【Nikon】Z5とラオスを歩く
世界の人々が日々、何を考えているのか。
友人や家族とどんなことを話し、笑っているのか。
毎日寝る前にどんな明日を祈るのか。
おそらく私たちと似たように、休日の予定に心躍らせ、
何気ない他愛もない会話をして笑い転げ、
明日も平穏なまま過ごせるように眠りについているのかもしれません。
それでも、国によって文化や言語は異なります。
次の休みには美味しいものを食べようと色々な国で休日前の人が同時に思っていても、思い浮かべる食べ物はそれぞれです。
それが、ずっと不思議でした。
他の国の見ているものを、私も見たいとずっと思っていました。
その中で、私は興味を惹かれた国がラオスでした。
学生の頃からラオスに関して学び、幾度となく訪れました。
今回4年ぶりに再訪することが叶いました。
トランジットを含めて東京から7時間。
着陸した衝撃で目を覚まし、窓から外を見るとスコールがあがったばかりなのか虹が。
しかもダブルレインボーでした。
これは僥倖だ、と思いました。
今回、初めてカメラを持っていきました。
持って行ったカメラはZ5とNIKKOR Z 24-70mm F4 Sでした。
フルサイズのカメラの中でも気軽に持ち運べる重さでありながらダブルスロットのところがオススメのカメラです。
道一つ見ても日本と全然違います。
電線は心配になるくらい密集しています。
この国は北から南に大きな河川が流れています。
夕暮れになると、川沿いでのんびりとしている人がたくさんいます。
飲み物を片手におしゃべりをしたり、河川の様子を絵にかいたり思い思いの過ごし方で夕暮れを過ごしています。
また、川沿いでは毎日ナイトマーケットが開かれTシャツや日用品が販売されています。
学校帰りや仕事帰りのついでにぶらりと立ち寄る人がたくさんいました。
以前は、お土産も多く見られたのですが現在は、ここで暮らす人が日常で使うものを多く取り扱うように変化していました。
川の流れは変わらず、人々の暮らしは変化していきます。
スーパーもありますが、市場で買い物をする人が多いように思います。
1キロ単位で販売されているため、写真のように山盛りになっています。
日本でよくみる野菜や果物もあれば、見たことのないものも。
どちらにせよ普段よりも色が鮮やかに感じるのは、ラオスの暑さのせいでしょうか。それともNikonの発色の鮮やかさがそう感じさせるのでしょうか。
ごはんをおいしいと思うこと。
言語も文化も違う国では戸惑うことも多いですが、ごはんを食べておいしいなあと笑っている顔は万国共通のような気がします。
調理方法は、煮たり、炒めたり、揚げたり。
写真をとってもいいかと聞くと恥ずかしいから少しだけね、と言いながらもOKを出してくれました。
リズミカルにネギを刻む様子は、すこしだけふるさとの母を思い出しました。
そう思いながらファインダーから目を離すと彼女の娘さんと目が合いました。
日本と少し違うところは、1枚目の写真にあるようなすり鉢にハーブや調味料を入れてつぶすようにあえる調理をよくすることです。
そうすることで、ハーブの味が調味料と混ざり味に深みが出ると、ラオス料理をふるまってくれた友人が教えてくれました。
空心菜炒めに、蒸し魚、タケノコスープ。
それらに欠かせないのが主食であるもち米です。ラオスは世界で一番もち米の消費量が多いと言われています。
右手でもち米を軽く握りながらおかずと一緒に食べると口いっぱいにハーブの香りが広がり幸せだと思いました。
ここは、寺院ではなく古くからの仏像を展示している博物館のような施設です。
宗教施設ではないものの、出来るだけシャッター音は響かせたくなかったのでZ5の控え目なシャッター音が嬉しかったです。
幾多の戦いを逃れて現在に伝わる仏像―説明文にはそのような文言がありました。
私より前にきた誰かが、そっと置いたのであろうオレンジの花飾りはラオスではよく目にするお供えものです。
大切な誰かのために、祈りを込めてお供えしたのかもしれないと思いました。
ラオスでは、上座仏教が広く信仰されています。
日本のお寺は自然と古くなっていくのを止めることはせず朽ちていかないように保存していることが多いですが、こちらでは金ぴかの建設当時の状況を今も伝えてくように維持していくことが多いように感じます。
また、バラモン教の神々のような像もありました。
空港へ向かうために乗ったトゥクトゥクで、ドライバーのおじさんと少し話をしました。
母語以外に理解できる言語があることは幸せなことだと思います。
その分、少しだけ覗き分かち合うことのできる世界が広がるような気がするからです。
突然、ラオス語上手だね、と日本語で言われて驚きました。
聞くとおじさんは、昔日本で働いていたそうです。私がみたラオスとおじさんのみた日本。空港までの道を2つの国に関して2つの言葉で話しました。
カメラも同じだなと思います。
自分の気になるものをファインダーを覗いてシャッターを切る。
帰ってきてから写真を見返したときに、何が不思議だと思ったのか、どんなことに興味を持ったのか、ということを思い出します。
誰かに見せれば、興味を共有することもできます。
その時不思議だと思ったことも、数年後ふと見返した時に謎が解けることもあるかもしれません。
自分をより知るために。周囲をよりもっと理解するために。これからもファインダーを覗いて写真を撮りたいです。
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