【TAMRON】待望のミラーレス用新型タムキューを使ってみた。
TAMRONの90mmマクロと言えば、その高い解像度、ボケ味を持ち多くのフォトグラファーを魅了し続けています。
そんな90mmマクロは親しみを込めてタムキューと呼ばれており、とても愛されているレンズです。
そんなタムキューに待望のミラーレス用の新型が発売されました。
今回はそんな新型タムキューをご紹介いたします。
まず外観から見ていきましょう。
ミラーレス用のTAMRONレンズに共通する、すっきりとした鏡筒にブランド名とレンズ名ととてもにシンプルなデザインとなっています。
また、ホールドしやすい形状になっており、長時間使用しても違和感を感じることはありませんでした。
光学系はタムロン初の12枚羽根の円形絞りを採用しており、非常に美しい玉ボケや、美しい光芒が期待できます。
またマクロ域での解放時の玉ボケが真円になるように配慮されており、口径食を抑える工夫も施されています。
新型が発売されると気になるのは、旧型との比較だと思います。
実際に比べてみました。
まずは新型のスペックから。
新型タムキューの長さは、128.5mm、重量640gとなっております。
次にFマウント用タムキューであるSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD/F017のスペック。
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD/F017の長さは117.1mm、重さは600gとどちらの数値も新型のものより小さい値となります。
実際に比べてみると一目瞭然です。新型タムキューの方がかなり大きく見えます。数値で見るより差があるようにも感じます。
ただし、FマウントレンズをZマウントで使用する場合はアダプターが必要となります。
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD/F017にFTZIIを装着した状態との比較はこちら。
形勢逆転です。SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD/F017のほうが圧倒的に大きくなりました。
重さに関してもFTZIIの分増えるので、合計720gと新型より重くなります。
わずかな差ではありますが、実使用時は旧型よりコンパクトで軽くなっています。
フードには回転式フィルターの操作を容易にするスライド窓が設けられています。
クロスやPL、NDといった回転させることで、効果を調整するフィルターを使用する敷居をぐっと下げてくれています。
今回どのカメラを使用して撮影を行うか迷いましたが、
新型タムキューの高い光学性能と描写力をフルに活かすために、高画素且つ高い解像力を持っているカメラを使用したいと思いました。
Nikonにはそれに該当するカメラがいくつかありますが、コンパクトにまとめられている新型タムキューとのバランスを考慮しボディも軽量でコンパクトなZ7IIをチョイスしました。
それでは作例をご覧ください。
撮影日は生憎の雨でしたが、花びらに雨粒が乗りマクロ撮影にはうってつけの状況となりました。
キバナコスモスのやく部分にピントを合わせて撮影しました。
合焦部分を拡大したものがこちらです。
細かい部分までしっかりと描写されています。流石はタムキューという写りです。
今回組み合わせているZ7IIのような高画素機との相性は非常に良いと思います。
筆者がマクロレンズを使用するのは水族館での撮影の時だけなので、こういったマクロレンズらしい撮影は新鮮でとても楽しんで撮影することができました。
お花はもちろん苔などの撮影も楽しそうだなと感じました。
近接はもちろんですが、遠景でもその真価を発揮すると感じました。
描写はもちろん、とても美しいボケを持っており、ポートレートなどでも重宝されるレンズだなと感じました。
雨が弱まり、太陽の光がビルに当たり非常に綺麗だったのでピクチャーコントロールをモノクロームに切り替え、撮影を行いました。
マクロレンズの枠を超え様々な撮影に対応してくれる、流石はタムキュー。
非常にクリアでヌケが良く、驚くほど切れ味の鋭い描写をする。これぞタムキューです。
ミラーレス用になってもその哲学は受け継がれていました。
マクロ撮影はもちろん、テーブルフォトやポートレート、遠景撮影まで様々なシチュエーションで活躍すること間違いなしです。
皆様も新型タムキューいかがでしょうか。
↓↓今回使用した機材はこちら↓↓
↓↓歴代タムキューはこちら↓↓