
2025年2月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ2月ランキング | |||
1位 | FUJIFILM | X100VI | コンパクトデジタルカメラ |
2位 | Nikon | Z50II | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
4位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
5位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | FUJIFILM | X-T50 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Panasonic | LUMIX DC-TZ99 | コンパクトデジタルカメラ |
8位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Leica | D-LUX8 | コンパクトデジタルカメラ |
10位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
寒い日々が続き、各地で大雪にも見舞われた2025年2月。
マップカメラのランキングは、今回も熱い戦いを繰り広げています。
『FUJIFILM X100VI』が1位を獲得。2024年5月以来の首位となります。
発売は2024年3月末。発売前から大いに話題となり、大変な注目を集めました。
当然のようにお問い合わせも殺到したのですが、メーカーからの供給が全く追いつかず…
初回入荷予定数分のみご注文を受け、それ以上は新規にご予約すら承れないという異例の状況に。
その後も入荷がある度にその分のご注文を承るという形で販売を続け、現在に至っている次第です。
入荷数も徐々に増え、ランキングの上位に名を連ねることも多くなりました。そして今回の1位獲得。
ご注文のタイミングが合わず、未だ手に入れることができていない方も多いなかでの1位に、私達も複雑な心境です。
発売開始から間もなく1年が経ちますが、全く衰えることのない人気ぶり。
これまで様々なコンテンツでその魅力が取り上げられてきました。入手が困難という状況も、その人気に拍車をかけているようです。
供給が安定し、通常通りのご注文を承れるようになった時に果たしてどんな順位につくのか、早く見てみたいものです。
1位に大きく差をつけられてしまいましたが、2位に『Nikon Z50II』が入りました。
昨年12月発売時、2位に大差をつけ堂々の初登場1位に輝いたZ50II。
1月は3位、そして今回2位と、首位は逃しているものの上位をキープしています。
前回順位を落とした時に心配していた供給不足は、今回もまだ完全に解消されたわけではありません。ですが深刻な状況にまでは至っていないようなので、この後続々と登場する予定の新製品にどこまで太刀打ちできるか注目の存在です。
3位に『GR IIIx』、4位『GR III』とRICOHのロングセラー機が仲良く並びました。
1位X100VI同様、新規のご予約を承れない2機なのですが、揃って一定数以上の入荷がありました。
どちらも発売からかなりの年月が経っていますが、依然上位にランキングする人気ぶり。
ただこれが純粋に衰えない人気なのか、入手困難なことが後押ししての現象なのか、判別の難しいところでもあります。
5位に入ったのは『SONY α7C II』。
前回2位という高い順位を叩き出したα7C II。1月14日で終了したキャッシュバックキャンペーンの駆け込み需要もあったのではと解説しました。
今回それほど間を開けず、再び2月14日から新たなキャッシュバックキャンペーンがスタートしました。(2025年5月7日まで)
買う側にとってはやはりうれしい企画。今回もα7C IIは2万円のキャッシュバックが受けられます。
6位には『FUJIFILM X-T50』、前回4位から順位を落としました。
順位的には2つですが、販売台数は前回に比べかなり減っています。
最近シルバーの供給が少し不足気味なようですが、そのことを加味しても減り方が大きく、今後他メーカーの新型機の登場が控えているだけに心配なところです。
7位には、2月20日発売の『Panasonic LUMIX DC-TZ99』が初登場でランクイン。
約2030万画素、1/2.3型高感度MOSセンサーを採用。35mm判換算で24~720mm、実に30倍という高倍率ズームを搭載したコンパクトカメラです。
価格は6万円台と、先に名前の挙がっているX100VIやGRシリーズとは異なる価格帯。
これまでマップカメラのランキングをよくご覧くださっている方ならお気づきかもしれませんが、このクラスのコンパクト機がランキングに入ることは極めて稀なことです。
