きとした1枚になりました。
すすきの花言葉には「生命力」「活力」といった意味があるそうですが、そんな言葉がぴったりな気がします。
イメージを変えて21:9の横長写真を撮ってみました。
すすき草原という名のとおり、白色の綿毛が見渡す限りたくさん風に揺られていました。
露出を+にしてハイキーの柔らかなすすきを捉えました。
全体的に白色がかかり、ふわふわとしていて柔らかな印象です。
今度は露出を-にしてアンダーの撮影です。
ピントを合わせた部分のすすきがしっかりと浮かび上がり、渋い雰囲気になりました。
すすきの綿毛に繋がる細い茎部分に細かな水滴を捉えました。fp Lの解像力には圧巻です。
雨水が滴る雑草がふと気になり1枚シャッターを切りました。雫を纏った草花はそれだけでも画になります。
今回は初めてのすすきの撮影で85mmという中望遠距離のレンズの選択をしましたが、筆者が撮影前にイメージしていたとおりのアウトフォーカスのボケ味を活かした撮影ができました。
正直、霧雨の中での撮影になってしまい一時はどうなることかと不安でしたが、雨に濡れてしっとりとしたすすきもなかなか趣深く、存分に楽しむことができました。
次に訪れる際はふわふわのすすきを撮影できたらいいなあ、と来年に向けて思いを巡らせながらこれから見頃を迎える紅葉を眺めたりなどして今年の秋をまだまだ堪能したいと思います。
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