【Nikon】Z fcで味わう極上の銘玉「Voigtlander NOKTON D23mm F1.2 Aspherical」Vol.2
新たにブラックカラーが加わった「Nikon Z fc」。フィルム時代のFMシリーズの雰囲気をデジタルカメラで気軽に楽しむことができる人気の1台。Nikon Zマウントには魅力的なオートフォーカスレンズがラインナップされていますが、せっかくなら「クラシックデザイン」なレンズを選びたいところ。
「Voigtlander フォクトレンダー」からリリースされるZ fcにベストマッチなマニュアルフォーカスレンズの魅力を数回にわたって連載!ぜひお楽しみいただければとおもいます。
何処へ行くのか、誰と行くのか、どんな風に撮りたいか。いろいろなことを考えながらカメラやレンズを選ぶという楽しみ方、私は素敵だと思います。
もちろん、気分やファッションと合わせるも良いでしょう。
この日は気軽にクラシカルをイメージしてZ fcとNOKTON D23mm F1.2 Asphericalの組み合わせをチョイス。
35mm判換算でおよそ35mmの画角に相当するこのレンズ。日常の視野角に近く、スナップ撮影ととても相性が良いです。開放F1.2で撮影しました。
ショーケースに並んでいた小さな置き物をF1.8で撮影。柔らかな輪郭描写が陽の暖かさとガラス越しの質感を印象的なものにしてくれました。
賑わっているほうへ少し歩いてみます。手前の植木に差し込んだ光が被写体を浮立たせ、それをしっかりと捉えてくれました。背後に景色を残せる画角なので程よく状況説明の役割を担ってくれます。
F4まで絞りました。ガラッと描写の雰囲気が変わり、いかにも現代のレンズという印象です。色のりもよく、安心して見ていられます。
気がつけば植物ばかりに気を取られていますが、もう少し撮ってみようと思います。
同じ木を今度は開放で1枚。同じレンズとは思えない表現の違いが面白くて楽しいです。色のりやコントラストの違いも感じられ、いろいろ試してみようと写欲が湧いてきます。
最短撮影距離が18cmと非常に短いので、小さな被写体に寄って撮影できますし、ボケを楽しむこともできます。周辺こそわずかに楕円形の玉ボケにはなりますが、大部分において綺麗な玉ボケを見せてくれました。
花の部分がボケすぎないようにF3.5まで絞りました。
週末ということもあってか賑わっており、とてもパワフルな時間を楽しむことができました。老若男女問わずカメラをお持ちの方が多くついついカメラに目が向いてしまうのですが、自分のカメラが一番かわいい、かっこいい、そんなことを思いながらひと休みできる場所を探します。
ほど近いコーヒースタンドへやってきました。こちらも大盛況。何を飲むかは事前に決めていたので素早く注文します。いただいたら帰路につくとしましょう。
ホットのラテをいただきます。ガラスのグラスでホットを提供してるところは初めてで記念に1枚。グラスの縁、ラテの質感もしっかり捉えてくれました。寄れるレンズなのでテーブルフォトは座ったまま撮影できますし、Z fcの控えめな佇まいは店内の雰囲気に溶け込みます。またバリアングル液晶搭載なのでファインダーを覗かなくても撮影が可能です。
モノクロにして1枚。メリハリの効いたコントラストが心地よいです、こちらはF5.6。まだまだ夏の日差しと比べると柔らかさが感じられて、春だなあとファインダーに見える影を見ながら思いをめぐらせます。
使い込まれた木やガラスの風合いがよく表現できたと思います。MF時の表示切り替えはワンタッチで、かつ段階的に拡大、縮小することができるのでスムーズに撮影に臨めました。
そろそろ駅が近いです。ここから眺める景色が好きなので来るたびに写真に収めます。開放で撮影しました。周辺減光とふんわりとした描写がどこかノスタルジーを感じさせます。
可愛らしい影を最後に1枚。三つ巴の影だと思いますが、ニコッと笑っているようにも見えました。
目に止まったものに対して即座にアプローチできるZ fcとNOKTON D23mm F1.2 Asphericalのコンパクトな組み合わせ。MFレンズだからこその速写性や細かなピント調整を実現してくれますし、絞り具合でさまざまな表情を見せてくれる本レンズ。日常的に持ち歩くには非常に魅力的な組み合わせだと感じます。
また、とても「明るい」レンズなので夕方以降も楽しむことができます。
今度は日が暮れた頃一緒に出かけてみようと思います。
それでは本日も素敵なカメラライフをお過ごしください。
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