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【Nikon】ついにベールを脱いだニッコール史上最高の35mmレンズ。

【Nikon】ついにベールを脱いだニッコール史上最高の35mmレンズ。

ついに待望の「Nikon NIKKOR Z 35mm F1.2S」が発売となりました。

重さ・大きさはすでに発売されている「Nikon NIKKOR Z 50mm F1.2S」とほとんど同じです。
正直なところ35mmレンズとしてはかなり巨大な部類です。

Sラインと呼ばれる高性能レンズ群の一端を担います。

今回使用したボディは「Nikon Z7II」。Nikon史上最高クラスの画素数となる4575万画素CMOSセンサーを搭載した機種で、レンズの素性を見るのには最適なカメラです。

そしてこちらがこの組み合わせで撮影したファーストカット。この1枚だけで私はこのレンズの虜になりました。天窓から差し込んだ光が柔らかく全体を照らします。薄暗さを的確に写真に落とし込むことができるレンズの性能、これは非常に楽しみな写りです。

F1.2を活かしたポートレート撮影にも適したレンズです。開放での撮影では画角から想像もできないほどのボケ量を有し、これまで体感したことのない画となります。

見上げれば細かな枝が入り組んでいました。ピントを合わせた枝だけが浮きたち、それ以外の枝はなめらかにボケてくれました。

もちろんF1.2の明るさは夜でも活躍してくれます。

何かを狙うキューピッドがいたので、私はその背後を狙ってみました。解像度とボケの美しさを両立しています。

夜間でもISO感度を上げずに撮影が可能です。また今回は流し撮りをしましたがこれほどの明るさがあれば被写体を止めての撮影もできます。選択肢が増えることもメリットの一つです。

明るい広角レンズを持っていると訪れたくなるのが夜の東京駅です。これまで様々な機材で撮影をしてきましたが、色再現、精細さともに過去一番と言える出来になりました。明るい部分は真っ白にならず、暗い空の部分もグラデーションが残った見事な写りです。

前ボケも後ボケも大きくなり、主題を強調し引き立てることができます。

F値が明るいレンズということは、それだけ写真表現の幅を広げることができます。
これまで諦めていたあのシチュエーションに手が届き、これまで撮っていたシチュエーションが新しいものになります。

重さ、大きさ、そして価格から中々手が出ないレンズではありますが、ひとたび触ればF1.2の持つ魅力の虜になるはずです。新たな標準域となりつつある35mmという焦点域でついに登場した開放F1.2ライン。是非一度お試しいただきたいレンズだと感じました。

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[ Category:Nikon | 掲載日時:25年03月02日 16時30分 ]

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