新品デジカメ1月ランキング | |||
1位 | Canon | EOS R6 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Nikon | Z5 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | Nikon | Z9 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Leica | Q2 | コンパクトデジタルカメラ |
5位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
6位 | Canon | EOS R7 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | SONY | α7RV | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | FUJIFILM | X-S10 | ミラーレス一眼カメラ |
2023年1月のランキングをお送りします。
新しい年の幕開けを飾ったのは、『Canon EOS R6 Mark II』。前回初登場で圧倒的な強さを見せた話題の新型機が、今回も2位以下を大きく引き離し首位をキープ。
やはりお買い替えの方が多く、ボディ単体の販売数が2種のレンズキットの販売数を大きく上回っています。
しかし、このボディ単体も月の中頃まで供給が安定せず、多くの方にお待ちいただくこととなってしまっていました。月後半にまとまった入荷があり、現在ボディ単体は「在庫あり」の状態。
この状態が安定して続けば、当分の間上位キープは確実な感じがしますが、はたして…
2位に『Nikon Z5』。昨年11月2日から始まったメーカーのキャッシュバックキャンペーンが大変好評で、その11月にはおよそ1年ぶりにランキングに返り咲きを果たしました。
しかしあまりに好評過ぎて12月は品薄状態になり、ランキング入りが叶わない状況に。
今回はその足りていなかった分の入荷もあり、1月10日終了のキャンペーンに駆け込む形でご購入が増加。なんと2位まで躍進する結果となりました。
2020年8月20日発売でその月のランキングは6位、翌月5位になって以降は10位までのランキングから外れ、キャッシュバックキャンペーンが行われた時に辛うじてランクインするというのがこれまでの動向だったのですが… 今回の2位は、この機体の最高位ということになります。
12月の品薄状況が生んだ奇跡的な結果とも言えますが、発売からおよそ2年半経過したエントリーモデルがフラッグシップ機Z9をも上回ったのですから、素直に讃えておくべきでしょう。
3位にその『Nikon Z9』。
このところ新品の在庫数が安定してきました。発売から1年経ちますが、まだまだ人気は健在。またそれまでの長く続いた品薄状況から、中古との価格差も僅かなため新品を選択される方が多く、上位に名を連ねています。
そして、今回のランキング最大のサプライズ! 4位に『ライカ Q2』が入りました。
言わずと知れたドイツの伝統ある超名門カメラメーカー ライカ。その代表的機種であるM型カメラは、ボディ単体で100万円を超える価格。レンズも軒並み高額で、カメラ愛好家の間でも、とにかく敷居が高い超一流ブランドと認識されている方が多いと思われます。
今回ランクインしたQ2は、2019年3月に発売されたレンズ一体型のカメラで、カテゴリーでは「コンパクトデジタルカメラ」の部類になります。
有効4730万画素35mmフルサイズセンサーを搭載。フルサイズ撮影時の画角は28mm、クロップさせることで35mm、50mm、75mmの画角での撮影も選択できます。
また、マニュアルフォーカス/オートフォーカスの切り換えや最短撮影距離17cmのマクロ撮影の切り換えもワンタッチでできるなど、「敷居の高い」ライカの中にあって、とても操作性の良いカメラと人気の高い機種です。
とはいえ、多くの方にとってはなじみの薄いメーカー、且つ発売から4年近くが経ちながら新品価格70万円を超えるカメラが、なぜ今になって4位にランクインしたのか。
まず、戻ってきた外国人観光客の方々の購買が挙げられます。店頭ではコロナ前よりもご来店・ご購入が確実に増えた印象があります。
そして、1月20日に実施されたライカの価格改定があります。昨今の材料費や運送費の高騰を受け、ラインナップするカメラ・レンズのほとんどが値上げとなりました。Q2も例外ではなく、新品価格が3万円ほど上がることに。
「いつかは、ライカを!」という憧れを胸に、長くライカカメラの購入を検討中だった方も、ただでさえ高額なうえに、さらに値が上がってしまっては… と、背中を押される形でご購入に踏み切るケースが目立ちました。
また、マップカメラではQ2のアウトレット品も数量限定で価格改定前から販売していました。中のカメラ本体は付属品を含め全くの新品、外箱である化粧箱に輸送中に生じたスレキズがあるというもの。改定前でも新品に比べ5万円ほど安い価格でしたが、今回なんと改定後もアウトレット品の価格は据え置きに。これが人気を後押しする形となりました。他のカメラ・レンズが20日以降販売数を落とす中、Q2だけは数を伸ばし続けることとなりました。
今までにない現象に、ついつい冗舌になってしまいました。ランキングに戻ります。
5位に『RICOH GR IIIx』、今回も新品・中古同時ランクインです。理由はやはり今まで同様、新品の供給が相変わらず安定せず、新品在庫がある時は新品が、ないと中古が売れるという状況が続いています。それだけ人気が高いということを示しているのですが、新品の供給が安定し中古との価格差が広がったうえで選択できることが一番の理想と言えるのですが…