一眼機と肩を並べランクインするのは、その一眼機に準ずる、もしくはそれ以上の性能を有した高価格帯のコンパクト機が主でした。
極たまに2万円前後という低価格帯のエントリー機がランキングに顔を出すこともありましたが、その間のクラスとも言える今回のような機種がランクインしたケースは久しく記憶していません。
ただここ最近の風潮として、コンパクトカメラに再び注目が集まっているというニュースもよく目にするようになりました。
これまでスマホに完全に座を奪われてしまった感のあるコンパクトカメラですが、若者を中心に人気が再燃しているとか。
カメラを構えるという行為が、また見直されてきているようです。
今回惜しくもランクインを果たせませんでしたが、Nikon COOLPIX P1100が同数11位にランキングされたこともお伝えしておきます。
35mm判換算で24mm~3000mm相当までをカバーする、実に125倍という高倍率ズームを搭載した機体です。
なんと2月28日の発売、もう少し前の発売なら絶対にランクインしていたことでしょう。
話をランキングに戻します。8位に『Nikon Z f』。
最近ランキングの後半に名前が挙がることが多くなってしまいましたが、それでもランク内に留まり続けるだけの人気を維持しています。
3月までで締め切られる2024年度ランキングでの順位も楽しみです。
続く9位にランクインしたのは『Leica D-LUX8』。2024年7月発売のコンパクトカメラです。
2100万画素(有効1700万画素)の4/3CMOSセンサーを搭載。レンズには「ライカ DC バリオ・ズミルックス f1.7-2.8/10.9-34mm ASPH.」(35mm判換算:24~75mm相当)を採用しています。
このD-LUX8、発売前から大きな話題に。基本的な性能は先代D-LUX7と大きく違わないのですが、外装が人気のQシリーズと同じになり、よりLeicaらしさを醸し出すようになりました。
ご予約数も大変な数だったのですが、Leicaの新製品の常として初回入荷数は極僅か。当初は1年待ちと言われる事態に。
それが発売から半年経過した最近になって入荷数も大幅に増え、現状まだ「お取り寄せ」ですが、ご予約された方には大分行き渡っている状況です。
今回もその入荷数の多さから、ついにランクインを果たすまでになったというわけです。
このD-LUX8を含め、今回結果としてランキング10台中なんと5機ものコンパクトカメラがランクインしました。なかなかに異例の出来事です。
供給不足が続いていた機種の入荷が多かったこと、先に挙げたようなコンパクトカメラの人気復活といった理由の他に、ここ最近の寒さも少なからず影響しているのではないかと思います。
これだけ寒い日が続くと、大きなカメラを提げて撮影に出るというのも大変です。
ポケットにも収まるような機体は、この時期まさにうってつけのような気がするのですが、いかがでしょう。
新品ランキング最後は、10位に入った『SONY α7IV』。
前回キャッシュバック終了間際であったにもかかわらずランキングから外れてしまっていたので、今度こそ中古に購入が移ったかとお伝えしましたが、再び復活。
前回は4万円だったキャッシュバックが今回はなんと5万円に。こうなると中古との価格差がなくなり、また新品購入が増えることとなりました。
今後各メーカーの新製品にどこまで立ち向かうことができるかも注目していくことにしましょう。
と、ここまで新品ランキングをご覧になってお気づきの方も多いかと。Canon EOS R5 Mark IIがランキングから姿を消してしまっています。
実は今回、同数の11位に。あと僅か及ばずでしたが、ランク外に落ちてしまったというのはCanonファンにとってはショッキングなことかも。
2024年8月発売後、翌9月から3ヶ月連続で1位を獲得。首位から陥落した12月でも3位と上位をキープしていたのですが、前回は8位と失速。
欲しい方に既に行き渡ってしまったのかと心配していたのですが、今回ついにランキングから外れる結果に。
次回以降の動向や如何に。
中古デジカメ2月ランキング | |||
1位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Nikon | Z50 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | SONY | α1 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Canon | EOS R3 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Nikon | Z f | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Canon | EOS R7 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | SONY | α7RV | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | SONY | α7C II | ミラーレス一眼カメラ |
