Ektar(エクター)は私のお気に入りのフィルムの一つでいつもカバンの中に入っています。
天候やシーンによって、いろんな表情を見せてくれるのも一つの楽しみでもあります。
超微粒子と高彩度で有名で、高いコントラストやシャープが特徴的です。
彩度やコントラストはポートラより若干高くなりますがリアルに表現してくれます。
彩度の高い発色が好きな方ならEktarがおすすめです。
青と緑、赤は特に演色性があり、赤は活気に満ちています。
私は淡い写真が好きですが、リバーサルフィルムのようにそれほどパキッとしていません。
このフィルムで重要なポイントは光です。
晴れた日のエクターは、全ての色を吸収しありのままを写真に変換してくれます。
特に、海波のうねりや、快晴の空を背景にした山脈などは、コダックブルーと称されるほど本当に美しい青色をしています。
コダックフィルムは全体的に黄色味が強いと言われていますが
この虹色の黄色は、まさにコダック独特の発色が出ていると感じます。
地味ですが、曇り空の下だからこそ深い色合いとなり哀愁感が生まれました。
どんな天候でも思わぬ形でEktarらしいトーンを表現してくれます。
Ektar(エクター)という名前はもともと、1936年から1960年までコダック(イーストマンコダック)が販売していたプロ用レンズのブランド名でした。
「イーストマン・コダック テッサー」の頭文字を撮って「Ektar(エクター)」と名付けられたようです。
以前販売されていたオリジナルのEktarは1989年コダック(イーストマン・コダック)からカラーフィルムとして販売されていました。
当時は一般的なc-41で現像ができ、超微粒のフィルムでしたが市場に十分なシェアが得られませんでした。
しかし、2008年9月に新たに最高級なカラーフィルムとして
「コダック プロフェッショナル Ektar 100」という名前でプロ向けに復活しました。
生まれ変わったEktarは世界一の粒状性を実現したとされているカラーネガフィルムとなり、デジタル化にとても適しています。
この夏、思いっきり晴れた日に外出される際には、このフィルムを1本持ち歩いてみてはいかがでしょうか。
一枚一枚表情が変わる楽しみをぜひ体験ください。