2023年3月3日発売となった「NIKKOR Z 26mm F2.8」
Zマウントシリーズ待望のパンケーキレンズの登場です。
重さはわずか125g。
全長もたったの23.5mmしかありません。
カメラに装着していてもレンズをつけている感覚は全くしませんでした。
今回はカメラにつけっぱなしレンズとしてもスナップシューターのお供としても有能な本レンズをカメラに装着して街に繰り出してみました。
まずはNikon Zシリーズ、最軽量カメラの「Z30」との組み合わせです。
焦点距離は26mm。
今では馴染みの多いであろうスマートフォンのカメラの画角に近い焦点距離です。
一方でAPS-Cセンサーの「Z30」に装着した場合は35mm判換算39mmとなります。
いわゆる標準レンズに近い39mm。
目で見た景色をそのままカメラで切り取ることが出来ます。
最短撮影距離は0.2m。
被写体にグッと近づくことが可能なので遠近感やボケ感を出しやすく、簡単に携帯端末とは違う自然なカメラらしい表現が可能です。
フォーカシングに関しては全体繰り出し方式を採用し、近接撮影時に6mmほど前玉が繰り出します。
AF方式にはステッピングモーター(STM)が使われ、スナップで重要な速写性を損ないません。
スナップとなると余計なものを削ぎ落としてモノクロで撮りたくもなってしまいます。
コントラストが比較的はっきりしているためモノクロとの相性も良さそうです。
今回はZ30のボディ内で選択することが出来るピクチャーコントロール「カーボン」で撮影を行いました。
色情報が削られることでより”質感”が浮き出てきたように思います。
辺りが次第に暗くなってくる頃、
ボディを「Z30」から「Z6II」に替えて本来の26mmとして「NIKKOR Z 26mm F2.8」を使っていきます。
Z6IIはカメラ内手ブレ補正内蔵で暗所にも強いピント合わせとフルサイズセンサーならではの高感度耐性に優れたボディ。
Z30の時もレンズの存在感を忘れてしまうほどでしたが、Z6IIでもボディやグリップがしっかりしている分、より装着しているのを忘れてしまうようでした。
開放F値は2.8と十分明るい レンズとなっています。
そのため、薄暗い撮影環境下でも被写体ブレしない程度のシャッタースピードや低ISO感度で撮影することが出来ます。
もちろんボケ感も大きくなりますので使い勝手の良さは間違いなしです。
小型なレンズながら、収差などは妥協なく抑えられています。
当然絞り込むことは可能ですから、風景などのピントを全体に合わせるような環境でも性能を遺憾無く発揮してくれます。
新たなフルサイズ対応レンズとして登場した「NIKKOR Z 26mm F2.8」。
全長たったの23.5mmで重さも125gとまさに”パンケーキレンズ”の名にふさわしいレンズです。
小型軽量ながらマウント部分は金属でチープすぎずしっかりとした設計となっています。
アウターの大きめなポケットであればレンズを付けたままのカメラもすっぽり収まってしまいます。
もちろん鞄でも嵩張らず、荷物にならないためボディキャップ代わりに付けておいて損はないと思います。
新登場となった「NIKKOR Z 26mm F2.8」。
春の行楽シーズンに合わせてぜひお楽しみください。