【Leica】SL2-SでライカMレンズを楽しむオススメセット
あっという間に2024年の年末がやってきました。12月末の東京は、公園を散歩していると木々がまだ真っ赤な紅葉でいっぱいでした。
今年の「最も遅い猛暑日」が原因かもしれません。
本日ご紹介するのは、面白いセット——Leica SL2-S + SHOTENのヘリコイド付きマウントアダプター + Leica ズミルックス M35mm F1.4 11301——です。
既にこの組み合わせをお使いの方も多いかもしれませんが、Leica SLシリーズはまだ持っていないけれど惹かれている方、既にSLシリーズのボディを所有していてLeica Mマウントレンズを使いたいと思っている方もいるでしょう。理由はどうであれ、もし筆者と同じ組み合わせで使ってみると個性的な描写に驚かされること間違いないでしょう。
今回使用したボディはLeica SL2-Sです。
SL2に比べて画素数は少なく、動画撮影に特化しています。SL2の4700万画素のセンサーは使用されておらず、新たに開発された35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、有効画素数は2400万画素です。
しかし、筆者にとってはLeica M10と同じ2400万画素がちょうど良いと思っています。
強力なセンサー性能と高精細なEVFファインダーにより、今回の撮影はとても快適でした。
重さを感じることなく撮影できました。
また、SLシリーズとアダプターを組み合わせることで、長い歴史を持つLeicaの魅力を感じることができました。
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レンズはLeica ズミルックス M35mm F1.4 11301を選びました。
レンズ先端にある金属製ステンレススチールが特徴的で「Steel Rim(スチールリム)」という愛称で呼ばれています。
1961年にLeicaが初めてズミルックスM35mm F1.4を発売して以来、約35年の間にほぼ途切れることなく製造され続け、今日に至るまで高い人気を誇るレンズです。
このレンズは、発売当初、民生用の35mmレンズとして最も明るいF値を誇り、加えてコンパクトで軽量な外観が特徴でした。
当時、F1.4の絞り値と軽量化された構造は、間違いなく写真業界に衝撃を与えました。
今日、この伝説的なレンズが再び現代に復刻され、外観はオリジナルにほぼ忠実であり、特徴的で特別な描写を持っています。
絞り開放で撮影した写真は、特に柔らかく個性的なボケを持ち、デジタル画像処理ではなかなか再現できないような効果を生み出します。
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使用したアダプターもご紹介します。
SHOTEN ライカMレンズ/ライカSL・TLボディ用ヘリコイド付きLM-LSL M IIアダプターです。
こちらはSHOTENが発売したライカMレンズ/ライカSL・TLボディ用アダプターの第2世代です。特筆すべきなのは、6mmの厚みを追加できるヘリコイドを搭載しており、元々のレンズの最短撮影距離を大幅に短縮することに成功している点です。これにより、遊び心が増し、利便性も向上します。さらに、Leicaの古いレンズを使った撮影では、より面白いボケ効果を得ることができます。
このアダプターは素晴らしい作りと正確なピント合わせが特徴で、無限遠のロック機能など、使い勝手が考えられた、お客様思いなデザインも施されています。
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Leica ズミルックス M35mm F1.4 11301は、クラシックな復刻レンズとして、最短撮影距離が1メートルであり、多くの人々にとっては一つの悩みかもしれません。
しかし、今回筆者が使用したLeica SL2-SとShotenのマウントアダプターライカMレンズ/ライカSL・TLボディ用ヘリコイド付きLM-LSL M IIアダプターを組み合わせることで、1メートル以内での近距離撮影がさらに楽しくなり、この「スチールリム」のボケを存分に味わうことができました。
個人の好みによる部分もありますが、筆者はこの面白い組み合わせがとても気に入っています。
ぜひ皆さんも試してみてください。きっと、さまざまな面白いレンズの組み合わせが見つかると思います。