【FUJIFILM】ひとり、GFX 50S IIと散歩する
FUJIFILMFUJIFILM GFX seriesGFX50SIIさくらスナップズームレンズを楽しむ冬の煌めき厳選アイテム
暦の上では冬のはずなのに、12月に入っても暖かい日々が続きました。
(と書いている現在は、急に冷え込みが強くなってきてしまいましたが…)
そのせいもあってか、今年はいつもより長く紅葉が楽しめています。
そう「紅葉シーズン」、春の桜と並んで1年の中で最も写欲が高まる時期です。
かく言う私も、この時期は休みの度に気持ちがソワソワと…
「また出掛けるんですか?」
バッグにいそいそとカメラを詰めている私に対し、妻は呆れ顔。
「紅葉、ちょうど見頃だし。良い天気で暖かいし…」
「はいはい、行ってらっしゃい。お帰りは何時ごろ?」
写欲のない妻は、一度の紅葉狩りで満足するようです。もしくは、ついていっても写真を撮り始めるとなかなか動かなくなってしまうのに飽きたのか…
でも、そんな妻の冷ややかな眼も今日の私は気にしません。
お供としてバッグに詰めたのは、FUJIFILM GFX 50S II。フジノン GF35-70mm F4.5-5.6 WRとの組み合わせです。
約5140万画素のラージフォーマットセンサーを搭載した中判ミラーレス一眼。
35mm判フルサイズセンサーの約1.7倍の面積を持つイメージセンサー、その分豊かな階調表現が可能となります。
それでいてボディ単体で約900gという軽さ、GF35-70mmとの組み合わせでも約1290gとなります。
さらにレンズが沈胴式なので、収納時はよりコンパクトに。
日頃、同じくFUJIFILMのAPS-Cサイズ一眼カメラに標準ズームレンズを付けてバッグに入れているのですが、それとほぼ同じスペースに収まってしまうのですから驚きです。
向かった先は、江東区にある「清澄庭園」。
都営大江戸線や東京メトロ半蔵門線の清澄白河駅から歩いてすぐのところにあります。
泉水、築山、枯山水を主体にした明治の代表的「回遊式林泉庭園」と説明にありました。
大きな池の周囲に巡らされた遊歩道を散策できます。
着いたのは午後2時過ぎ…
休みの日はついつい寝坊してしまい出足が遅れてしまうのですが、この時期は陽が落ちるのも早いのでのんびりしていられません。
池のほとりでベンチに座りくつろぐ人たちを横目にカメラを構えます。
FUJIFILM GFX 50S II + FUJINON GF35-70mm F4.5-5.6 WR
広角35mm側で撮影、私ものんびりしたかったのですが…
35-70mmは35mm判換算で28-55mm相当の画角になります。使いやすい標準域ズームレンズ。
欲を言えばもう少し望遠側に欲しいところですが、このコンパクトさを考えると致し方ないか。
紅葉はまさに見頃でした。妻も来ればよかったのに…
グリップが大きく握りやすいので、縦位置での撮影も苦になりませんでした。
後で見返してみても、撮影の比率はタテヨコ半々くらいでした。
ちょっと奥まったところに家屋があり、その前のカエデが真っ赤に。さらに陽もいい具合に差し込んで、写欲が早くもピークに。
35mm
45mm
70mm
最後の写真は、望遠側70mm 開放F5.6での撮影。ボケも特に見苦しくはなく、自然な感じに。
単焦点レンズの超高解像な描写には敵うべくもありませんが、大きなレンズをあれこれ付け替える手間や荷物の重さを考えたら、如何にコストパフォーマンスの高いレンズであるかが実感できます。
他の人が来ないのをいいことに、随分長くその場にとどまりシャッターを切り続けました。妻、一緒に来なくて正解だったか…
池のほとりに戻り、遊歩道を進みます。
水面を見れば、風のない穏やかな日であったことが分かります。
広角35mm側で。F8まで絞ると隅々まで精緻な描写が得られます。
水面の小さな波紋もよく見て取れます。撮影時には全く気がつかなかったのですが、対岸には団体さんやカメラを構えている人が。
水面が鏡のように。絞り優先AEで露出補正はかけていません。反射の光に引かれてアンダー目になりましたが、その分上空の雲が綺麗に映し出されました。
フィルムシミュレーションモードは「PROVIA/スタンダード」。最も標準的なモードですが、それでもこれだけの鮮やかな発色。グラデーションも豊かに表現されていて、木々の色付き具合の違いがよく見て取れます。
「中の島」と呼ばれる島に渡る橋の上から。水面の反射が美しく、ここでも何枚もシャッターを切りました。
橋はアーチがかかり、水面からはちょっと高さがあります。柵がないので、覗き込むように撮っていると何か吸い込まれそうになります。
奥に見えるのが、先ほどまでいた橋。本当に鏡のような水面です。
背景の細密な描写もそうですが、こういう水面の滑らかな表現にも超高画素の恩恵を感じます。
縦位置にして、ボディ背面のフォーカスレバーでピント位置を手前のすすきに。細い穂ですが撮影したどのカットもピントを外すことはありませんでした。
気がつくと4時を過ぎていました。だいぶ暗くなり、人の姿もまばらに。カメラのISO感度を1600に上げました。
人がいないのをいいことに、水の中にいたサギがぴょんと飛び石の上にのり、そのままトコトコ歩いていきます。私もその後ろをトコトコと。
こちらには全く頓着せず、時々水面を覗いては魚を探しているようです。
端まで来たところで、ちょっと体を伸ばしたかと思いきや、突然バサッと羽を広げ飛んでいきました。
あとにポツンと残された私…
これもISO1600で。
望遠70mm、開放F5.6です。拡大していくと、葉のエッジに滲みが見られます。キットズームレンズの限界でしょうか。
オート露出が明るめに設定されているようで、暗くなった情景を撮るとどうしても見た目より明るく写ってしまいます。
この写真も1段マイナス補正をかけ、ようやく実際の明るさに近くなりました。そのぶん背景は水に見えなくなり、ちょっと幻想的な感じに。
このへんが潮時でしょうか。閉園時間も迫ってきましたので、引き上げるとしましょう。
ISO3200まで上げて。
周辺には魅力的なお店もありましたが、それは今度妻ときた時にでも…
と言いながら、夕景スナップも35mm判カメラと同じような感覚でできるGFX 50S II、家にたどり着くのはいつになるやら…
▼新品はインターネットからのお買い物で安心の2年保証付き!▼
▼中古品も1年保証付きで安心です!▼