同数6位に『Canon EOS R7』と『SONY α7IV』が並びました。
EOS R7は入荷数も安定し、前回9位から順位を上げました。昨年途中ランキングを独占するほどの勢いがあったEOS Rシリーズ。EOS R6 Mark IIだけに頼るわけにはいきません。Canonとしてもこのクラスの巻き返しを図りたいところでしょう。
α7IVも前回8位から順位を上げています。しかし、こちらは前回も述べたように購入者の意識が新品より中古に流れているようです。販売台数も前回は僅かに中古より新品の方が多いという状況でしたが、今回中古の方が新品販売台数を倍近く上回る結果となりました。
SONYはそのほか、9位に『α7RV』を入れています。こちらは前回3位から大幅にランクダウン。
在庫は潤沢にあるのですが、どうやら前回述べた不安が的中してしまったようです。
昨年11月の発売開始から、他メーカーに比べ供給が大変安定していました。その分、欲しいと思っていた方の手に早い段階で行き渡ってしまったようです。
フラッグシップ等の高価格帯カメラは、発売当初に爆発的に売れその後失速していくのはよくあること。ですが、α7RVはそれがかなり早く来てしまった気がします。
特に発売開始から深刻な供給不足に陥ったせいもあり、1年経ってもなお上位に食い込んでいるZ9とは対照的な印象を受けます。
今後巻き返しを図ることができるのか、注目です。
8位に『FUJIFILM X-T5』。こちらも前回2位から大幅ダウンです。
ですが、こちらの順位が落ちた原因はメーカーからの供給が不足しているため。お問い合わせは大変多いのですが、残念ながら入荷が追いついていない状況です。
10位の『X-S10』も、同様に供給不足が続いています。前回メーカーからの供給が回復傾向にあると述べたのですが、また「お取り寄せ」状態になってしまいました。
そのせいもあり、新品・中古の価格差があまりないにもかかわらず中古の売れ行きが好調です。
まだ新品を手に入れたいというお客様は多くいらっしゃいます。メーカーの奮起を期待したいところです。
さて、2023年最初の新品ランキングはいかがでしたでしょうか。
メーカーからの供給量に順位を左右される傾向が続いてしまっているのは残念なところです。
ただ、その分思わぬ伏兵が現われたりして、今までとは様相の異なるランキングになりました。
特にドイツの超高級メーカーであるライカが日本メーカーの中に割って入ったのには、大変驚かされました。
外国からのお客様が日々増加している今、ランキングへの定着もあり得ないことではありません。これからのランキングも目が離せなくなりました。
中古デジカメ1月ランキング | |||
1位 | FUJIFILM | X-T4 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | FUJIFILM | X-S10 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Canon | EOS R6 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | FUJIFILM | X-E4 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | SONY | α7RIV | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
9位 | Canon | EOS 5D Mark IV | デジタル一眼レフカメラ |
10位 | Canon | EOS R | ミラーレス一眼カメラ |
中古ランキングも昨年までと少し様子が変わってきました。
FUJIFILMが、1位『X-T4』、2位『X-S10』のワンツーフィニッシュ、さらに5位にX-E4を入れる好調ぶり。新品ランキングは下位に沈んでいただけに対照的な結果となりました。
昨年後半にX-H2S、X-H2、X-T5と新製品を次々登場させたFUJIFILM。X-T4を下取に出される方がとても多く、中古在庫が大変豊富になりました。
その分価格も下がりましたが、性能的にはまだまだ十分に高いものを持っている機体。ランキングでも徐々に順位を上げ、今回ついに1位獲得となりました。
2位のX-S10は、先ほど新品ランキングのところで述べた通り、新品の供給不足から中古購入に流れている状態です。新品の供給が安定すれば、価格差が小さい間はそちらの購入が増えることになると思われますが、はたしていつになるのか…
3位には『SONY α7IV』。やはり新品ランキングでお話ししたように、購入者の眼が新品から中古へとシフトした感のあるカメラ。歴代の傾向だと、SONY得意のキャッシュバックキャンペーン対象になると、その期間は新品・中古の価格差が小さくなり、新品を購入される方が増え中古順位を落とすこともありました。α7IVも同じような動向をとるのでしょうか。
前回中古ランキング1位の『Canon EOS R6』は、今回4位と順位を落としました。
しかし、EOS R6 Mark IIの好調に押される形で注目を集めているのは確か。在庫数も豊富ですから、いつ1位に返り咲いてもおかしくない存在です。
実際に今回のランキングですが、1位から3位までは非常に僅差、ほんの数台の差でした。そして4位EOS R6もそれに続いています。
X-S10は新品の入荷次第で大きく順位を変化させそうですが、残るX-T4・α7IV・EOS R6といった面々がこれからの中古ランキングで熾烈な首位争いを繰り広げそうな予感がします。このランキングブログご愛読の皆様はどう予想されますか?
