10周年を迎えるLeica Boutique Mapcamera Shinjuku
ライカの長い歴史のなかで生まれた数々の銘品、『プレミアムコレクション』をご紹介いたします。
今回ご紹介するのは『Leica ズミルックス M50mm F1.4 3rd Black Paint』
こちらのレンズを見て、ミレニアムモデルを頭に思い浮かべた方が多いのではないでしょうか。
それもそのはず。私たちもよく見るのは2000年に2000台限定で製造された『M6TTL 0.72 ミレニアムモデル ・ブラックペイント』、用のブラックペイントレンズです。
レンズはズミルックスとズミクロンM35mm F2 ASPH.が用意されていました。
しかし、本日ご紹介するのはミレニアムモデル用のモデルではありません。
更に希少なICSモデルです。
特別な『M6 TTL』のために作られたブラックペイント仕様のズミルックスとズミクロンは、ミレニアムモデル用、ICSモデル用、Øresundsbron 2000モデル用の3種類があります。
見分け方は、シリアルナンバーが400万番台はミレニアムモデル、390万番台だとICS(ICS輸入カメラ協会:Imported Camera Society)モデル、Øresundsbronモデルはその名が銘板に刻印されており、見分けることができます。
ミレニアム用のレンズはボディを購入した際に、ボディとシリアルナンバー下4ケタが同じレンズの購入権を得ることができました。
そのため、2000ものまとまったシリアルを通常ラインナップと同じシリアルの連なりで製造することができず、ミレニアムモデル専用として、未来のシリアルナンバー(400万台)を先取りで用意していました。
Øresundsbronはボディのみ、ズミルックスとのセット、ズミクロンとのセットと分かりやすく販売されていました。
海外限定モデルで情報が少なく推測になってしまいますが、カメラとレンズのシリアルと、限定台数のうちの何台目かを示すシリアル(XXX/150)の下2ケタが一致しているようです。
(150/150ならレンズ、ボディのシリアルの下2ケタ50。)
一方でICS用のレンズは200本限定生産。希少さはミレニアムの10倍!
シリアルに関しては謎多きレンズです。恐らくボディと下3ケタが同じ個体があるようです。
ICSにしても、ミレニアムにしても、セットでの入荷はほとんどありません。
レンズを手に入れてから、相棒(ボディ)を探す。これも一つの楽しみ方ではないでしょうか。
運良く見つけられたら運命でしょう。もう離れ離れにならないで…と願うばかりです。
シリアルナンバーで呼び方が分かれる。先代である『Summilux M50mm F1.4』の初期・後期モデルも1844000より前が初期、1844001からが後期と分かれているように、年代や番号で求め探すということもライカならではなのかもしれません。
使い込むほどに下地の真鍮が現れるブラックペイント、高級感のある黒と金の組み合わせが何とも言えません。
写真はミレニアムモデルですが、M型デジタルシリーズのブラックペイントモデルに合わせても魅力的なカラーリングです。
また、通常モデルと異なり、初期モデルや後期モデルに見られるクラシカルな山型のローレット、現代的な組み込み式のレンズフード、眺めているだけでも楽しむことのできる1本です。
最後の球面ズミルックスM50mmとして名高いLeica Summilux M50mm F1.4 3rd
柔らかく滲みながらもピント面はしっかりと描写。従来モデルの最短撮影距離・1メートルから0.7メートルに短縮。
ニュートラルな発色と繊細な画作りは、主に人物撮影において高い人気を誇ります。
ブラックペイントの他にブラック・シルバー・チタンがラインナップとして存在しており、275gのブラック以外は
真鍮製で380gと手に馴染むしっかりとした重量感もポイントです。
少しですがボディとレンズ互いに映り合っています。
この光沢感もブラックペイントの人気を高める理由の一つ。
真鍮が覗いてきた様はまさに道具としての最上級の美しさ。自らの手で自分だけの1台・1本を育てる楽しみもブラックペイントならでは。
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KASYAPA for LEICAではその写りも紹介しております。
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今回ご紹介した『Leica ズミルックスM50mm F1.4 3rd Black Paint ICS』
当店での入荷は稀で、コンディションの良い個体も減ってきております。
こちらの販売は近日を予定しております。
1度逃すと2度と出会うことのない可能性もある「プレミアムコレクション」、少しでも気になった方は当店ホームページを是非ご覧ください。