【Leica】視点A
同じ時間、同じ場所、同じ被写体。
それでも写真ってこんなに違う。
心が動く、写真を撮る、言葉を添える。
世界の見え方、切り取り方、魅せ方、人それぞれ。
【視点A】
Leica M10-P
Leica Summicron M50mm 1st rigid
いわゆる“ライカらしい”写真を生み出すレンズだと思います。
数ある50mmF2のライカレンズの中でもオールドレンズっぽさと現代レンズっぽさの丁度いい真ん中あたりに位置しており、ボケ味や周辺の歪み滲みを残しつつもピント面の描写はしっかりめ。レンズの写りを評価するある指標によれば、後発のレンズよりも高い評価を得たとの話も聞きます。最短撮影距離が1mであることが少し気になりますが、レンジファインダーを使うという覚悟を持ったからにはそれくらい受け入れた方が気楽に過ごせるのでご愛嬌。見た目は間違いなく、最高にかっこいいので気分上がることは間違いなし。
描写に関して詳しく言えば、空やシンプルな地面などを撮った写真に見られるような周辺減光や、被写体の背景がざわざわと不思議な模様を描く様がいわゆる“オールドレンズ感”で間違いないでしょうし、かと思えばピント位置の描写力は何十年も経過しているものとは思えないようなもの。どっちも欲しい私のわがままな需要を満たしてくれる存在なのです。
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視点、いかがでしょうか。2人で同じ場所を撮影してから別々のブログに仕上げました。
本来であれば2人とも同じカメラで撮影した方が「撮る人によってこんなに写真って違うんだ」を感じやすいだろうと思っていたので、全く別のカメラで撮ってはたしてコンセプトに沿うかと心配でした。ただ読んでいただいている皆様も含め、我々にとってカメラは体の一部。画を描く人のが絵具を選ぶように、スポーツ選手がシューズを選ぶように、各々カメラを選ぶというだけです。
結果的に違いが大きいかどうかは分かりません。というのも投稿までお互いの写真を見ていないからです。
似通っていても、全然違っていても、比べて見ごたえは十分にあるはず。
自分の視点、他人の視点。
お互い黙っていては、見ているだけでは、案外気付きづらいもの。
となれば是非この夏は誰かと、もちろんカメラを持って。
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