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【Leica】唯一無二のオールラウンダー SL2-S

【Leica】唯一無二のオールラウンダー SL2-S

今年も残すところ早くも1ヶ月半。
気温も低くなりそろそろ紅葉も見頃になってくるかと思いきや、今年は例年より暖かい日が多く
見頃になるまでは少し早いため、街中のライトアップシーンを撮りに出かけてきました。
撮影に使った機材は『Leica SL2-S 』にM/SLアダプターと『Leica ズミルックス M50mm F1.4 初期型』の組み合わせです。
カメラ側でのレンズプロファイルはOFFにしているので特別な補正はかかっていません。
撮影時に露出とWBを調整をしたのみでJPEG撮って出しの作例になります。

ズミルックス50mm 1stは”貴婦人”の通称で親しまれており絞り開放でのヴェールをまとったような柔らかさが
特徴のレンズです。ズミルックス50mmは現行品に至るまで何世代もモデルチェンジを繰り返していますが、
世代が新しくなるにつれて非球面レンズが採用され、シャープさが増すとともにオールドレンズ特有の柔らかさが減っていきます。
描写の好みは人それぞれですが、筆者はスナップを撮る際は柔らかい写りの方が記録としての写真の要素が減るので好みです。

F5.6まで絞り込んだ1枚。絞り開放では柔らかい写りをするこのレンズですが、絞ればシャープな描写になっていきます。
とはいえズミルックスらしく線が細く、壁面のディテールも繊細に解像してくれています。
空の色乗りとコントラストも良く、半世紀以上前に造られたレンズでも現行のカメラで十分な写りをすることが分かります。

絞り開放での逆光描写です。虹色のゴーストがテーブルから伸びている影に太陽のような輪郭を作り、
良い雰囲気を出していると思います。カメラを片手にうろついていたらタイミング良くこのシチュエーションに
出会った為、ピントは大雑把に手前のタイルに合わせましたが、自然な解像感と質感が出ていると思います。

このレンズはF11まで絞った時に光芒が綺麗に出ます。
16枚もの絞り羽根があるため、太陽や点光源が画面内にある時に写真に強めのアクセントを演出してくれます。

『Leica SL2-S』は2400万画素と現行のデジタルライカの中ではバランスの取れた画素数で、裏面照射タイプのセンサーを採用しています。
ISO12500まで感度が上がるように絞り込んで撮影しました。
PCの画面サイズで鑑賞するのはもちろん、あえて100%等倍まで拡大しても気になるカラーノイズは筆者には感じられませんでした。

イルミネーションや紅葉のライトアップのシーンではWBをAUTOから曇りに変更して
暖かみを出すと雰囲気が出て、これからの季節に写真を撮るのに最適です。
ズミルックス50mm 1stの絞り開放時の柔らかさと、とても相性が良いと感じました。

ISO12500まで常用できる2400万画素の裏面照射型イメージセンサーを搭載している『Leica SL2-S』。
通常の写真鑑賞サイズでは十分な解像感を持ち1画素の面積が広いため階調も豊富です。
『Leica ズミルックス M50mm F1.4 初期型』は絞り開放時の柔らかさと微妙な明暗差をきっちり描き分け
絞り込めば自然な解像感と色のりが楽しめるレンズです。

現行のSLシリーズとM型ライカのラインナップでは『Leica SL2-S』が唯一無二の2400万画素モデルのため、
バランスのとれたオールラウンダーのカメラを求めている方にぜひおすすめしたいです。
EVFの情報表示設定はできるだけシンプルにして、純粋にファインダーを覗いて撮影する過程が楽しめ、
グリップの握り心地の良さはどこまでも連れ出したくなるカメラだと感じました。

 

 

 

 

 

 

[ Category:etc. | 掲載日時:24年11月14日 17時00分 ]

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