高画素機が増えた昨今、低画素機を使用する事にはまっている筆者。
一昔前のコンデジや一眼レフを購入して使用しているのですが、α7Sシリーズは後に使用してみたいカメラの1つでした。
今回、使用できる機会がありましたので、FE24-70mm F2.8 GMⅡと共に撮影へ向かいました。
α7Sシリーズですが、主に動画を撮影される方へ向けたイメージがあります。このカメラは高感度・低ノイズ・広ダイナミックレンジが強みの上、搭載されている裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」により処理速度を向上させ、全画素4K動画の本体内記録に対応したカメラですので動画撮影にはもってこいのカメラです。
しかし低画素機だからといって、写真も侮るなかれ。α7Sシリーズの1200万画素フルサイズセンサーは豊かな階調表現が特徴。またα7SⅢから、カラーサイエンスが変わったことで、色彩表現もかなり良くなった印象です。
田舎から上京してきた筆者、たまには自然を感じたくなります。という事で緑の多い所へ撮影に向かいました。
この写真は目的地に向かう途中での1枚。見た瞬間ふと懐かしい気持ちになり撮影。α7Sシリーズ特有の階調表現のおかげか、木材や錆の質感がよく再現できており、味のある雰囲気に仕上がっています。
そこから少し歩いて目的地へ到着。そこにはお寺があり、まずはお参り。その前に手水舎があったので手を洗う際に撮影した写真。龍の彫刻が繊細で美しいと感じ、思わず撮影。
以前SONYのカメラを使用していた時、寒色よりの写真が出てくるイメージがありました。緑と青っぽい色の割合が多かったのでどう出るかと思いましたが、この写真はしっかり緑と青銅の色味を出しつつも、ニュートラルに仕上がっており私の好みの写りになりました。
木漏れ日や影が面白いなと思い撮影。影の部分と日の当たる部分の表現も上手く、やはりどの写真も色再現性が高いと思います。
後日、場所を変えて撮影。今回は都会的な場所で。
撮影後に感じたのですが、影の表現の仕方が上手いなと感じました。この部分もα7Sシリーズの優れた階調表現のおかげでしょうか。
池に一面の蓮の葉。こちらの緑もしっかり出て、筆者的に好みの色味が出ました。
この空の青さと黄・緑・赤・白・青の幟。この写真を撮影した時α7Sの良さを感じました。色の表現が良く編集無しでここまで良い色が出るんだと驚きました。
この日、ちょうど氷の彫刻大会があった模様。猛暑で溶けていますが、氷の質感もうまく再現できています。
夕方ごろ、木漏れ日が当たる看板。日が当たったところと当たっていないところとありますが、どちらも破綻することなくよく写っていると思います。やはりこのような表現は得意なのか。
これらの質感や色味は、冒頭でも記載したようにα7SⅢに積まれた1200万画素のセンサーとエンジン。また今回は全てオートホワイトバランスで撮影していますが、可視光+IRセンサーを使用した優秀なホワイトバランス。これらのおかげでjpegでも満足できる撮影に仕上がるのではないかと感じています。
そして、ここで皆様に1つ質問。これらの写真を見て、”画素数が荒い・画質が悪い”と感じられましたか?
多くの方は”全く問題ない”と感じられたのではないでしょうか?
1200万画素は普段扱う分には全く問題のない画素数です。もちろん大きく印刷したい、トリミングしたいという方には少し厳しいかもしれませんが、SNSやインターネット上で使うのみであれば1200万画素でも十分です。
また、後にトリミングするのではなく、撮影する時点で構図をしっかり決めるという撮影方法も有りかもしれません。そういう点では写真撮影の勉強にもなるカメラという考え方もできます。
写真の面白さを実感しつつ、動画撮影もこなすミラーレス一眼。最高のカメラではないでしょうか。