【Rollei】お散歩ローライ(ときどき、旅行)⑦今年の桜もやっぱり二眼レフで
前回の「お散歩ローライ(ときどき、旅行)⑥二眼レフで春を撮る」で、二眼レフカメラで撮影した桜の写真を紹介しました。
それらは今まで十何年かの間に撮りためたものです。どうしてもフィルムカメラ、それも中判フィルムで撮影したものは、現像などに時間がかかりブログで紹介するまでのタイムラグが大きくなってしまいます。
しかし、それもまたフィルムカメラで撮影する楽しさの一つと割り切って考えています。
写したその場でなく、時間を置いてその時の撮影を振り返る。
「おぉ、思ったよりよく撮れてるじゃない!」歴代のお気に入りの一枚に加わります。
「あぁ、残念! もうちょっと桜に寄ってシャッター切るんだった…」その失敗は翌年の桜に持ちこされます…
そんな風にして毎年飽きずにカメラを構えてきました。
そして今年も… やっぱり二眼レフで桜を撮っていました。
3月14日という異例の早さで開花した東京の桜。
しかも開花後は肝心の天候が優れない日が多く、お花見を楽しみにしていた人々の気持ちをソワソワさせることに。勿論、私もその一人でした。
さらに言うと、なぜか自分が休みの日は天候が悪い… 神様を恨むことしばし。
そんな私の焦燥を冷めた目で見る妻… 分かってください、この気持ち…
3月末のある日、曇り空でしたが午後から日差しが出る時間もあるという予報。
妻が免許の更新で品川区の鮫洲免許試験場に行くというので一緒に出掛けました。
京浜急行線鮫洲駅で下車し、妻は免許の更新に、私は横を走る第一京浜国道を渡ってすぐの「大井公園」に。丘を上がったところにある、隠れた桜の名所… だったところです。
Rolleiflex 2.8E (Carl Zeiss Planar 80mm F2.8)
実は、前回の「お散歩ローライ⑥」でも同じ公園で撮影した写真を掲載しました。
その時と明らかに違う枝ぶり。5,6年ほど前に公園全体の桜の枝をかなり切ってしまったのです。保護のためか、景観のためか、仕方ないことなのでしょうが残念です。
春休み中の平日、お昼を回った時間で子どもたちが数名いるだけでした。
傘を持っているのは、陽が射しているにもかかわらずパラパラと雨が落ちていたから。
子どもは多少の雨はお構いなし、私はローライが濡れないよう雨宿りできそうなところを求めて右往左往していました。
気まぐれなお天気雨が止んで撮影再開です。
フェンスの向こうは小学校。校庭を取り囲むようにぐるっと桜が植えられた素敵な学校です。
でも、入学式までもつかしら…
フィルムでも中判ならこのくらい細密に撮れます。
そうこうするうちに免許の更新を終えた妻が合流。
「見て見て、ゴールド免許!」
(10年以上運転してないんでしょ…)「表情が硬い…」
「そこは見ない!」
二人でベンチに座り、しばしお花見… 柔らかな風が吹き、花びらがひらひらと舞い降ります。
…そうそう、これがしたかったの。
…とか言いながらも、撮影は忘れません。上を見上げ(ウエストレベルファインダーなので、正確には見上げてませんが…)パチリ。
シャッターを最高速1/500にし、出来る限り絞りを開けて撮影。枝の重なり具合が良い感じに表現できました。
「せっかくだから、あっちまで行ってみない?」
妻が指さしたのは駅の向こう側、免許試験場を越えた先に勝島運河があります。
運河沿いが桜並木の続く遊歩道になっています。「しながわ花街道」なんて、いつの間にそんな名前がついたんだろう…
花びらが良い具合に道に落ちていました。
土手には菜の花やチューリップも植わっていて桜と共演。
土手の急な斜面で中腰での撮影、翌日が心配です。
そんな中をランドセルを背負った子どもたちが走り抜けていきました。。
ピカピカの1年生でしょうか。桜の木の下でお母さんたちが子どもたちの写真を撮っていたのですが、子どもは飽きちゃったのかじっとしていませんでした。
水辺に下りていくと、つがいでしょうか、水鳥が仲良く前を通り過ぎていきました。
日も翳り、肌寒くなってきました。私たちもここらで帰路につくことに。
桜もローライも十分堪能できた一日でした。
クラシックカメラの購入に、安心の「1年保証」付き!