【Panasonic】優れた動画機能を持つ LUMIX DC-G9PRO
Panasonic G9PROを使っての静止画撮影はとにかく快適です。さすが静止画のフラッグシップ機と言われてきただけのことはあると思います。そのせいか、これまでG9PROの動画面にスポットがあたることはあまりなかったように思います。では、動画機能においてはいったいどんなスペックを持っているのか。今回、カメラ本体のMENUを開いて自身が興味を抱いた面白そうな機能をメーカーのサイトなどで調べたり、少しばかり試してみたりしました。そのいくつかをご紹介させていただきます。
動画に関する知識がまだまだ未熟な私はこれまで周りのスタッフに撮影、編集のノウハウを教わったりアドバイスを受けながらなんとかやっている状態です。そんな恵まれている環境で仕事をさせていただいていることもあって、動画の撮影は最初からシャッタースピードや絞りを自分で設定するいわゆるマニュアルモードで行ってきました。ですからこの「動画おまかせiA」にとても興味があります。カメラの方で最適な設定してくれる便利なモードを使うことで普段使っているモードで撮った動画とどんな違いがあるのか比べてみたいです。
カメラで動画をちゃんと撮ったことがない、という方にとってその入り口となりうる機能があるのはとても大切なことだと今さらながら思います。
「動画おまかせiA」で撮影するのに慣れてきた、あるいはご自分シャッタースピードを設定してみたいとお考えの方は「クリエイティブ動画モード」で絞りやシャッタースピードをご自身で設定するようになります。
MENUから「動画露出設定」に入ります。
4つのモードから選びます。
動画のシャッタースピードはフレームレートの2倍分の1秒くらいが良いとされています。
あくまで目安ですが、例えばフレームレート30fpsならシャッタースピード1/60, フレームレート60fpsならシャッタースピード1/125が基本になります。
4K/60Pで動画記録が可能。
G9PROは4K60Pで記録できます。4KはFHDの解像度で2倍、画素数で4倍の違いがあるのでキメ細かいなめらかな映像を記録できます。
ちなみに4K60Pでの連続で撮影できるのは最大で10分、それ以外は29分59秒です。2018年の発売当時、よく比較されていたGH5はFHDでも4Kでも時間無制限で記録できます。静止画のフラッグシップ機と動画向けのフラッグシップ機の違いがこういうところからも感じられます。
バリアブルフレームレート
今回、私がこのカメラで最も興味をもった動画機能です。撮影フレームレートと記録フレームレートの組み合わせを変えられる私にとっては未知の機能です。
この写真でいうと、90fps(1秒間に90コマ)で撮影して60Pで記録すると撮影時より67%の速さのスローモーション動画になります。
一方、こちらは30fps(1秒間に30コマ)で撮影して60Pで記録することで撮影時より2倍の速さのクイックモーション動画になります。記録方式は4KならMOV, FHDならAVCHDかMOVになります。音声は記録されません。それとAFは効かないのでMFでの撮影になります。自分でも試してみましたが、こういう機能はいままで使ったことがなかったのでとても面白かったです。気軽に映像に変化を加えられる素晴らしい機能だと思います。
さらにインターバル/コマ撮り撮影なども試してみたい機能です。
G9PROの持つ動画機能のなかからいくつかピックアップしてご紹介させていただきました。上級者の方向けの機能からこれから動画を始める方にも興味を持ってもらえそうな楽しい機能が搭載された素晴らしいカメラだと思います。
次回以降はこれらの機能を使って動画を作ってみたいと思います。
今回使用した組み合わせです。