【Nikon】お手頃レンズを楽しむ・中編
「撒き餌レンズ」という単語をご存じでしょうか。
長年カメラを楽しんでいる方なら聞いたことがある単語です。
「撒き餌」とは魚や鳥を呼び寄せるための餌の事で、安価な餌が多いです。
「撒き餌レンズ」とはこの「撒き餌」になぞられたレンズで手ごろな価格でありながら性能が良く、
初心者ユーザーに交換レンズの楽しさを知ってもらうためのレンズの事です。
大体は50mm前後の単焦点レンズで、3万円前後の価格である事が多いです。
本記事では数回にわたり、ミラーレス機用の撒き餌レンズを使って撮影を楽しみたいと思います。
今回使用したレンズはニコンのミラーレス機用レンズ「NIKKOR Z 40mm F2」です。
単焦点の標準レンズといえば35mmか50mmのイメージがあります。
35mmは被写体や景色の全体を見ようとするときの人の視覚と近く、
50mmは被写体や景色を凝視しようとするときの人の視覚に近いです。
好みがわかれる2つの画角ですが、
いずれも「1本で撮影をカバーできる汎用性が高いレンズ」といえます。
40mmという画角はこの中間に値し、
35,50mmと同様に視覚に近く、使いやすい画角になります。
35mmだと広く感じるけど、50mmだと狭く感じる。といった方は
40mm付近の画角のレンズを使うとしっくりくるかもしれません。
今回はZ7Ⅱに装着して撮影を楽しみました。
小型で軽く、レンズ側での複雑な操作や設定は特にないため、
気軽にシャッターを切れます。
ボディの軽さもあり、撮影中に重さのストレスを感じる事はありませんでした。
最短撮影距離は0.29m
被写体にかなり寄れるため、被写体との距離で不自由を感じることはありません。
最短撮影距離を活かしたテーブルフォト等でも活躍します。
水面の一部に氷が張る寒さで、手袋を装着したまま撮影を行っていましたが、
レンズの操作で不自由を感じる事はありませんでした。
ミラーレス機に装着すると丁度良いサイズと重さで、
身軽な撮影を楽しむことが出来ました。
リーズナブルな価格のレンズではありますが、
価格以上の満足感を得られるレンズで、初心者から上級者まで楽しめる万能レンズです。
こちらのレンズにはZfcにピッタリな外装の「NIKKOR Z 40mm F2 (Special Edition)」もございます。
ご注意点として、ZfcはDXフォーマットですので、
40mmの本レンズを装着すると60mm相当の画角になります。
Zfc等のDXフォーマットのカメラに装着する前提で40mm相当の画角をご希望の方は、
装着すると42mm相当になる「NIKKOR Z 28mm F2.8」が最も40mmに近いお勧めのレンズです。