今、筆者の中でGFXとライカレンズの組み合わせがかなりきてます。
以前はXマウントボディと組み合わせてよく使っていたのですが、センサーサイズがAPS-Cであることから本来の画角で使用できず50mmのレンズがやや使いずらく感じていました。
他のメーカーのフルサイズミラーレスカメラと組み合わせれば何の問題もないのですが、どうしてもフィルムシミュレーションが使いたいのです。
恐らく同じような悩みを抱えた方もいるのではないでしょうか。
そんな筆者が考えた最適解はGFXとの組み合わせです。
GFXはセンサーがラージフォーマットのミラーレス中判デジタルカメラ。
なぜGFXが最適解かと言うと、レンズ本来の画角で使用できる35mmモードがあるから。
基本的に35mmフォーマット様に作られたレンズをラージフォーマットで使用すると四隅がケラレてしまうため使用できないということになりますが、ラージフォーマットを35mmフォーマットで使用することでケラレることなくレンズ本来の画角で使用できるのです。
GFXの現行モデルは
GFX100 II
GFX100S II
の2機種がラインナップされていますが、今回筆者がオススメしたいのはGFX100Sです。
お分かりの通りGFX100S IIの前モデルとして販売されていた有効画素数約1億画素のカメラです。
なぜGFX100Sがオススメなのかと言うと、優秀な手振れ補正、操作性があるから。
もちろん、現行モデルの方が様々な点でレベルアップしていますがライカレンズと組み合わせて使いたい筆者としてはGFX100Sでも十分すぎるくらいのスペックがあります。
今回はライカのMマウントレンズ3種類と組み合わせて写真を撮ってきました。
使用したレンズは以下の三本です。
Leica エルマリート M21mm F2.8
Leica アポズミクロン M50mm F2
Leica アポテリート M135mm F3.4
今回はいずれもGFX100Sのセンサーモードを35mmモードにして使用しました。
銀座の駅を出てからまずLeica アポズミクロン M50mm F2 ASPHを付けてみました。
50mmと言うとスナップに人気のある画角の一つ。
眼に入ったものをテンポよく撮影していくにはうってつけです。
また、非常に解像度の高いレンズなのでGFX100Sとも好相性と言えます。
ボケ感も非常に綺麗です。
Leicaの最高級レンズをFUJIFILMのフィルムシミュレーションと併せて使えるなんてなんて贅沢な事でしょう。
筆者は幸せ者です。
アポズミクロンからエルマリート M21mm F2.8に付け替えてみました。
筆者は普段広角レンズをあまり使用しませんが銀座の町並みには広角レンズを活かしやすい建造物が多くありました。
何という迫力でしょう。
かなり絞って撮影をしたので建物のテクスチャが良く表現できています。
広角レンズでの撮影が楽しくなり様々な物を見上げては撮影をしました。
東京駅の改札を出たところの天井を息をのむほどに素敵で広角レンズを持ってきてよかったと感じました。
流し撮りをしてみました。
広角で流し撮りをするのは非常に難しく更なる練習が必要だと感じました。
流し撮りをすると中心の被写体以外はブレるわけですが、この時に写真の印象を左右する要因の一つが色味である事は皆様もご存知の通りかと思います。
今回の撮影のほとんどをフィルムシミュレーション「クラシックネガ」で撮影をしました。
クラシックネガはスタンダードと比べるとコントラストが高く、ハイライトとシャドウの色被りが特徴的な画作りです。
懐かしみのある色表現とも言え、撮って出しから筆者の理想的な色味を出してくれます。
流し撮りの写真もシャドウ部分の落ち込みと街路樹のグリーンの表現がフィルムチックなイメージになりました。
撮影後の編集の事を考えずにその場で最適な写真を撮ることが出来るため気軽にシャッターを切ることが出来ます。
さて、次はLeica アポテリート M135mm F3.4に付け替えて撮影です。
広角レンズや標準レンズと異なり風景の一部を切り取るように撮影できる中望遠レンズは主題を引き立たせるのに最適な画角です。
ボケ感も出しやすくなる一方でピント合わせもしにくくなってしまいます。
ここでGFXならではのマニュアルフォーカスアシスト機能が活躍してくれます。
GFXには2画面表示というものがあり画角全体を写したものの隣にフォーカスポイント拡大した画面が出せるようになっています。
2画面で表示されることによりフレーミングを整えながらもピントチェックも出来てしまう非常に優れた機能なのです。
勿論EVF使用時も使用できるので既にGFXをお持ちの方も試してみて下さい。
前ボケを使った撮影をしてみました。
レンジファインダーカメラで135mmのレンズを使用するのはなかなか少し難しいですが、ミラーレスカメラと使用すると全く使いづらいと言う事は無く、むしろ使いやすい印象をうけました。
フィルムシミュレーションをACROSに切り替えコントラストの高い部分を切り取ってみました。
ハイライトからシャドウの階調の豊かさに思わず息をのみました。
ビルの間から工事用のクレーンが見えました。
肉眼ではクレーンはもう少し小さく見えましたが、中望遠ならではの圧縮効果が見て取れる写真になりました。
ここからはそのほかに撮影してきた写真をご覧ください!
ライカのレンズを使うからには本来の画角で楽しむのが一番です!
是非GFXとの組み合わせでレンズの画質とFUJIFILMの色味楽しんで欲しいと思います。