
迎春の2文字とすれ違い、待ちわびた春はまだかまだかと河津桜のつぼみに見る今日この頃。
前回の投稿からは既に11か月、まだまだ私のM2の出番は減らないものの、撮影済みのパトローネを玄関先に転がしておいても一向に写真にはなりません。季節外れの写真になる事をお許しください。
今回は昨年の秋に箱根仙石原へ行って来た時の記録です。
使用したレンズは「Summicron M50mm F2 1st」「Elmar 35mm F3.5」そして「APO-Summicron M75mm F2 ASPH.」の3本。75mmは妻と交換しながらの撮影で、APOという名前から想像するような硬く完璧主義的な予想をいい意味で裏切ってくれたので良い経験になりました。妻が気に入ったので私が撮影した枚数は少な目です。
露出の具合とスキャンの自動補正によって少し色味が異なる結果が出ます。
意外とこのスキャナー任せな色合いも自分にとって新鮮な表現であるような気がするので、その色を活かして少し現像。
少し青っぽく。
最初の一枚。
慣れてきてどこまで写るのかまでなんとなく分かるので、なんとなく感光込みのフレーミングです。
自分でスキャンするとパーフォレーションまで含めたスキャンが可能で、ここまでデータとして残ることによって「フィルムに感光させて写真を残している」という実感がより沸くと感じているのですが、皆様はどうでしょうか。
・・・
これまでも、これからも、私の手元にやってきたこの後塗りM2は大切に使われ続ける運命にあります。
妻がまだ彼女だった姿を撮ったのもこのカメラ、そしていつか私の孫をも写すのがまたこのカメラでありますように。
あるいはその時にはもう次の世代へと持ち主が変わっているかもしれませんが。
「ライカは家が建つ」、「ライカでしか撮れない写真がある」、「ライカは一生モノのカメラ」…伝統に纏わりつく“逸話”の数々。
私は少なくとも最後の一つだけは信じています。
特にフィルムライカは一生と言わず、次の世代も、その次の世代も、私のM2には頑なにこの世を見続けていてほしい。
そんな願いからの希望的観測です。
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今年から、今月から、今日から。
あなたの一生を共に歩むカメラはいかがですか?
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