![2025年1月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング](https://news.mapcamera.com/maptimes/images/2025/02/ranking_20250201.jpg)
2025年1月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ1月ランキング | |||
1位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
2位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | Nikon | Z50II | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | FUJIFILM | X-T50 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | FUJIFILM | X-T5 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | FUJIFILM | X100VI | コンパクトデジタルカメラ |
7位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
8位 | Canon | EOS R5 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | FUJIFILM | X-M5 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
2025年最初のランキングとなりますが、幕開けから波乱含みのスタートとなりました。
なんと『RICOH GR IIIx』が、2位以下を大きく引き離して首位を獲得!
2023年9月以来の1位獲得となりました。
この時も2021年10月の発売から既に2年の月日を経ての1位ということで、驚きをもって報じたのですが…
2023年9月の段階でもメーカーからの供給が不安定で、ずっと「お取り寄せ」が続いている状況でした。
まとまった数の入荷があっても、それまでにご注文されていた方にお渡しするだけとなってしまい、ご注文された方全員の手に行き渡るには時間を要する状態に。
その状況はさらに悪化し、現在はご存知のように新規の予約注文を承ることができないところまできています。
入荷があった段階で告知、ご注文を募るという形を取らさせていただいていますが、毎回あっという間に予定数に達してしまいます。
今回も1位を獲得するほどの数でありながら、すぐに締め切らざるを得ないことに。
発売から3年以上経った機体ですが、入手困難なことも影響し、人気の衰えを全く感じさせません。
7位に入った兄弟機『GR III』に関しても全く同じ状況です。
入荷数がGR IIIxほど多くなかったための7位と考えていただいて良いかと。
こちらは2019年3月の発売から間もなく6年となりますが、やはり依然として問い合わせの多い機体です。
今回のGR IIIxの大量入荷が一時的なものでなく、今後供給の安定に繋がることを切に願うばかりです。
そのGR IIIxにはかなり離されてしまいましたが、2位に『SONY α7C II』が入りました。
前回2024年12月のランキングでは話題の新型機たちの後塵を拝し5位という結果でしたが、今回は2位に。
他の新型機の供給が軒並み不足していたことや、メーカーキャッシュバックキャンペーンの駆け込み需要も影響していると思われますが、それでも2位獲得はさすが。安定した人気ぶりを窺わせてくれました。
前回10位に踏みとどまったα7IVは、今回ランク外13位。
こちらもキャッシュバックキャンペーン最終月でしたが奮わず。やはり中古の方に購入が流れていってしまっているようです。
また、前回初登場4位になったα1IIですが、こちらもランキングから姿を消してしまいました。
残念ながらメーカからの供給が全く追いついていません。ご注文数だけが増えていっている状況です。
SONYユーザーだけでなく、多くのカメラファン注目のフラッグシップ機だけになんとも勿体ない。メーカーの頑張りを期待します。
3位には、前回初登場1位を獲得した『Nikon Z50II』が入りました。
前回2位に倍近い差をつけての堂々1位でしたが、その後メーカーからの供給が不足してしまっています。
長期でお待ちいただかなくてはいけない可能性もあり不安なところです。
このZ50IIの前、2024年7月に発売されたZ6IIIは発売月こそ大差をつけ首位となりましたが、翌月はまさかの10位に。その後も浮上することなく前回Z50IIと入れ替わるようにランキングから姿を消してしまいました。
2024年10月25日からと他メーカーより早い時期から始まったNikonのキャッシュバックキャンペーンにおいて、発売からそれほど経っていないにもかかわらず4万円バックという異例の厚遇であったのですが…
はたしてZ50IIは? 同じような運命を辿らなければよいのですが。今後の動向に注目です。
4位『X-T50』、5位『X-T5』、6位『X100VI』とFUJIFILMが3機種並びました。
X-T50とX-T5ですが、前回11位、12位とまさかのランク外に。人気機種が揃ってランキング落ちという事態に驚きました。
とはいえ、販売数自体が落ちたわけではなかったので、出足好調な新型機に押されてしまったためだろうと分析しましたが、どうやらその通り。また上位に復活してくれました。
このところ供給も安定していますし、2025年も根強い支持を得ることでしょう。
逆に心配なのが、9位に落ちてしまった『X-M5』。
2024年11月に初登場3位、翌12月に2位と順位を上げていたのですが、今回急落。
先の2機種の供給が安定しているのに対し、X-M5は供給不足に陥ってしまいました。
気軽に動画撮影を楽しめるカメラとして、X-T5やX-T50とは異なるユーザーの獲得が期待できるだけに早く事態の打開を図って欲しいところです。
順番が前後してしまいましたが、6位のX100VI。こちらは相変わらずの状況です。
RICOH GR IIIやGR IIIxと同じく新規のご注文を承れない状態が続いています。
8位に『Canon EOS R5 Mark II』。
発売翌月2024年9月から3ヶ月連続1位を獲得し、前回12月も3位と好調だったEOS R5 Mark IIですが、今回は8位と順位を大幅に落としてしまいました。
供給が安定し在庫も豊富になっています。前回お話ししましたが、2024年の年間ランキングでも発売から短期間でありながら9位に入る健闘を見せました。
