本日 6月1日は「写真の日」です。
1841年(天保12年)6月1日、長崎の蘭学者 上野俊之丞(日本人写真家の祖と言われる上野彦馬の父)が薩摩藩主 島津斉彬を撮影した写真が、日本人による最初の写真撮影だったということで、1951年(昭和26年)に制定されました。後にその説は間違いだったとされるのですが、一度制定した「写真の日」の変更は見送られ、そのまま6月1日のまま現在に至っています。
さて、写真と言えばカメラは切っても切れない存在です。最近では便利なスマホもありますが、そこはカメラ専門店のブログ。今人気のカメラ・レンズを中心に写真を振り返ってみようと思います。ぜひご覧ください。
『Nikon Z7II』と『NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S』で撮影した写真です。
家族で御殿場アウトレットのほうへ出かけたときに撮影した富士山です。都内からでも富士山を見ることは出来ますが、距離が近いためかディテールがよりハッキリ見える気がします。もう日が沈みはじめていた時間帯。夕焼け色に染まる富士山が印象的でした。不純物のないクリアな描写。『NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S』も本当に良いレンズです。
『Canon EOS R8』と『RF28mm F2.8 STM』で撮った写真です。
特殊な形状の非球面レンズを採用した『RF28mm F2.8 STM』(通称カモメレンズ)。質量約120gの薄型パンケーキレンズなのですが、どうしてこんなに写るのかと驚いた一本です。年々、光学技術の向上により高性能なレンズが次々に出てきています。「小型レンズ」のこれからの可能性を感じさせてくれるレンズでした。
『SONY α1』と『FE 50mm F1.4 GM』で撮影した写真です。
桜の名所というと全国各地にありますが、近場ということもあり足繁く通っている桜スポットです。桜の咲く時期は舟遊を行っているので、咲くタイミングが合えば雅なお花見が出来そうです。まだ乗ったことがないのでいずれ乗りたいです。
『FUJIFILM GFX100II』と『フジノン GF20-35mm F4 R WR』で撮った写真です。
等倍鑑賞するのが楽しくなってしまう解像力モンスターなラージフォーマットカメラ。カメラのスペックに合ったお出かけをしようと気合を入れてしまうのですが、空回りすることが多いです。こうやってただ目の前の風景を撮るだけでも感動するくらい、すごい写りを見せてくれます。ちなみにこの時は曼殊沙華が咲くので有名なスポットということで行ったのですが、お目当ての花は道端に少し咲いているだけでした。
『OM SYSTEM OM-5』と『M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO』で撮った写真です。
予測不能な動きと高速移動。昆虫撮影は非常に難しいジャンルだと思うのですが、OM-5の「プロキャプチャーモード」を使うことで昆虫撮影ビギナーな私でもこんな姿を捉えることが出来ました。ほかにも多重露出や深度合成、ハイレゾショットという多彩な機能があって、いつもとは違う撮影体験、とても良い刺激になりました。一時期マイクロフォーサーズをメイン機にしていた時期があったのですが、あのサイズと軽さは家族にも好評でした。たまにカメラを持ってもらうと(今はちょっと重量級)あれくらい軽いほうがよかった、と言われます。
『Panasonic LUMIX S5IIX』と『LUMIX S PRO 50mm F1.4』で撮った写真です。
河原でのんびりできる生活って憧れます。生活エリアからちょっと離れた場所にしかないので、かなり頑張らないと河原にたどり着けません。50mmレンズで何が一番良いかと聞かれたら「世界に一つだけの花」のフレーズが頭に浮かびますが、あえて挙げるとするならこの『LUMIX S PRO 50mm F1.4』もオンリーワンの一本。「fp」につけたり何回か使っているのですが、その度にドキッとさせられます。
『PENTAX FA 50mm F1.4 Classic』と『K-1 Mark II』で撮った写真です。
