【Nikon】Z9の4K動画で撮る梅雨の花
「宝の持ち腐れ」最近、手持ちのカメラを弄る度に頭をよぎる言葉です。
新製品が発売されると、すぐに飛びついてしまう筆者。
様々な機能がパワーアップされていても撮影スタイルが凝り固まってしまっているため、その恩恵にあやかることもなく日々似たような写真を量産してしまっているのです。
特に進化の著しい動画機能に至っては、そもそも何を撮って良いのかも分からない状態なのです。
近所で紫陽花や花菖蒲が見頃を迎えた6月。
まずは試してみなければ何も始まらないと思い動画機能を試してみることにしました。
と言っても単純に普段の設定そのままにシャッターボタンの代わりに録画ボタンを押しただけですが。
これを繰り返し、つなぎ合わせたのがこちらです。
撮影は全て手持ちで行いました。動画撮影のハードルを上げていたのが手ブレの対策です。
昔、親戚が撮ったホームビデオを見て乗り物酔い状態になったことがあったので手ブレにはどうしても慎重になっていました。
なので今回は「電子手ブレ補正」機能を使用してみました。動画撮影のために唯一操作したカスタム設定です。
本機能を使うことで1.25倍にクロップされますが、通常のVRより被写体への吸い付きが増したように感じます。
静止画と同じ感覚でカメラを動かさずに撮るならば常用したい機能です。
またカメラのAFがかなり優秀なので、風に揺れる花をしっかり追い続けてくれました。これも心強い限りです。
5秒前後の短い動画をスライドショーのように編集しただけですが、画に動きが加わったことで普段の写真とはまた違った印象に仕上がりました。
そして4Kの映像の美しさに感動しました。薄い花びらが風に揺れるだけで、その柔らかさがしっかり伝わります。
8K録画も可能な『Nikon Z9』ですが、8K再生に対応したモニターを所有していないことと、データが大きくなりすぎると編集が大変になると思い4Kで撮影しましたが十二分の解像力です。
同時撮影した4571万画素の静止画と比較しても遜色はなく、さらにもう1段上の精細感で動画が撮れるのかと思うと楽しみでしかありません。
そのためにはPC他、周辺機器のパワーアップが必要なのが悩みの種です。
紫陽花の撮影には『NIKKOR Z 24-70mm F2.8S 』を。水辺に咲く菖蒲の撮影には『NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S』を使用しました。
重いレンズでも安定してホールドできる『Z9』はとても扱いやすく、縦位置での撮影もスムーズです。
Z8の登場で、今ならZ9の中古在庫が豊富にあります。発売から間もなく付属品の揃った綺麗な商品がたくさんある今のタイミングはまさに狙い目。
プロカメラマン御用達のフラッグシップカメラは見つけた時が買い時です。