5位『X-E4』も、大変問い合わせの多い人気機種です。現行で販売されていた頃、長期に渡り供給不足が続いていましたが、結局状況が回復せぬまま生産完了に。そのせいもあり中古商品も回転が早く、ずっと在庫不足が続いていました。今回まとまった数の商品が出たため、5位にランクインしましたがそれらもすぐに完売になってしまいました。
センサーや画像処理エンジンに上位機種と同等のものを採用しながら小型軽量化を実現したモデル。なぜメーカーが生産を終了させてしまったのか疑問に思われた方も多く、再販や後継機の登場を望む声もお客様より多くいただいています。
6位に『SONY α7III』、7位同じく『α7RIV』とSONY勢が続きます。
α7IIIは、昨年中頃まで長きにわたり中古ランキング1位を維持していた機体。中古部門でのSONY人気を支えてきたカメラです。
α7IVにその座は譲ったにしろ、価格もこなれフルサイズ機をお手頃に始めたい向きには大変魅力的な1台。まだまだランキングに名を残すロングセラー機となりそうです。
α7RIVは昨年11月、12月の2ヶ月連続で獲得していた3位の座からランキングを落としてしまいました。
α7RVの登場で増えた中古在庫がこの2ヶ月で売れ、現在少し在庫数が減ったことも関係あると思われます。
高画素機の導入を考えている方には気になる存在。今後の在庫数や価格の動向を注視されている方も多いのではないでしょうか。
9位に『Canon EOS 5D Mark IV』。やりました、2023年のスタートも一眼レフ機の灯は灯り続けました。
ただ、今回Canonは同数13位にEOS 7D Mark IIも名を連ねているのですが、Nikonの一眼レフ機は20位までに1台も入りませんでした。
相変わらず厳しい状況にある一眼レフ機。しかし、マップカメラはそんな一眼レフ機へも熱い応援を続けます。
このランキングブログの掲載と同じ『Stock Shot』にて、「一眼レフという選択肢」なる連載ブログがスタートしたのをご存知でしょうか。
カメラ大好きなマップカメラスタッフたちが、歴代の一眼レフ銘機たちへの思いを熱く熱く語っています。これを読めば、忘れかけていた貴方の一眼レフ機への思いも蘇るかも! 是非併せてご購読ください。
中古ランキングの最後は、10位『Canon EOS R』。
結局2023年最初の中古ランキングは、FUJIFILMとSONY、Canonが仲良く3機種ずつという結果に終わりました。
先にNikonの一眼レフ機が20位までに入らなかったと述べましたが、実はミラーレス機も含めNikonは今回のランキング20位までに1機種も名前が挙がっていませんでした。
どうした、Nikon?!
新品ランキングでもキャッシュバックキャンペーンが終了してしまったZ5が次回のランキングに残るか微妙ですし、そうなるとまさしくZ9の孤軍奮闘ということになってしまします。
ここからNikonがどう巻き返すか気になりますし、先の3メーカーの覇権争いもまだ先行きが読めません。
2023年のランキングも、はたしてどんな展開になるか、楽しみが尽きないようです。