【Leica】Leicaのある日常 #18
夢の中にいるような写り、そしてその写りに夢中。ダブルミーニングで筆者が最近気に入っているのが「Leica Summilux M35mm F1.4 2nd」です。このレンズの最大の特徴は個体ごとに異なるクセの強さと出方。絞り開放で現れる綺麗なゴーストやハイライトの滲みは、記憶を美しくデフォルメしながら呼び起こさせる唯一無二の武器。デジタルでもフィルムでのその魅力をいかんなく発揮することが可能です。
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2月中旬、寒さ険しい冬の北海道に「Leica M10 モノクローム」にマウントして連れ出しました。人生の先輩であり友人である同僚に運転を任せ筆者は助手席でパシャパシャ。この場をお借りして御礼申し上げると共に、次回はもっと長距離を運転することを誓います。さて、その写りと言えば『まさに夢中』。強烈な滲みと主役を引き立てる周辺減光、カチカチと僅かに絞るだけで劇的に向上する解像力、夢の中にいるような景色に夢中になること間違いなし。
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デザインも使い勝手も大変気に入っている「Leica M6」は父親から譲り受けたこともあり筆者のかけがえのない相棒。最速のシャッタースピードは1/1000秒(実際はそこまで出ていないのですが)、頻繁に使うフィルムのISO感度が160から400であることを考えるとあまり絞り開放で使うことはありません。その代わり得られるのは凛としたピントのエッジと高い階調性能。開けても絞ってもいい。いいレンズというのは1本で何度も美味しいと相場が決まっているのです。
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魅力で溢れた「Leica Summilux M35mm F1.4 2nd」。大変な人気で入荷も少なく、ストッパー付きのモデルやチタンバージョンはプレミアムコレクションとなっています。シリーズ7のフィルターを「12504」に挟み込んで装着するなど、モノとしての面白さも兼ね揃えた1本。見つけた際は是非お試しいただき、ピンときたらすぐさま確保していただくことをおすすめします。
2つに分かれるレンズフードなんて他にあるのでしょうか。
フィルター径のないレンズのために用意されたシリーズフィルター。ズミルックス・2ndには『7』を。