【FUJIFILM】XF500mm F5.6 R LM OIS WRで望遠レンズがもっと身近になる。
ついにFUJIFILMからXマウント待望の超望遠単焦点、「XF 500mm F5.6 R LM OIS WR」が発表されました。
まずは外観からご覧ください。
FUJIFILMのXマウント用レンズとしては3本目となる、鏡筒の白いレンズとなります。
鏡筒にはXFレンズの最高峰の証であるレッドバッジが入っています。
レンズフードには「FUJINON」という文字と、シネレンズなどの高級レンズでも取り入れられている、FUJINONレンズを象徴するグリーンのリングが入っています。フードだけでも所有欲が満たされます。
またフード先端にはゴムリングが巻かれており、フードやレンズ全体の保護にも役立っています。
野鳥を撮りに出かけました。
今回使用したボディは「FUJIFILM X-H2S」。Xシリーズ史上最高のAF性能を有するカメラで、このレンズとの相性は抜群です。
35mm判換算で762mmとなる本レンズですが、この焦点距離帯のレンズとしてはかなり軽量です。レンズ単体の重量は1335g。また、X-H2Sと合わせても重量は2kg以下と、手持ちでも簡単に撮影が楽しめます。
実際手に持つと、第一印象は「軽い」だと思います。大きさに対して比較的軽いためか、カタログ上の数値以上に軽量さを体感できます。
サギが飛んできました。望遠レンズがあれば画面いっぱいに姿を収めることもできます。
ちょうど水中の魚を捕らえる瞬間を撮影できました。
ボディのAF性能はもちろんですが、レンズの高い追従性や応答性があってこその1枚です。
水上を泳いでいる様子を撮影しました。水面の反射の立体感が良く写っています。また前ボケを入れてみましたが、ほどよくテクスチャが残った画になっています。
遥か遠くに東京ゲートブリッジが見えたので、超望遠の圧縮効果を狙ってみました。
全長2.6kmを超える巨大な橋ですが、とても短く、そして勾配は急に見えます。
これまで見たことのない角度から被写体を捉えることができるのが超望遠レンズの魅力だと思います。
続いては空港へ向かいました。
世界各地から休むことなく飛行機が飛び交っている様は、ただ見ているだけでも飽きることがありません。
夜の空港は意外と暗く光量はわずかですが、機体に書かれた小さな文字までも判読できるほどの画質を有しています。
MTF曲線もほとんど直線で上に張りついており撮影前から画質に期待はしていましたが、正直これほどまでとは思いませんでした。
今回は2610万画素のX-H2Sとの組み合わせですが、4000万画素クラスのX-H2やX-T5などとの相性も非常に良いと思いました。
流し撮りにも挑戦してみました。
換算762mmという超望遠域での流し撮りは未体験で設定を探りながらでしたが、1/13秒で撮影をすることができました。
5.5段分の強力な手ブレ補正のおかげで、手軽にレンズを振ることができます。
今回は丸一日撮影に持ち出しましたが、機材の重さが苦になることは一度もありませんでした。
2kgを切る重量で超望遠域での撮影が、しかもXマウント最高峰の画質で楽しめるのは驚きしかありません。
Xマウントの軽量なボディを最大限生かすことのできるレンズで、FUJIFILMの撮影領域がより一層広がったことを感じました。