【Nikon】Z9とZ 24mm F1.8 Sで撮る紅葉の親水公園
夜の冷え込みだけでなく、日中の気温も下がってきた今日この頃。
冬至を迎え、日の長さも移ろいでいます。
この時期は多くの花々のシーズンが終わり、モミジの紅葉も落ち着いた頃。
冬が近づく空気感らしく、景色のコントラストが薄い季節となっております。
しかし、まだまだ紅葉のシーズンは終わりではありません。
今回はそんな紅葉を追い求めて水郷の風景を持つ水辺の大きな公園を散歩してまいりました。
持ち出したのはNikonの「Z9」と「NIKKOR Z 24mm F1.8 S」、レンズには可変NDフィルターのK&F Conceptの「NANO-X バリアブルNDフィルター NDX8-128」を装着しています。
そして、それらをまとめてDJIのジンバル「RS 2」に乗せて持ち運びました。
まずはこちらで撮影した動画をどうぞ。
気持ちの良い日差しの中、木漏れ日の差し込むメタセコイアの森を目指しました。
今回使用した24mmは広くを撮りながらも歪みが少なく、手ブレ補正を使用しても弛まない絶妙な画角となっています。
そのため、お散歩動画などでは雰囲気はもちろん、反転させて自撮りにも向いている広さです。
先の動画はZ9の手ブレ補正とジンバルの補正を使用し、ボディの電子手ブレ補正は使用せずに撮影を行いました。
さて、今回訪ねたメタセコイアは羽状の葉を持ち、新葉は明るい緑色で、秋に黄褐色に紅葉した後、落葉します。
元々メタセコイアは日本を含む北半球で6430万年前から260万年前までの新生代第三紀層に見られる化石として見つかった種でした。
化石として発見されたので絶滅したものと思われていましたが、1940年代に中国で自生しているものが見つかり、「生きた化石」として話題となったようです。
その後、1949年-1950年に種子や苗木が持ち込まれ、これらが日本各地へと広がっていったのでした。
全国各地の公園、並木道の街路樹、校庭などに植えられているメタセコイアですが、その佇まいや紅葉/落葉の様子のおかげで、その景観が名所となっている場所も多いです。
今回訪れた公園も都内で最大規模の植栽数で見応えはたっぷりでした。
さて、機材の方に話を戻しますと、「NIKKOR Z 24mm F1.8 S」は近接から無限遠までの撮影距離全域(特に中間域から無限遠)にかけて、解像感の高い画質を実現しています。
また、マルチフォーカス方式の採用により収差も大幅に改善されています。
そして動画撮影時のフォーカシング時にピント位置の移動にともなって画角が変化するフォーカスブリージングを抑制しており、違和感のない画角変化の映像が撮影できます。
そして、ボディのZ9に話を移しましょう。
発売以来、進化し続けるZ9ですが、2022年10月26日公開の「Z9」用ファームウェアVer.3.00で更にパワーアップを遂げました。
操作性や各種表示機能などの向上はもちろんのこと、動画関連ではレンズの望遠端を超えるズーミングが高画質のまま行える「ハイレゾズーム」が新登場しました。
4K動画の撮影時に最大8Kサイズで撮影しながらクロップをすることで、最大2倍までのズーミングが可能です。
一般的な電子ズームや撮影後の編集による拡大とは異なり、解像感を保ったまま拡大することができます。
そしてこの機能はZ9ボディ側での制御になるため、ズームレンズだけでなく単焦点レンズであっても「ハイレゾズーム」を使用できます。
すなわち、今回使用した「NIKKOR Z 24mm F1.8 S」を装着している場合、動画撮影時の焦点距離は24-48mm相当のレンズへと様変わりするのです。
「ハイレゾズーム」のズーミングでは絞りの変移がないため、大口径単焦点レンズ等の使用時は、浅い被写界深度を活かしながら撮影をすることができます。
ズームの調節はFn1ボタン/Fn2ボタンや、レンズのFnリング/コントロールリングに割り当てることも可能です。
撮影に使用したDJIの「RS 2」はジンバル側でZ9の録画開始/停止や絞り、シャッタースピードを調整できるのですが、この「ハイレゾズーム」は操作できませんでしたのでZ9のボディ側で調整する必要があるようです。
2021年12月24日の発売からちょうど1年が経過したNikon「Z9」。
プロフェッショナルの厳しいニーズに応える上位機種でありつつも、他メーカーに比べて抑えられた価格設定とNikonの一桁機ならではの過酷な状況でも存分に撮影できる操作性・信頼性の両立は唯一無二であります。
様々な被写体を確実に捉えるAF性能と約20コマ/秒の高速連続撮影、さらに「プリキャプチャ」機能により最高120コマ/秒の連写性能で申し分のないスチル性能。
それだけでなく、30分制限が撤廃され最長125分の連続記録や、8KやRAW動画の内部記録、そして「ハイレゾズーム」等のシネマ機能。
発売から1年を経た「Z9」からまだまだ目が離せません。