下がったり、上がったり、気温が不安定な今年の秋冬。
もう12月なのにそこまで寒くならないな。とぼんやりしていたら、この日は突然気温が10℃を下回りました。
ダウンとマフラーを着こんで立川にある昭和記念公園へ。
園の方によれば見頃はもう過ぎてしまったとのことでしたが、今年最後の秋を楽しもうとイチョウ並木を歩いていきます。
この日持ち出したレンズはNIKKOR Z DX 24mm F1.7。Zレンズ初APS-C単焦点レンズとして発売された本レンズは35mm判換算で36mmの使い勝手の良い焦点距離を持ち、開放F値1.7の明るさと小型軽量まで両立した新進気鋭のレンズです。
ボディはクラシカルな見た目と高性能を兼ね備え、根強い人気を持つNikon Zfcと組み合わせました。
たしかにもうほとんど裸になってしまっている木の枝も目立ちましたが、足もとには一面に広がる黄色の絨毯。
今年の紅葉を見逃し続けた筆者にとっては贅沢な景色です。私と同じようにこのイチョウを目的にカメラを構えている来園者もたくさん見受けられました。
黄色の絨毯の上は銀杏の独特な匂いが立ち込めていて、この時期が来たなという感じがします。
最短撮影距離の短さというのも本レンズの重要ポイント。18cmという最短撮影距離は数字だけ見てもそうですが、撮影中も自分が想像している以上に寄っていくことができるので少し驚きます。マクロ撮影のように植物に近づいてじっくり観察するのにも持ってこいです。
紅葉した葉や緑の中で華やかに色を付ける花を見つけました。あまり植物の種類に詳しくはないので初めはツバキかと思いましたが、どうやらこちらはサザンカ。2種の見分け方は、ツバキは丸々花ごと落ちるのに対し、サザンカは1枚ずつ花びらが散るそうです。
冷えた体を温めるべくカフェへ向かいます。さっきまでの秋の景色から一転、店内はクリスマスの装飾が彩ります。
私はアプリコットの酸味がよくきいたチーズケーキを注文しました。
先述した通り最短撮影距離の短いレンズのため、躊躇せずに食べ物に寄っていけるのはテーブルフォト撮影の多い筆者にとってストレスがありません。ケーキのしっとりとした質感もよく伝わってきます。
いかがだったでしょうか。
撮った写真を通して見ると比較的すっきりと癖のない自然な色味であると感じました。ピント面は開放から解像度は高く、ボケ感もなめらか。コンパクトさを思うと画質面を犠牲にしなくてはならない場合もありますが、このレンズであればそんな部分もパスできます。
次はどこに連れて行こうか。どんな季節でも持ち歩きたい、万能すぎる1本です。