【SONY】Ⅱ型の登場で中古が新品より3割以上お得になった今だからこそFE 85mm F1.4 GM
ポートレートと言えば中望遠レンズ。中望遠レンズの代表格と言えば85mm。
そんな以前から愛されている焦点距離ですが、SONYも『ポートレートレンズ』と銘打って2016年に発売したレンズがあります。
FE 85mm F1.4 GM SEL85F14GM
ポートレート撮影をされたい方には必須と言っても過言ではない当レンズですが、2024年9月20日に満を持してⅡ型の『FE 85mm F1.4 GMⅡ』が発売されました。
Ⅰ型から光学性能の向上、小型軽量化、AF駆動音の静音化など素晴らしい進化を遂げたⅡ型ですが、こちらの登場によりⅠ型の中古商品が大変お買い得となりましたので今回はFE 85mm F1.4 GMを強く推していきたいと思います。
では、まずは新品と中古の現在の価格をご確認ください。
新品と比べて中古価格が3割以上も安くなった事で手にしやすくなった憧れのGMレンズ。
今回はSONY α9Ⅲを相方に撮影してきましたので、その実力とオススメポイントをお話していきますので作例と共にご確認ください。
①肉眼では見れない景色の切り取り
85mmの使いやすさが大のお気に入りの筆者ですが、その理由としては広角や標準レンズに比べ情報整理しやすく主題を際立たせた写真を簡単に撮影できるからです。
どうしても広角側になればなるほど中望遠で撮影した時と同じ大きさになるまで近付くと背景の写る範囲が広くなり余計な情報が入ってしまう場合があります。
そちらを上手く切り取ってくれることにより見せたい物だけを写してくれて簡単に一眼カメラらしい格好いい写真を撮影する事が出来るのです。
ただ望遠であればあるほど被写体との距離感を合わせるのが難しくなるのでこの85mmという焦点距離が一番扱いやすいのではないかと思います。
なのでコミュニケーションが必要なポートレート撮影はもちろんのこと、今回のようなスナップ撮影にもオススメしたいレンズとなります。
②美しく滑らかなボケ
解像感と美しいボケ味の両立をSONY自体も謳っている当レンズですが、まさにその通りでピント面はしっかりシャープでありながら、そこからとろけるようにボケていく美しさ。これは至高です。
通常、解像力とボケ味はトレードオフになるのが多いのですが、3枚のED(特殊低分散)ガラスを効果的に配置する事により、解像感と美しいボケ味を損なわない色収差補正を実現しました。
その絶妙なバランスのおかげでポートレートなどでも被写体と背景の乖離感を生み見事な作品を仕上げてくれます。
前後ボケ共に滑らかに表現してくれているのでボケにこだわって作られたG Masterの実力が垣間見えます。
③GMレンズ屈指の美しい玉ボケ
中望遠の単焦点レンズを利用するにあたって外せないのが玉ボケではないでしょうか。
通常だとどうしても解像力を上げるために収差補正をレンズ側で行うと玉ボケに輪郭が出てしまったり、年輪ボケが発生してしまいます。
しかし“超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ”を採用したことにより、解像度を損なうことなく非球面レンズで発生しやすい年輪ボケを抑えており、更に滑らかなボケを実現したのです。
そして85mm F1.4のレンズで比較すると口径食が少ないのも特徴です。
F2.5くらいまで絞るとほとんど口径食はなくなりますので状況に合わせて設定してみてください。
更にFE 85mm F1.4 GMは11枚の絞り羽根の恩恵もあり、絞っても円形を維持してくれるので美しい玉ボケを常に味わうことができます。
④豊かな発色と高い色再現性
G Masterレンズ全体として発色の良さに定評があり、その第一弾として発売されたG Masterレンズの中の1本がFE 85mm F1.4 GMになります。
”初代”という大切なスタートを背負ったGMの大黒柱とも言えるでしょう。
ポートレート撮影時も肌のトーンの出方に大きく影響を与えますし、もちろんスナップ撮影でも色乗りが良いためJPEG撮って出しでも迫力のある写真を撮影できます。
そして、なによりモニターで撮影結果を確認した際に鮮やかな画が出てくると撮影している本人もそうですが、撮られている側の気分も上がりますので、楽しく円滑に撮影を進めることにも繋がるかと思います。
⑤高画素機にも対応できる解像力の高さ
F1.4での撮影では被写界深度の浅さも相まって柔らかい印象の画作りができるのですが、少し絞って上げるだけで解像力は更に上がり高画素機でもしっかり細かい線まで残せる描写力を見せつけてくれます。
