【FUJIFILM】GFX100Sで残す夏の思い出
今年の夏はFUJIFLM GFX100Sを小脇に抱えて東北から関西までをふらりふらりと旅行していました。
43.8×32.9mmのセンサーに1億画素を詰め込んだ、まさに中判らしい描写が魅力の本機と共に旅行先での景色をお楽しみください。
前半はGF80mm F1.7と、後半はGF55mm F1.7とお送りいたします。
遠野へ向かう途中の道が美しく、思わず立ち止まってシャッターを切ります。
FUJIFILMでは点像復元処理機能がついており、回折で解像力が落ちてしまうような絞りであってもカメラ側で補正してくれます。
特にGFXのような判が大きくわずかなボケが残ってしまうような場合に、回折を気にせずどんどん絞っていける本機能はありがたい限りです。
路傍の気温計は40℃以上を表示しているにもかかわらず、川の流れは非常に冷たく気分まで涼やかになっていきます。
防塵防滴の為、川でも山でも持っていける本機はまさにフィールドカメラであり、中判らしからぬサイズや重量も魅力です。
目の前のアーチ橋は銀河鉄道999を想起させ、今でもライトアップやSLの運行が定期的に行われているようです。
遠野から少し離れ、鳩峰峠へ来ました。
奥に見えるのは山形・福島・宮城の3県境で、分水嶺と県境が異なるという少々面白い立地をしています。
一口に緑といっても鮮やかな笹の緑、遠くに見える低木の深い緑を描き分けてくれてくれます。
お気に入りの駅舎へ来ました。
林道を通らねば到達できず、名前も「峠駅」といういかにもな駅です。
劣化により干からびた木板や、錆びた看板の質感をよく写し取ってくれています。
ここからはGF55mm F1.7に交換し、山から海へ移動します。
紀伊水道の離島を目指し、海沿いをひた走ります。
遠浅の海を水色の綺麗なグラデーションで表現してくれています。
離島に到着しました。朽ちた桟橋が目を引きます。
GF55mm F1.7はフルサイズ換算で約45mm F1.4になり、自然な画角で目の前の風景を写し取ってくれます。
関東圏からほど近い猿島と同様、島の中には煉瓦造りの砲台跡があります。
真夏でもひんやりと涼しい弾薬庫でひと涼みし、島内散歩を再開します。
葉の質感もさることながら、茎に生える毛までしっかりと捉えています。
フェリーに乗って潮風を浴びながら本土へ戻ります。
1/10,000秒の電子シャッターにて撮影した一枚ですが、ローリングシャッターによるゆがみを全く感じません。
波の飛沫もしっかりと解像しており、動体の撮影も可能な万能な一台です。
後続機であるGFX100SIIが発売したことで中古相場が一気に下がった初代100Sですが、実力はまだまだ現役です。
フルサイズ機をご利用で新機種への乗り換えを検討していらっしゃる方は是非GFXも候補に加えてみてください。