前回3位は新発売の小兵に足元を掬われたなどと評しましたが、今回は販売数を大きく減らしてしまっています。
ここまで好調に売れ、欲しい人の手に概ね行き渡ってしまったとも考えられます。
価格帯的には高額の機体ゆえ、ずっと上位を維持するのは難しいところですが、Canonにとって久々に明るい話題を提供したカメラでもあるので、まだまだランキングを賑やかして欲しいものです。
最後10位は『Nikon Z f』。
上位機種に劣らぬ性能とクラシカルな外観、さらにお手頃な価格帯ということで、昨年1年間安定した人気を誇り、年間ランキングで4位に入る成績を残しました。
海外の方からの支持も強いですが、より安価な中古に流れつつもあるようです。
新年は10位スタートとなりましたが、まだまだ新型機に割って入る存在であり続けるか、次回以降の動向も気になります。
中古デジカメ1月ランキング | |||
1位 | Nikon | Z50 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
8位 | Nikon | Z6II | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Nikon | Z5 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | SONY | α6400 | ミラーレス一眼カメラ |
これまで中古ランキングに君臨してきた絶対王者SONY α7IIIの牙城を、2024年11月、12月と2ヶ月にわたりCanon EOS R5が打破してきましたが、ここにきてまた新たな機体が名乗りを上げました。
2025年中古ランキング最初の1位を『Nikon Z50』が獲得しました。前回同数6位からジャンプアップ。
勿論、2024年12月に発売されたZ50IIの影響によるものであることは確かです。
新型機の登場により旧型機の存在にも注目が集まり、また買い替えにより中古在庫数が大きく増え価格帯も下がるという、これまで新型機登場時に繰り返されてきた構図がここでも当てはまります。
2019年11月発売のZ50、フルサイズZシリーズをそのまま小型化したかのようなボディデザインと高性能で注目を集めました。
初登場2位と健闘しましたが、供給不足も災いし結局1位は獲れずじまいに。
その後2021年7月に同じDXフォーマットのZ fcが登場すると、注目は完全にZ fcに移ってしまいました。
Z fcへの買い替えもあり中古ランキングに度々顔を出すこともありましたが、そのZ fcが中古ランキングに名を連ねるようになるとどうしてもその下に回ってしまうことに。
それが今回、Z50IIの登場により再び先代機Z50にスポットが当たることとなりました。
Z50IIの好調が続けば、中古在庫数も豊富なだけにランキング上位に留まるようになるかもしれません。
ちなみに『Z fc』は今回3位に。こちらも前回ランク外から上位へと返り咲きを果たしました。
やはりZ50IIの登場が少なからず影響したことは確かです。
NikonのDXフォーマット機が新品・中古ともランキングを盛り上げてくれています。
順位が前後してしまいましたが、2位に『SONY α7III』。実は1位とはほんの僅差での2位でした。
3ヶ月連続で首位獲得を逃してしまったとはいえ、やはり強い。
購買層に外国からの方が占める割合もかなり増えてきたなか、日本語メニューしかないことはかなり不利となるはずなのですが。
いつでも潤沢な中古在庫数、フルサイズ機で15万円前後という価格帯、そして何より必要十二分な高性能機であること。まだまだ上位定着は揺るがないようです。
4位に前回まで2ヶ月連続1位を獲得していた『Canon EOS R5』が入りました。
新品ランキングでのEOS R5 Mark IIの失速に呼応しているかのよう。
上位3機種より一段上の価格帯であることが影響しているか。
それでも高画素機としてはかなりお買い得な機体。システムのランクアップを図りたい方や上位機のサブカメラを探している方などCanonユーザーにとって狙い目な1台であることは確か。今後も上位に踏みとどまって欲しいところです。
5位に『Nikon Z f』。
Nikonはこのほか、8位『Z6II』、同数9位に『Z5』と計5機種をランクインさせ、2025年の幕開けに好スタートを切ることができました。
上位にDXフォーマット機、それにFXフォーマット機が続くというのも、新型機登場の影響が見え面白い図式です。
どの機体も中古商品数が豊富ですから、この好スタートを維持し2025年の中古ランキングを席捲するかも。期待してみましょう。
6位は『SONY α7IV』。同数9位に『α6400』が入り、SONY勢は3機種がランクイン。
好調Nikonに立ち塞がる存在であることに変わりはありません。
特にキャッシュバックキャンペーン最終月であるにもかかわらず、新品ランキングではランク外、中古ランキングで6位となったα7IV。
今後も中古ランキング定着が十分予想される機体です。価格帯も近いZ fとの真っ向勝負となりそうです。
最後のご紹介は、7位にランクインした『RICOH GR III』。奇しくも新品ランキングと同じ順位となりました。
新品ランキング1位のGR IIIxは、僅かに足りずランク外11位でした。
RICOH機の新品商品の状況は、先に述べた通りです。
FUJIFILM X100VIとの違いは、発売期間が長いだけに中古商品も少なからず存在する点。
以前からお話ししているように、新品がなければ中古商品があるだけ売れるという状況になっています。
RICOHの場合、新品・中古合わせて考えてみても良いかもしれません。
今回GR IIIの新品・中古合わせた販売数は、新品ランキング3位に入る位置に。中古ランキングでは堂々1位となります。
GR IIIxの場合は、中古ランキングでも断トツの1位ということに。
本当にとんでもなく凄い人気ぶりです。RICOHには、とにかく頑張って欲しいというしかありません…
さて、2025年幕開けのランキングはいかがだったでしょうか。
昨年に引き続き、メーカーからの供給具合が順位に影響を与えてしてしまっているのが残念でなりません。
ですが、新型機の登場が新品ランキングだけでなく中古ランキングの順位をも動かしているのを見るのは楽しいものです。
2025年、この後も魅力的なカメラの登場が控えています。我々の想像を超えた驚くべきスペックを持ったモデルなんかも現れるかも…
勿論、これまで出た話題機や根強い人気を誇る機体が簡単に座を譲ることもないでしょう。
考えるほどワクワクが止まりません。
次回は、どんなカメラがこのランキングを盛り上げてくれるでしょう?!