【Leica】目覚めた秋をQ3で捉える
秋の涼風が東京を吹き抜け、10月の熱さを一掃しました。木々はまだ秋の訪れに気づかず、緑の葉を纏ったままです。
私も同じような気持ちで、昨晩は暑さに耐えかねて冷房をつけ朝は突然の寒さに震えています。
しかし、写真を撮るうえでは最高の季節の到来です。雨が上がり、柔らかな光が降り注ぐ中、久しぶりにLeica Q3を持って東京駅へ向かいました。
観光名所である東京駅周辺は、オランダのアムステルダム中央駅を思わせる優雅な建築と、皇居の存在によって魅力が増しています。
歩きながら、気軽に風景を撮影していきます。
Leica Q3は、新世代のコンパクトカメラとして、便利さ、画質、色彩などLeicaの魅力を兼ね備えています。
Leica Q3の核は、トリプルレゾリューション技術を取り入れた新しい裏面照射型CMOSセンサーです。
この撮像素子は、記録画素数を6000万画素、3600万画素、1800万画素の3種類から選んでDNG(RAW)形式またはJPEG形式で画像を記録できます。
ISO感度は50から200,000まで対応し、新世代のプロセッサーであるMaestro IVを搭載することで、高速な動作と素晴らしい画質となっています。
また、8K動画撮影にも対応し、ライカ・パースペクティブ・コントロールとライカ・ダイナミックレンジという新しい撮影アシスト機能も追加されました。
この優れたボディには、Leica Summilux 28mm F1.7 ASPHというQ(Typ116)から愛され続けるレンズが搭載されています。
マクロモードでの最短撮影距離は17cm。6000万の高解像度によりデジタルズームにも対応し、従来の28mm、35mm、50mm、75mmに加え、90mmの焦点距離も追加されています。
外観は前のQ2と大きな違いはありません。同じシャッタースピードダイヤル、同じ位置のモデル名、同じ電源ボタン、同じレンズなど。
しかし、Q3ではシャッターボタンがLeica Mシリーズと同じようなネジのあるデザインに変更され、レリーズボタンの装着が可能になりました。
Q2に比べると、チルト式の液晶を搭載したことで少し大きく重量も増しましたが、様々な角度からの撮影ができるようになり、利便性が大きく向上しました。
もちろん、技術的な進化以上に私が重視するのは、撮影した写真そのものです。
使ってみた感想はシンプルです。【心のままに、手のひらのように】
雨が熱を洗い流し、秋晴れの日がやってきた際には、このLeica Q3がさらに驚くべきパフォーマンスを見せてくれると信じています。
そんな日が待ち遠しい今日この頃です。