
Panasonicから先日発表されたばかりの待望の新製品「LUMIX S1II」「LUMIX S1IIE」、そして明るくて使いやすいズームレンズ「LUMIX S 24-60mm F2.8」が登場しました。特にS1IIに搭載された部分積層型CMOSセンサーは、AF性能や連写性能にどう影響するのかが注目ポイントです。
今回は、東京・南青山の「LUMIX BASE TOKYO」で先行体験を行ってきましたので、その実写レビューをお届けいたします。
【外観】
「LUMIX S1II」と「LUMIX S1IIE」の外観は、ロゴの違いを除けばほぼ同一で、大きさや質量もほとんど変わりません。

従来機とサイズの比較を行いました。
先日発表された「LUMIX S1II」「LUMIX S1IIE」は、従来機「LUMIX S1」と比べてひと回り小型化されており、その変化は外観の比較画像からも明らかです。
ボディサイズは以下の通りです。
LUMIX S1:幅 約148.9mm × 高さ 約110mm × 奥行 約96.7mm
LUMIX S5M2:幅 約134.3mm × 高さ 約102.3mm × 奥行 約90.1mm
LUMIX S1II/LUMIX S1IIE:幅 約134.3mm × 高さ約102.3mm × 奥行約91.8mm
「LUMIX S1II / S1IIE」は、「LUMIX S5M2」に近いサイズ感で設計されており、従来機の「LUMIX S1」と比較して大幅な軽量・コンパクト化が実現されています。重さはLUMIX S1が約1017g、LUMIX S5M2が約740g、LUMIX S1IIが約800g、LUMIX S1IIEが約795gです。(本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む)実際に「LUMIX S1」と「S1II」を手に取って比較すると、その軽さの違いは明らかで、特に長時間の撮影や機材を持ち歩く場面での携行性と操作の快適さが大きく向上していることが体感できます。
(左:LUMIX S1、右:LUMIX S1II)
「LUMIX S1II」と「LUMIX S1IIE」は、従来機の「LUMIX S1」や小型軽量モデルの「LUMIX S5M2」と比較してグリップが深くなっており、手の小さい方でもしっかりとカメラをホールドしやすくなり安定感が向上しています。また、リアダイヤルの位置も従来より内側に配置されており、親指の自然な動きで操作しやすい構造になっています。細かな操作性の向上が感じられるポイントです。
(左:LUMIX S1II、右:LUMIX S1)
「LUMIX S1II」と「LUMIX S1IIE」には、LUMIX S1HやLUMIX S1RM2にも採用されているチルトフリーアングルモニターが搭載されています。
このモニターは、270°回転可能なフリーアングル構造と上下方向に傾けられるチルト構造を組み合わせた独自機構により、本体にケーブルを接続した状態でも干渉を気にせずスムーズに操作することができます。
なお、従来機である「LUMIX S1」は3軸チルト式モニター、「LUMIX S5M2」はバリアングルモニターを搭載しており、S1IIシリーズではそれぞれの利点を活かしつつ、さらに高い柔軟性と操作性を実現しています。そのため、「LUMIX S1II / S1IIE」は、動画撮影やローアングル撮影など多様な撮影シーンにおいて、より快適で自由なモニター操作が可能となっています。
「LUMIX S1II / S1IIE」では、冷却ファンの位置が「LUMIX S5M2」の側面から軍艦部へと変更されました。これにより、ケーブルの取り回しや操作性が向上し、より快適な撮影が可能になっています。
【LUMIX S1II】
まず注目したいのが新開発されたイメージセンサーです。
有効2410万画素の部分積層型CMOSセンサーを搭載し、
読み出し速度が向上したことによって、ローリングシャッター歪みの軽減や高フレームレートでの動画撮影、S5IIと比較して約1.6倍の合焦速度でのオートフォーカスを可能にしています。
電子シャッターでのブラックアウトフリー撮影は秒間70コマで可能です。S1の連写速度が秒間9コマであることを踏まえるととても大きな進化です。
また、ダイナミックレンジブーストを搭載しており、最大15ストップの広ダイナミックレンジで階調豊かな写真や動画を撮影できます。
これまでマイクロフォーサーズ機に搭載されていた機能で、部分積層型CMOSセンサーの実現によりSシリーズで初めて搭載されました。
【LUMIX S1IIE】
「LUMIX S1IIE」のEには“Essential”=“不可欠”という意味が込められているそうです。
2420万画素の裏面型照射型CMOSセンサーを搭載しており、像面位相差センサーによる高精度なAFを実現しながら、高い解像感と精緻な描写性、広いダイナミックレンジを兼ね備えています。
LUMIX S1IIとの違いとして、LUMIX S1IIEはLUMIX S1IIに新しく搭載された部分積層型CMOSセンサーやダイナミックレンジブーストが搭載されていません。また、ブラックアウトフリー撮影でLUMIX S1IIでは秒間70コマ撮影可能なところLUMIX S1IIEでは秒間30コマとなります。一方で、不可欠とされる要素を満たしながらもLUMIX S1 IIよりも10万円ほどお手頃な価格で購入出来る点が魅力です。
【LUMIX S 24-60mm F2.8】
今回発表された新製品のひとつが、標準ズームレンズ「LUMIX S 24-60mm F2.8」です。
中央に写っているのが本レンズで、左は「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」、右は「LUMIX S PRO 24-70mm F2.8」です。
このレンズは、ズーム全域で開放F2.8の明るさを保ちながら、望遠端を60mmに設定することで、全長99.9mm・質量約544gの小型軽量化を実現しています。
光学ズームとクロップズームを組み合わせるハイブリッドズーム機能を使用すれば最大187mmの望遠ズーム撮影も可能です。
フォーカスリングはコントロールリング化機能に対応しており、お好みの撮影設定を割り当てることができます。回転方向を右回り/左回りから選択することも可能なので、撮影者が慣れている回転方向で操作することが出来ます。手の小さい方が背面ボタンに指が届きにくい場面でも有効な設計とされています。
【Lマウントレンズの活用】
Panasonicのフルサイズミラーレス機にはLeicaやSIGMA のレンズを装着することも可能なLマウントが採用されています。
そのため「LUMIX S1II」「LUMIX S1IIE」でもLマウントの豊富なレンズ選びを楽しむことが出来ます。
今回は、SIGMA Sports 500mm F5.6 DG DN OS とLeica アポズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.を持参して実際に「LUMIX S1II」に装着させていただきました。
〈SIGMA Sports 500mm F5.6 DG DN OS 〉
SIGMAのレンズを選ぶことで、LUMIX S1II/S1IIEでもPanasonicにはない超望遠単焦点を楽しめます。大きなレンズを装着することで、ボディの印象も変わり、より一層かっこよく感じられました。
〈Leica アポ ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.〉
Leicaレンズならではの繊細で立体感のある描写は、動画撮影でもその実力を発揮します。すでにSIGMAやLeicaのレンズをお持ちの方にも、LUMIX S1II/S1IIEはぜひ検討していただきたい一台です。
以上、「LUMIX S1II」「LUMIX S1IIE」「LUMIX S 24-60mm F2.8」の先行体験レポートをお届けしました。
実機に触れたことで、6月19日(木)の発売がますます楽しみになりました。
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