10月も終盤に差し掛かってきました。
それはすなわち多くのカメラ好きにとって外せない、紅葉シーズンの幕開けが迫っていることを示します。
すでに北の方や山あいの各所から紅葉の便りも聞かれ始めました。ソワソワ…
お店の常連の方からは「今年の紅葉は良さそうだよ!」 夏が非常に暑く(暑過ぎました…)、それでいて最近急に冷え込むようになりました。寒暖差が大きい時は紅葉の当たり年だとか。ソワソワ…
そう、じっとなんかしていられません。
いざ、日程を決め、カメラをバッグに詰め込んで… ってところで、さて、どんなカメラを持ち出しましょうか?
やっぱり最新鋭の高画素機がいいかな。より大型のセンサーを搭載した中判機も魅力的!
でも荷物のこともあるし、小型ながら高性能の中級機にしておくか… なんて皆さんがカメラバッグを前にあれこれ悩んでいる頃、私はいつものカメラをバッグにしまい込みます。
「ローライフレックス 3.5F」
言わずと知れた中判フィルムカメラ。二眼レフカメラの雄、ローライを代表する銘機です。
えっ、フィルムカメラ? そう思われる方がほとんどでしょう。いまさらフィルムカメラなんて…
でも、このカメラは私にとってバリバリの現役機です。
まぁ、確かに昨今異常なまでのフィルムの高騰から、お留守番していることも増えましたが… それでも、撮影を楽しむ目的の旅行の時は、ローライがメイン機となります。
というのも、ローライで撮った写真は古くならないからです。
どういうこと?
どんなに最新鋭のデジタルカメラで撮影しても、10年後見返した時に「あれ、こんなもんだったっけ⁈」となってしまう可能性があります。
留まることのない進化を続けるデジタルカメラにとって10年という年月は遥か昔のことです。今すごいと思って観ている画も、10年後には上記のようになってしまうかもしれません。
それに対し、進化を止めたフィルムカメラの画は、10年経っても変わりません。今回の作例の中にも10年以上前に撮影したものが何枚かありますが、最近撮ったものと画質上の差はありません。(撮影の腕も進化していませんが…)
屁理屈と言ってしまえばそうですが、何年後にも安心して鑑賞できる写真というのは今となっては貴重な存在なのではないでしょうか。
そんなわけで、私は今年もローライをバッグに詰め、紅葉の地へと向かいます。
Rolleiflex 3.5F (Carl Zeiss Planar 75mm F3.5)
やっぱり紅葉というと京都は外せません。でも最近は外国からの観光客で大変な賑わいになっているとか…
奈良の鹿にもまた会いにいきたい。
愛媛の大洲にて。逆光に染まる紅葉は見ごたえありますが、はたしてどう撮れているかは現像が上がるまで分かりません。なんともワクワクする時間です。
河口湖にて。下の写真はローライナーを用いて。最短撮影距離1メートルのローライフレックスにとってなくてはならない近接撮影用アクセサリーです。
同じく河口湖。お察しの通り天気は今一つでしたが、だからこそ撮れる写真がある… と思います。手ブレギリギリのところで。
都会の紅葉も忘れてはいけません。最近は結婚写真撮影でごった返している東京駅周辺。
何よりも、クラシカルなフォルムのローライフレックスを提げ美しい紅葉の中を練り歩くのが好きです。
大型のファインダースクリーンに映し出される画は、映画のスクリーンを観ているようで、写真を撮らずじっと眺めいってしまうこともしばしば。
シャッターを切った瞬間も画面が消えることなく、静かなレリーズ音とともに情景をそっと優しくフィルムに閉じ込めたように感じます。
いつまでも変わることないフィルム二眼レフカメラ。
ローライフレックスで今年の紅葉を永遠のものにしてみませんか?
実際はこんな感じで撮影してますが…
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