
2月28日に発売が迫った「NIKKOR Z 35mm F1.2S」。
Zレンズとしては3本目となる、開放F1.2を実現したレンズです。
そこでこの記事では、前後編にわたってZレンズのF1.2の”魔力”をお届けしていきます。
前編でご紹介するのは「NIKKOR Z 50mm F1.2S」。Zマウントとして初めて開放F1.2を搭載したレンズです。
標準画角である50mmレンズでありながら重量は1kg以上、15群17枚で構成されたモンスタースペックのレンズです。
重量半分以下の「NIKKOR Z 50mm F1.4」など50mmレンズが豊富なZマウントにおいて、なぜ最も重く大きいF1.2が選ばれるのかを探っていきたいと思います。
このレンズを端的に表現するなら「目の前の光を忠実に、それでいてドラマチックに捉えるレンズ」だと思います。決して誇張することなく、3次元空間を極限まで劣化なく2次元の平面である写真に落とし込んでくれます。
小難しい分析をしましたが、つまりは撮っていて楽しいレンズということです。
本来絞ったほうがいいようなシチュエーションでもつい開放で撮りたくなります。
その結果、これまでに出会ったことのない写真に出会うことができるような気がします。
こちらは水族館で優雅に泳いでいたアオリイカ。つい「美味しそう」という言葉が出てしまうほどの透明感です。また上から降り注ぐ光がスポットライトのようにイカを照らす様子も上手く表現しています。
こちらは泳いでいる状態で見ることは稀なホッケ。水槽のガラスを1枚挟んでいてもなおこの描写力を有しています。
トンネル水槽もF1.2の手にかかればここまで遠近感を出すことができます。豊かなボケと優れた解像度が高次元で両立されています。
開放のF1.2から積極的に使っていきたいと思わせる描写力、表現力です。このレンズの存在だけでZマウントへの乗り換えを検討したいほど。
もちろん明るさを生かした夜間撮影もお手の物。最初は重さ大きさが気になりましたが、実際に撮影してみると納得できるサイズ感です。
このサイズが許せてしまう描写力、これは実際に使っていただくのが一番伝わるかと思います。
ぜひ一度、Nikonが誇るF1.2の”魔力”を体感してみてはいかがでしょうか。
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