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【Nikon】いつもの日々を特別なものにしてくれる一眼レフカメラ「D810」

【Nikon】いつもの日々を特別なものにしてくれる一眼レフカメラ「D810」

 今回は2014年に発売された一眼レフカメラ、D810を使って撮影してみました。

発売から10年を超えたD810ですが、有効画素数は3635万画素と、現在の目でみても高画素機の部類に入ります。
ミラーレス一眼全盛の時代の中ですが、まだまだ安心して撮影を委ねられる一眼レフカメラです。


まずは『Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED』を装着して水族館へ行きました。

クラゲを撮影してみました。夜空を思わせる暗闇にクラゲが照らされます。
画面の向こうに本当に存在しているかのような、手に触れられそうな質感が表現されています。
D810の高精細なセンサーとニッコールレンズの精緻な描写、そしてAF速度の全てが組み合わさり、美しい写真が撮れました。

さすがはマクロレンズ。ガラスに当たってしまわないかと心配になるほどの接写撮影が可能です。
最短撮影距離で撮影時のワーキングディスタンスはおよそ50mm。
肉眼では捉えることのできない、生物の細かなつくりを観察することができます。
3Dトラッキングも優秀で、発売から10年以上が経過しているとは思えないほどの食いつきの良さと追従性です。

フロアの片隅に透明標本が展示されていました。
硬骨と軟骨を赤と青に染め分けたその精細な姿も、D810とマイクロニッコールレンズならありのままを写し取ることができます。
またこのEXPEED4世代からはオートホワイトバランスの精度も大きく向上し、このような難しそうな光源下でも正確に色を合わせることができます。

レンズを『AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED』に交換して夕方の東京駅へ移動しました。

KITTEの屋上庭園からは、辰野金吾設計の姿が復原された丸の内駅舎を見下ろせます。
引きの構図ではありますが、レンガの目地や質感、柵の1本1本までもを余すことなく表現することができました。

所変わって静岡県は東伊豆へ。春、地平線に横たわっているような天の川を撮影することが出来ます。
高画素機は暗所に弱いというイメージを持たれている方もおられるかと思いますが、嫌味のないノイズの出方なので粗さを感じにくい写真を撮れます。

そして夜明けがやってきました。
こちらは最低感度のISO64での撮影です。
Nikonの高画素機の魅力の一つが低感度域です。D810から搭載されたベース感度ISO64での広いダイナミックレンジなら、日の出の難しい露出条件でも目で見たそのものを写真にすることができます。どこまで粘るんだと思わせるようなシャドウの諧調と描写が特長です。


D810は1枚の構図をじっくりと詰めるような、完璧な写真を追い求め写真を「撮る」行為に集中したい方にぴったりな機種です。
もちろん出てくる写真も素晴らしいのですが、一眼レフというカメラの完成形に近づいたのもこのD810という印象があります。ハイアマチュア機に相応しい質実剛健なボディとシャッターフィーリングからなるボディの完成度は、最新のカメラと並べても決して見劣りしません。
前モデル「D800」が登場した際には、3600万画素フルサイズセンサーという異次元のスペックにカメラ業界が驚愕しましたが、その後継機種として登場したD810は、イメージセンサーはそのままに映像エンジンなど細かなブラッシュアップがされました。カタログスペックだけ見れば細かな進化かと思いますが、実際手に取ってシャッターを切れば、その進化は数字に出ないところに現れていると思います。10年の時を経ても色褪せぬD810は、今お手軽に高画素機を楽しみたい方に最適な選択肢でしょう。

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[ Category:Nikon | 掲載日時:25年10月09日 17時03分 ]

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