ボケ感を残したまま解像感を上げたい場合であればF2前後にしていただくことをオススメします。
更に高画素機と組み合わせて風景撮影をF4やF5.6で撮影すると素晴らしい立体感を味わうことができ、等倍で見るのが楽しみになる程です。
こちらはSONYでもこだわって設計された部分となっており、MTF曲線で通常は「10本/mm」「30本/mm」の二種類を採用しておりますが、G Materレンズでは「50本/mm」と従来より高い周波数の性能基準も設けています。所謂それだけ妥協がないということです。
そういった姿勢からもSONYが自信を持って出してきているレンズであるという事を実感しますし、実際に撮影していて身に染みて感じる完成度の高さでした。
番外編としてですがスローシャッターにも挑戦してみました。
今回使用したSONY α9Ⅲには最大8段分の強力な手ブレ補正が搭載されており手ブレ補正非搭載のレンズでも容易にスローシャッターが可能となります。
基本的に手ブレをしないシャッタースピードは「1/焦点距離」秒と言われているので、当レンズだと1/80秒を目安にするのですが1/2秒くらいなら余裕で撮れるほどです。
これも純正だからこその安定感でもありますので純正レンズを選ぶ一つの理由になるかと思います。
今回は85mmという手振れが大きくなりやすい望遠側のレンズでここまで手ブレが抑えられていたので、もう少し広角側のレンズで行えばもっと長時間のスローシャッターも楽しめるでしょう。
車内での撮影は停車時にハンドルにピントを合わせ、撮影が終わるギリギリでぐるっとカメラを回転させて行いました。
もう少し綺麗な円を描けると良かったのかもしれませんが、これはこれで格好良かったので満足です。
逆光耐性についても確認していきましょう。
正直、フレアゴーストは発生しますので逆光耐性が強いとは言えないレンズですが、大きくコントラストが低下するようなことはなくちょうどよい柔らかさを提供してくれます。
それがポートレートやこういったスナップでも良い効果を与えてくれるので筆者は大好物です。
そして絞り羽根が11枚と奇数枚のため絞ると光芒が22本と倍の本数が現れます。
これによりダイナミックな撮影手法も可能なので楽しみ方の一つとして是非お試しください。
今回、α9Ⅲと共に持ち歩いていた際に感じたのがレンズとの相性の良さです。
SONYのカメラは世代によってグリップ感が増していくの特徴があり、α9Ⅲは今までのαシリーズからガラリとグリップの形状、シャッターボタン付近の形状が大きく変わっており大型レンズ装着時でもかなり持ちやすくなっております。
FE 85mm F1.4 GMは約820gあるのですがそれを感じさせないくらい取り回しがよく撮影時も負担に感じることはありませんでした。
そしてなんと言ってもα7RⅤから採用されているチルト式にもバリアングル式にもなるマルチアングル液晶の搭載によりどういったシチュエーションでも対応できる万能仕様となっています。
筆者は横構図の場合はチルトで使用し、縦構図の場合はバリアングルで撮影しておりましたが、皆様の使いやすいやり方にもしっかり対応してくれますので安心してご利用いただけます。
そして最初にもお話していたように中望遠愛好家の筆者は今回の撮影が楽しくて楽しくてここには載せきれないほどたくさんの作例が撮ってきました。
その理由はシンプルに今回オススメポイントでまとめさせて頂いた項目が全てを語っています。
①肉眼では見れない景色の切り取り
②美しく滑らかなボケ
③GMレンズ屈指の美しい玉ボケ
④豊かな発色と高い色再現性
⑤高画素機にも対応できる解像力の高さ
やはりこういったレンズ性能の高さで楽しい撮影体験をさせてくれるレンズがこれからのカメラライフに必要不可欠になってくると思います。
それを新品よりも3割以上もお得に手に入れられる今を逃す手はないでしょう。
ここまで初代FE 85mm F1.4 GMの魅力について語り尽くしましたがいかがでしょうか。
G MasterシリーズはⅡ型を出すまで歴史を積み重ねており、こちらの85mmも2024年9月にGMⅡが発売されました。
次々と性能の進化を遂げるSONYレンズ群ですが、今までFE 85mm F1.4 GMが写し出す画にたくさんの方が魅了されてきたことは間違いなく事実です。
これからもたくさんのユーザーから愛されるであろう当レンズをこの機会に手にしてみてください。
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