【FUJIFILM】10年の時を経ても色褪せぬ「XF 16-55mm F2.8 R LM WR」の魅力
神社にお参りにいきました。
今回共にしたカメラは「FUJIFILM X-T5」と「FUJINON XF 16-55mm F2.8 R LM WR」。
X-T5はXマウント史上現在最高となる4000万画素センサーを搭載しています。それに対して装着したFUJINON XF 16-55mm F2.8 R LM WRは2015年発売のモデル。2015年と言えば、Xマウントにはまだ1600万画素クラスのカメラしか登場していなかった時代です。果たしてその時代に設計されたレンズは最新のセンサーの性能を活かしきれるのか。わずかな不安を抱きながら撮影に出ましたが、果たしてどのようなものでしょうか。
早速ですがボディ、レンズの性能を試すのにうってつけの被写体を見つけました。レンズの素性を見るべく、敢えてF2.8開放で撮影しています。正直なところ、この写真1枚だけで先ほどの心配は全て吹き飛びました。
画面中央から四隅に至るまで、画像の破綻はどこにも見られません。撮影後画像を等倍で見るのが癖になっている筆者ですが、この写りには思わず笑みを浮かべてしまいました。
先ほどのポイントを斜めから撮ってみました。大分印象が変わって見えます。酒樽それぞれが違う光の浴び方をしていて面白いです。
今回カメラのフィルムシミュレーションは「Pro Neg.Std」に設定しました。
こちらはFUJIFILMが生産していた「PRO160NS」というネガフィルムをベースに作られた色で、やや硬めの色調とコントラストが特徴です。コントラストは比較的高めですが、暗部でも光の受け方を忠実に再現しています。ダイナミックレンジが高くても眠い画にもならない、絶妙なバランスが魅力です。
都会の真ん中にありながら緑にあふれています。訪れたのは昼下がりですが、木漏れ日が所々に差し込んでおり、スポットライトのようで綺麗です。
木漏れ日は普段何でもないような被写体を一躍主役にしてくれるので、ついカメラを向けてしまいます。
ところ変わってこちらは時計の体験型施設。金属の質感描写が美しいです。
また露出をオーバーに振ってもアンダーに振っても画をまとめ上げてくれます。多彩で緻密な色表現をJPEG撮って出しでできてしまうのがFUJIFILMのカメラの魅力です。
外から日差しが差し込む柔らかで温かな雰囲気も写真に落とし込むことができます。
このレンズが発売された際、単焦点並みの画質だと大きな話題になりましたが、発売から10年経った今、最新のカメラと組み合わせても同じ感想を抱きます。単焦点レンズで撮っているはずが何故かズームもできてしまう、そんな感覚になります。
空が暗くなってきたので、イルミネーションを鑑賞しに行きました。
こちらは広角端で撮影した写真です。シャドウの情報が豊富に残るので、イルミネーションの陰になる葉の部分も黒が落ち込まず全体として明るい印象になります。
望遠側を使えば玉ボケも得ることができます。
APS-C専用設計の標準レンズなら、F2.8通しでも気軽にカメラを取り出しテーブルフォトを撮影できるほど小型なシステムになります。
先日発売された新型モデルはさらに小さく軽くなりましたが、こちらもその性能を考えればかなり小さく仕上がっています。
今回、半日程度この組み合わせを首から提げ続けていましたが、疲れはほぼありませんでした。
単焦点レンズや小型のズームレンズであればよりシステムを軽くすることもできますが、単焦点並みの写りを持ったレンズ数本を内包している、と聞けば納得のいくサイズ感です。またX‐T5と合わせることで、シャッタースピード、ISO感度、絞り値、露出補正を全て直感的なダイヤルで操作できるようになります。ボディ内手ブレ補正と相まって、どこへ持ち出すにもベストバランスな組み合わせだと感じました。
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