ついにベールを脱いだNikon Z8
このナンバリングのカメラの登場を待ち焦がれた方も多いはず。
そしてそれを迎えるは充実のNikon Zマウントレンズ「NIKKOR Z」。
当社スタッフが思い思いの「NIKKOR Z」レンズを使用し、実際にご紹介してまいります。
千差万別の最適解。
あなたの最適解はどのレンズでしょうか。
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今回ご紹介するのは、「NIKKOR Z 400mm F4.5 VR S」。
こちらのレンズ、400mmの単焦点ながら三脚座含め約1245gと驚きの軽さ。
数字を見るだけでは、重いレンズのように見えますが、望遠単焦点ではクラス最軽量です。
このレンズで野鳥を撮影していきます。
ボディはZ9を使用、野鳥を撮影するということで、Z TELECONVERTER TC-2.0xを同時に使用しています。
ボディ側に重心となりますので、三脚なしでも安定した撮影ができます。ふよふよ動き回る蝶も追いかけやすく、理想的な写真が撮影できました。
まずはよく都心でも見かけるスズメ。筆者は野鳥撮影があまり得意なほうではなかったので、実家のような安心感のあるスズメで準備運動です。
小さな鳥の隣に同じくらいの身長の葉が生えていて、横並びの瞬間を狙って撮影してしまいます。童話のような構図でお気に入りの1枚です。
お恥ずかしながら、私は野鳥にあまり詳しくはないのですが、おそらくムクドリだと思います。
実家の庭によくいたので、親近感があり撮影していました。後ろから双眼鏡を持った方に「なんだ、よくいる鳥じゃない」と声をかけられました。会釈をしながらウォーミングアップです。と心の中で返事をして、可愛らしい姿をカメラに収め続けます。
TC-2.0xを使用しますと、開放絞りがF9となります。テレコンをつけない場合もF4.5になりますので、この明るさがネックになってしまう方も多いと思います。
私もそのうちの一人でしたが、今回の撮影で、いい意味で裏切られる撮影となりました。
野鳥撮影は被写界深度や、羽の光の反射の関係で、F5,6からF8くらいがおすすめです。テレコンを付けてF9なのでむしろ理想的な数値だと思います。
このように、400mmの望遠になりますので、しっかり被写体が浮き出ているようなボケ感のある撮影ができます。
ISOは今回大体6400ほど。高画素機なので少しノイズが出やすい数字になってしまいました。
シャッタースピードを下げ過ぎてしまったことが今回の撮影の1番の反省点です。
Z9の性能と機能をそのまま凝縮したZ8発売決定という事で、レンズだけでなく、Z9の性能にも触れていこうと思います。
エンジンの処理能力の高さにもひたすら驚かされます。野鳥なので、動きは予測不可能。シャッターチャンスも一瞬なので、少しでも動き出したら常にシャッターを切った状態が続きます。シャッターを押し続けても書き込みの影響を受けることは全くありませんでした。
被写体感知の能力も本当に優秀で、数百メートル離れたところにいる鳥にも反応します。
本当に驚いたのはこのオナガを見つけた時です。なかなか野鳥が見つからず、自分で探すのは諦めて、ひたすら背面液晶を見ながらAFボタンを何度も何度も押していました。
そうしているうちに何かを白枠で捉えたZ9。お?と思いファインダーを覗いてしっかり合わせてみると数百メートル先にオナガがやって来ていたのです。
作品としては決して褒められたものではないかもしれませんが、この感動を、このブログを読んでくださっている皆様にお伝えさせてください。
このコントラストの高い草木の中で小さなオナガだけを検出し、パッとAFを合わせたZ9。本当にこれがカメラなのか?と疑ってしまうほどの性能に、ただひたすらに驚かされるばかりです。
もう少し近くで撮影をしたかったのですが、近付けるギリギリのラインでした。
次は600mmと2倍テレコンで挑んでやる。と心に決めた瞬間です。
鳴き声、木々の揺れなどを頼りに、緑の中に隠れているメジロを発見しました。
高い木のてっぺんで可愛らしい鳴き声を響かせるメジロ。木々の隙間から撮影し、しっかりメジロにピントが来ています。手前の葉の前ボケが、野鳥ということを感じさせる写真でお気に入りです。
すぐ近くにコゲラも発見。小さくて本当に癒されます。
ここまでの高性能を揃えたZ9の小型版のZ8。初めてZ9を持ってみた時の私の感想は、大きくて重い。だったので、Z8が欲しくなってしまいました。
春になり木々が青々としてくると、鳥たちは葉に隠れてしまい見付けるのが難しくなってしまいます。一気に野鳥撮影の難易度が上がります。それでもZ9を持っていると「カメラが鳥を見付けてくれる」という安心感がありました。
今回の撮影では、本当にいい写真が多く写真の選別にとても難航してしまいました。
今回の私の一番お気に入りの写真がコチラ。チュウシャクシギです。
渡り鳥とのことですが、一緒に越冬して日本に渡ってきたのでしょう。仲良くしてほしいです。
Z9のAF速度とピントの正確性など、どこをとっても素晴らしいものでした。さすがNIKONが誇るフラッグシップ機です。
Z8の発売がとても楽しみです。
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ついに発売となったNikon Z8。
既に「NIKKOR Z」レンズをお使いの方も、新しく揃えるという方も 是非THE MAP TIMESをご覧いただいて、あなたの“最適解”をお選びいただければと思います。
明日はどのレンズが登場するのでしょうか。 乞うご期待!
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