
Nikonのミラーレス一眼カメラ、Zシリーズ。
Zマウントには数多くの高性能レンズが存在し、ZレンズがあるからZマウントを選ぶ、という方も多いでしょう。
ですがZマウントにはもう一つの楽しみ方があることをご存じでしょうか。
それが、マウントアダプターの使用です。実はZマウントボディは、マウントアダプターを介したレンズの使用にも最適な設計なのです。
そこで今回は、古今東西様々なレンズをZマウントボディに装着し、ボディ、そしてレンズの魅力を再発見していこうと思います。
関東でも梅雨入りをし曇りや雨など天気も移り変わりが激しく、撮影に遠出をするには微妙な空模様。
家の近くにある高畑不動尊のアジサイが咲き始めたお知らせを目にし、お散歩がてらカメラを片手に訪れました。
使用機材はNikon Z6IIにFTZ IIを使用しCONTAX Planar T*50mm F1.4 MMを付けました。
今までデジタルカメラしか使ってこなかったため自宅で試し撮り。
「標準レンズの帝王」と呼ばれるほどの代表的なレンズとはこのことかと早々実感しました。
6月中はあじさいまつりが行われ全国から寄せられた約250種、世界各地のあじさいの仲間が集められ3800株、合わせて約7800株が咲き乱れ、毎年遠方からも多くの人で賑わいを見せております。
撮影日はそれよりも少し早い5月中頃、平日のお昼前は静かな時間が流れておりました。
ファインダーを覗きゆっくりピントを合わせるにはもってこいの場所でしょう。
Planar T*50mmは使いやすい標準画角のレンズで物撮りから風景まで幅広く活躍します。
シャープな写りと発色の良さがニコン機にもとてもマッチします。
撮影地が連載2つ目と被ってしまいましたが、比較しても使用レンズが違うメーカーなだけでかなり印象が変わることが分かります。
使用レンズCONTAX Planar T*50mm F1.4 にはAEとMMの2種類が存在しています。
AEの方が古く、MMの方が新しく、後者はプログラムモードやシャッタ―優先モードに対応し、絞りの形が変わりました。AEは手裏剣ボケというレモン型のボケが特徴的、MMは優しい丸ボケを映してくれます。
被写体を境内の花へ。ボケ感で遊ぶことができ色々な構図で撮影を楽しむことができます。
最短撮影距離0.45mと開放F値1.4で撮影できるので、前後の大きなボケを活かした柔らかな表現が可能です。
Z6llはQuad-VGA有機ELパネルを採用しており、視野率約100%、ファインダー倍率約0.8倍、対角視野角約37.0°を達成しています。
初心者でもマニュアル操作を苦なくおこなえ、自然な見え方を実現しており空間をそのまま閉じ込めたような1枚を残すことが可能です。
Z6llにはマニュアルフォーカスに役に立つ機能が搭載されております。
撮影前に拡大ボタンを押すと、拡大画像で詳細なピント確認が可能。
電子ビューファインダー内では、被写体にピントが合うとピント表示(〇)と選択したフォーカスポイントが緑色に変わって知らせてくれるフォーカスエイド機能と、画面内で最もコントラストが高い(ピントが合っている)部分の輪郭を、カメラが自動検出して色を付けて示すピーキング表示機能が搭載。検出感度も3段階で調節できます。
マニュアルレンズ初心者の私でも、近くの被写体も遠くの構図もボディのおかげできれいにピントを合わせることができました。
優雅に泳ぐカメ、早いものでなければピントも容易に合わせることが可能です。
拡大していただくとカメの優しい笑顔と解像力がお分かりになるかと思います。
ランチは古民家カフェへ
こういった室内で便利になってくるのが背面モニターです。
3.2型、約210万ドットの大型・高精細モニターのためメニュー設定や撮影、ピンチやスワイプによる拡大画像でのピント確認も容易です。
チルト式画像モニターを使えば周りのお客様の迷惑になることなく座ったまま真上や真横からの写真も撮影することができます。
ファインダーと同じく高画質なモニターのおかげで色や陰影までしっかり感じ取りながら撮影が可能。フィルムカメラの現像するまでわからないわくわく感ももちろんいいですが、失敗できないような場面では重宝いたしました。
個性豊かなオールドレンズと、選択肢の豊富なZマウントボディたち。
是非あなただけの”ベストコンビ”を探してみてはいかがでしょうか。
次回もお楽しみに。
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