前回4位まで順位を落とした『Canon EOS R5』が首位に返り咲きました。
新品ランキングではEOS R5 Mark IIがランク外に沈んでしまいましたが、こちらはまだまだ元気。
中古在庫も豊富で、「並品」クラスの中には30万円ほどのものも。高画素機を実用的に使いたい向きにはうってつけのモデルとなっています。
2位には前回1位だった『Nikon Z50』が。新型機Z50IIともども好調です。
EOS R5以上に中古商品の在庫は豊富。「美品」クラスも多数揃っていて、これから本格的にカメラを始めようという方の購入も多いようです。
そして3位からオッと驚く機体が続きます。
まずは3位の『SONY α1』。
2021年3月発売。その月の新品ランキングで初登場1位を獲得した機体が、中古ランキングに3位で登場しました。
新型機α1IIがSONYの新しいフラッグシップ機として、2024年12月に満を持して発売されたのは記憶に新しいところ。
しかし発売月こそ初登場4位に入りましたが、当初から供給不足に苛まれ翌月にはランキングから外れることに。ご予約の方全員に行き渡るにはまだまだ時間がかかる事態となっています。
そんな状況ですが、先代であるα1を先に下取に出された方は多く、中古商品の在庫状況は潤沢となっています。
先代モデルとはいえ、それまでのSONYカメラにおいて最高峰の性能を誇っていた機体。ここに来て一気に注目が集まったというわけです。
続く4位には『Canon EOS R3』。
2021年11月発売。しかしこちらも発売当初からの供給不足が祟り、新品ランキング初登場は2カ月遅れの2022年1月に8位という成績でした。
EOS R1が登場するまでEOS Rシリーズのトップに位置していた機体ですが、ここに来て中古ランキングで4位という好成績を収めることに。ここにもEOS R5 Mark IIの登場が関わっていると思われます。
現在EOS R3の中古販売価格は、「美品」で50万円前後、「良品」では45万円前後といったところ。EOS R5 Mark IIの新品価格よりも低くなっています。
そこまでの高画素は必要としない、でもスポーツ撮影や野鳥・航空機の撮影などで高速連写機能は欲しいという向きには狙い目の1台と言えます。
α1、EOS R3といった高価格帯の機種、それもこれまで名前の挙がっていなかった機体が2台続けて上位にランキングされるというのは、なかなかに珍しい現象です。
このままランキングに定着したら面白いのですが。
5位には『SONY α7III』。こちらは定番中の定番。とはいえ5位というのは、この機体にとっては珍しい順位。これまでの王者も徐々に力を落としている印象です。
後を継ぐ存在となるのは、α7IVや今回10位につけた『α7C II』といったところでしょうが、どちらも先に挙がっているように、まだ新品購入も多い機体。
中古ランキングでのSONYの復権は少し後になりそうです。
6位『Z fc』、7位『Z f』とNikon勢が続きました。
そのノスタルジックなフォルムで人気を博していたZ fcですが、Z50II登場以降、中古ランキングでZ50に上をいかれています。
そしてFXフォーマット機Z fが、DXフォーマット機2機より下位に来るのも前回同様。
新型機の登場が、こんな形で中古ランキングに影響を及ぼすというのも面白いところ。はたしていつまで続くでしょう。
8位に『Canon R7』。これまた珍しい機体が出てきました。
2022年6月発売。EOS Rシリーズ初のAPS-Cサイズ機で、発売月に見事初登場1位を獲得しています。
今回ランキングされたEOS R5やEOS R3が高価格帯モデルだっただけにEOS R7のランクインは異質な気がします。
Z50やZ fcの対抗馬としてでしょうか。それはそれで楽しみな存在です。
今回の中古ランキング、随分様変わりしたラインナップとなりました。
この後控えている新製品の登場により、もっと異なる機体の登場もあるかもしれません。
はたしてどんなカメラが皆様の支持を得、ランキングに定着するのか非常に楽しみです。
ご存知のように、2025年2月27日から3月2日まで、「CP+2025」が横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で開催されました。
今回も様々な新製品が出展されました。これまで話題だけが先行し謎に包まれていた製品なども登場し、会場は大変な盛り上がりを見せました。
実際に参加し手にされた方も多いと思います。皆様の琴線に触れるような1台はありましたか。
今後続々と発売される新製品、ランキングにどのような風を吹き込んでくれるでしょうか。
次回は春の嵐が吹き荒れるかも!