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【Nikon】薔薇とパンケーキとNikon Z5と

Nikonのミラーレス一眼カメラ、Zシリーズ。
Zマウントには数多くの高性能レンズが存在し、ZレンズがあるからZマウントを選ぶ、という方も多いでしょう。
ですがZマウントにはもう一つの楽しみ方があることをご存じでしょうか。
それが、マウントアダプターの使用です。実はZマウントボディは、マウントアダプターを介したレンズの使用にも最適な設計なのです。
そこで今回は、古今東西様々なレンズをZマウントボディに装着し、ボディ、そしてレンズの魅力を再発見していこうと思います。


「Nikon Ai Nikkor 45mm F2.8P」というレンズをご存知でしょうか。
いわゆるパンケーキレンズになりまして、とても薄い鏡体が特長のレンズです。
金属の筐体で作られているので特徴的で高級感のあるデザインをしています。
2001年にFM3Aと同時に発売されていて、FM3A用の標準レンズとして開発された経緯がある、3群4枚テッサータイプのパンケーキレンズです。
開放F値の後ろにある「P」とは電子接点付きを意味しているとのことです。

デザインも特長的なのですが、マニュアルフォーカスのレンズとしては珍しくマウントにCPUを搭載しているためプログラムAEなどにも対応できます。
つまり現行のミラーレスカメラに装着しても、レンズの情報が連動できるマニュアルレンズというかなり珍しいレンズとなるのです。

という事で「Nikon Z5」に「Nikon マウントアダプター FTZ II」を介して「Nikon Ai Nikkor 45mm F2.8P」を組み合わせてみました。

今回訪れたのは「谷津バラ園」
千葉県習志野市にある市営のバラ園になります。

谷津バラ園は、昭和32年(1957年)に今はなき京成電鉄の谷津遊園のバラ園として設立され、谷津遊園が営業を停止したのちの遊園地跡に、バラ園が存続されることとなり、昭和63年(1988年)から習志野市の経営となりました。
ちなみに京成電鉄の遊園地事業は三井不動産と共同出資しているオリエンタルランドに引き継がれています。

谷津干潟の北側に隣接した位置にありますが、なかなか珍しい場所にあるバラ園ではないでしょうか。
約12,600平方メートルの敷地内には800種、7,500株ほどのバラが噴水を中心に植えられており、園内のバラは名花・名品種と呼ばれるものや、原種及び歴史的にも優れた価値を持つ品種が多くあるそうです。
いくつかバラ園に行くことはあるのですが一目で園内が見渡せるつくりとなっており個人的には、ふらりと立ち寄って楽しむのにとても良いバラ園ではないかと思います。

こちらの「谷津バラ園」は春は5月中旬から6月中旬頃、秋は10月中旬から11月中旬頃に見頃となり、多くの人が訪れます。
私が訪れた際には昭和63年5月開園より開園入場者数累計250万人を達成したと案内がありました。
昔より人々に愛されている公園であることがうかがえます。
京成谷津駅から徒歩で5分と気軽に訪れることができるのも魅力です。

さて、今回使用している「Nikon Z5」はフルサイズミラーレスカメラのベーシックモデルとなります。
Nikon Z7/Z6という初代のミラーレスカメラを基礎として作られており、本体重量が約675gなので軽快に撮影を楽しむことができます。
約2432万画素の表面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサーを搭載しており、Nikonのフルサイズミラーレス機には標準搭載されているボディ内手ブレ補正機能は心強いかと思います。
何よりSDカードのダブルスロットなので、カメラを始められる方にも入手しやすいメディアでコストも抑えられるので安心して運用できます。
そして「Nikon Z5II 」という次世代機が出た今、ベースのしっかりとした性能を持つこの「Nikon Z5」はエントリー機種として注目するカメラとなっています。
Nikonのフルサイズミラーレスカメラの中で最もコストパフォーマンスに優れており入手しやすい機種になっているのです。
また、手軽にZマウントのレンズの恩恵を得られる軽快な機種とも言えると思います。

古き時代のマニュアルレンズを楽しんでみるために、フルサイズミラーレス機をはじめる機種としても「Nikon Z5」はいいかもしれません。
今回組み合わせてみた「Nikon Ai Nikkor 45mm F2.8P」ですが、ミラーレス機である「Nikon Z5」にて使用してみると、とても使いやすく、一眼レフカメラとはまた違うところでフィットするのではないかと思います。
もともと、少しコントラストが高めの現代的な写りをするレンズですので、高精細の画像が得られるミラーレスカメラにはとても相性が良いのではないでしょうか。
ピーキング機能や拡大機能がありますがピントの山がつかみやすいレンズでもあるのでマニュアルレンズでもフォーカスに苦労することはありませんでした。

テッサータイプのレンズ構成と円形絞りを採用した「Nikon Ai Nikkor 45mm F2.8P」はマニュアルレンズを楽しまれたい方にはお勧めのレンズです。
全長僅か「17mm」という薄さはまさにパンケーキレンズの名にふさわしく、重量も「120g」と軽量ながら細部までしっかりと造りこまれた造形は所有欲をそそります。
開放F2.8から重厚感のある写りを得られるのでピントをしっかりと追い込んで構図を決めて撮影をすれば、きちんと応えてくれる性能をもつレンズかと思います。

この「Nikon Ai Nikkor 45mm F2.8P」はNikon FM3Aとともに2001年に誕生したのち、デジタルカメラ台頭の荒波にもまれたため、FM3Aの生産終了と共に早々に姿を消してしまったのだそうです。
交換レンズとしては比較的短命なレンズだったそうなので、入手できる機会も少ないレンズと言えるのかもしれません。
興味を持たれた方はぜひご検討されてはいかがでしょうか。

「谷津バラ園」を出た傍に記念碑がありました。
なんでも読売巨人軍の発祥の地であるそうです。
この記念碑は、1934年に全日本チームが谷津遊園の野球場で練習したことがもととなり、後に読売巨人軍につながったことを示すのだそうです。
こちらの公園を訪れた際には立ち寄ってみるのもよいのではないでしょうか。

個性豊かなオールドレンズと、選択肢の豊富なZマウントボディたち。
是非あなただけの”ベストコンビ”を探してみてはいかがでしょうか。
次回もお楽しみに。

バックナンバーはこちらから。

▼使用機材はこちらから▼

[ Category:Nikon | 掲載日時:25年06月21日 13時00分 ]

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