『HD FA 50mm F1.4』と同焦点距離のレンズが同時発売されたのも斬新な登場の仕方でした。開放絞り付近で「虹色フレア」を発生させるとても個性的なレンズです。ここまで個性を前面に出してくるのが面白くて、あえてアウトフォーカスにしてみたりも。遊べるレンズというのは貴重な存在です。
『Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical RF-mount』と『Canon EOS R5』で撮った写真です。
フォクトレンダーも色々なマウントが出てきて嬉しい限りです。なんとなく撮れないなぁとなったとき、モノクロにして世界を見つめなおします。こういうことができるのがデジタルの良いところです。RAWデータがあれば色もあとで見れますし。色がないぶん注目するポイントが変わるのが気分転換にもなって良きです。好きな写真家の作品にはモノクロ作品も多いので(恐れ多くも)意識しながら撮影してみたり。最近はカメラの撮って出しのjpegの色の出方が好きで、そのまま使うことが増えてきました。メーカーの色のこだわりなどが見えてきて、写真の奥深さを改めて実感します。
『Leica M11』と『SUMMILUX M35mm F1.4 ASPH. 11726/11727』で撮った写真です。
新生、寄れるズミルックス。ライブビューかEVFを装着してピントを合わせることになりますが、ここまで寄れるようになったということに感動です。少し昔に夢見ていたものが一つずつ形になっていっている感じがします。もうカメラやレンズの技術はけっこう天井が見えてきてしまっているのではないかと思っていましたが、技術者の方々はまだまだ先の未来を見据えているのかもしれません。ただいくら技術が進化したとしてもレンジファインダー機はいつまでも在ってほしいと思います。
『TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXD』と『Nikon Z8』で撮った写真です。
『35-150mm F2-2.8 Di III VXD』を使ってみたいと思っていた昔の自分、新しく出たニコンマウントでその願いが叶いました。
使いたいズーム域が使いたい明るさで使える。もっと引き寄せることも出来ますが、あえて広めの画角でたっぷりめに飛行機を。もしこれが35mm単焦点のレンズだったらそもそも撮っていないんです。ファインダーで覗いてみて150mmまで引き寄せてみて、また35mmに戻してみる。そのうえで選べるズーム域の中から気持ちの良かった画角で撮る。ズームレンズだからこその選択肢の多さが撮っていて楽しいです。
『SIGMA Sports 70-200mm F2.8 DG DN OS』と『SONY α7RV』で撮った写真です。
最近は望遠ズームレンズの技術の進化がすごいなと感じます。今までは重くて諦めていたユーザーも手にとるようになってきて、カメラの進化と合わせて鳥や虫、動体撮影が格段に撮りやすくなりました。フィルムからデジタルに変わり、写真表現の幅も大きく広がった今。実は今が一番写真を楽しめる時代になってきたのではないかとさえ思います。もちろんこれからも技術は進化し続けていくわけですから、今が「時代遅れ」になるのもそんな遠い話ではないのかもしれません。そんな未来がくるかも、と想像できるのも楽しいです。
色々と考え事をしながら書いていたら、今が写真の新しい時代の始まりに来ているのではないかという考えに至りました。もっと早く、もっと軽く、もっと自由に、もっと鮮明に。色んなコンセプトを持ったカメラが登場してきて、これからも登場しそうな2024年。王道を突き進むカメラと個性にあふれたカメラと。どんな写真を撮りたいと思うでしょうか。どんな写真が撮れるようになるでしょうか。何年経っても写真はその当時の記憶を呼び起こします。「毎日子供の写真撮るって言ってたけど、今も撮ってるの?」とパパ友に言われ、そんなことを言っていたとハッとした先日。今は毎日撮るのはハードルが高いけど、いっぱい撮っていこうと思います。
一年に一度。百人百様の「写真の日」。どうか今日が皆様にとって素敵な一日になりますように。
今回のブログをご覧になって、自分の方がもっと思い入れの深い写真を撮ってるよ、なんて方もいらっしゃることでしょう。
是非、ご自慢の1枚を「EVERYBODY × PHOTOGRAPHER.com」や「自機自賛」などのマップカメラ 投稿サイトでご紹介ください。