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【FUJIFILM】北風ニモ負ケズ、春ノ嵐ニモ負ケズ
3月に入り、寒空が続いていた季節から陽気な日が増してきました。
カメラを持ち出す機会の増える今日この頃ですが、この時期に気をつけたいのが、カメラを襲う砂埃です。お気に入りのカメラやレンズを持ち出したいけれど、内部にチリやゴミが入ってしまうことを懸念して、撮影を控えてしまったりしていませんか。筆者もそのうちの一人です。
そうした不安を払拭してくれるのが、防塵防滴性能を持ったボディやレンズ達です。
今回は「X-T5」と「XF16-50mm F2.8-4.8 R LM WR」を組み合わせて、この問題に立ち向かって撮影をして参りました。
この日は晴れてはいましたが、風が冷たくカメラを持つ手が悴んでいました。
澄んだ空気が朝日に照らされて、綺麗だと思った場所でシャッターを切ります。
今回持ち出した「X-T5」は、第5世代のセンサーと画像処理エンジン、557gのコンパクトなボディに5軸・最大7.0段のボディ内手ブレ補正を搭載した、高機動・高画質を両立したモデルです。
上の写真でも、細かな部分まで解像していながら、素材の質感はしっかりと再現されているのが分かりますでしょうか。
実はこの2枚は強風に吹かれながら撮った写真でした。手ぶれ補正の効きが素晴らしく、ファインダー内に映った像が揺れずにいたのが印象的でした。
訪れるのも何度目かになる氷川神社です。いつもは初夏や秋口に訪れることが多かったので、この御神木に葉がついていないのが新鮮でした。
寒さに耐えきれず、堪らずカフェへ避難。コーヒー豆の種類がたくさん置いてあるお店で、居心地が良くコーヒーのおかわりをしてしまいました。
今回は第5世代機に搭載されたフィルムシミュレーション「リアラエース」を使用して撮影しています。
使用感としてはプロビアに近い発色ですが、気持ちコントラストが柔らかでいて、アンダーが粘る印象です。
普段使いには最適ではないでしょうか。
自分の中で毎回どう撮るか悩んでいた「時の鐘」ですが、シルエットにして撮影してみました。少し雲がかかって日差しが弱くなったところを狙ったので、影の部分も潰れずに情緒的な写りになってくれました。
ところ変わって梅の花の撮影にも持ち出してみました。春先は様々な種類の花が咲くため、撮影の機会も増えるかと思います。
冒頭にもありましたが、こういった撮影地は公園や自然の多い地域であることが多く、風が吹くと砂埃が舞うこともしばしば。
筆者で言うと、お気に入りの「XF35mm F1.4 R」などはこういった際に持ち出すことが億劫なので、防塵防滴のレンズを1本持っておくことをお勧めしたいです。
本日は3/3のひな祭りということで、撮影地の園内にもつるし雛や雛壇飾りがありました。
今回使用した「XF16-50mm F2.8-4.8 R LM WR」ですが、コンパクトなサイズ感ながらインナーズーム機構で全長が変わらず、4000万画素のセンサーにも耐えうる描写力と、次世代のキットレンズとして十分な性能を持ち得ています。
開放からしっかりと描写してくれますが、個人的には1〜2段絞った描写が隅々まで安定して好みでした。
いかがでしたでしょうか。
今回の組み合わせは軽量コンパクトながら、どこにでも持っていける安心感で、カメラを始めたての方から普段フルサイズを使用されてる方までおすすめできる組み合わせです。
防塵防滴は水濡れなどのシーンだけではありません。春の行楽のお供に、防塵防滴のカメラ。おすすめです。
▼ 今回の使用機材 ▼