StockShot

  • タグ一覧
  • 検索
【Nikon】重さも価格もヘビー級。それでもこのレンズを「最高の買い物」と断言する理由

【Nikon】重さも価格もヘビー級。それでもこのレンズを「最高の買い物」と断言する理由

マップカメラの31周年創業祭がついにスタート!日頃お客様からご愛顧をいただき、今年で31周年を迎えることが出来ました。
創業祭に併せ、毎年テーマを決めてお客様に楽しんでいただけるシリーズブログを執筆していますが、2025年は「BEST BUY」がテーマです。新しい機材との出会いは、いつも胸が高鳴るもの。しかし、選択肢が多すぎて迷ってしまうこともあります。
この「BEST BUY」シリーズは、そんなあなたの疑問や悩みに寄り添い、本当に「買ってよかった」と思える逸品をマップカメラスタッフが厳選してご紹介します。
性能、使い心地、そして所有する喜び。手に取るたびに新たな発見がある、そんな魅力溢れる製品の世界へ、ようこそ。


今回ご紹介するのは、望遠レンズ。
それまで広角レンズ一辺倒だった筆者が何故ここまで沼ってしまったのか。

私が手にしたのは『Nikon AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR』。一眼レフマウント時代に登場したレンズです。使用カメラは『Z9』。ミラーレスマウントのZマウントのため『FTZ』を使用して撮影しています。

『AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR』は2015年7月16日発売の所謂“ロクヨン”と呼ばれる600mm 開放F値F4の大口径望遠単焦点レンズです。蛍石レンズ、EDレンズおよびナノクリスタルコートを採用し色収差の少ない高い光学性能を誇るレンズとして、また先代の“ロクヨン”から約25%(約1250g)軽量化して約3810gを実現したレンズでした。鏡筒にマグネシウム合金製部品を採用することで、軽量化と堅牢性を両立させております。レンズ前面にフィルターは装着できませんが汚れが付着しにくいフッ素コートをレンズ前面の保護ガラスに採用しており、口径の大きなガラスですが汚れを気にしたことがありません。
この手のレンズ(600mm F4や500mm F4、400mm F2.8等)は各メーカーから出ておりますが、いずれも各メーカーの技術力の結晶とまでも言っても過言ではないレンズ達だと思います。なかなか一般大衆向けというようなレンズではなく、価格も大きさも超弩級ではありますが、一般的でないからこそ、必要として求めるのはプロユースだからこそ、描写、レスポンス、機動力、全てにおいて力が注がれているようです。

絞り:F5.0 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200 Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:64 / DXクロップ Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR

オオワシ Haliaeetus pelagicus

新品販売価格は150万円近いレンズでしたが、ミラーレスカメラへの変遷、加えてミラーレス用の新しいロクヨンが登場することもあり(当時)、中古価格相場が落ち着いたところで一念発起して中古の『AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR』をお迎えをしました。世代としては最新ではないですが先にも述べたようにその時代の最高のレンズには変わらないので、今でもその性能は色褪せません。

絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:6400  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:6400  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:6400  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR

シマフクロウ Bubo blakistoni

絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:90  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR絞り:F5.0 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:125 / DXクロップ  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR

タンチョウ Grus japonensis

生き物の世界に入るには接近するのが一番早いですが、野生生物となるとそう簡単にいきません。人間もある一定の距離に他人が入ると少し嫌だなと感じるように、動物たちも警戒する距離があります。その距離に入ろうものなら大抵の動物たちはあっという間に逃げ去ってしまいます。しかし、それを可能にするのが望遠レンズ。あくまで近づかず、向こうを引き寄せる。そして動物たちの生活圏を覗き込む、いわば飛び道具的な戦法です。距離をとってしまえばこちらのもの。警戒はされますが、「嫌だな、逃げようかな」という間合いまで近付く必要がないのでお互いにストレスがかかりすぎないで撮影が可能なのです。

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:400 / DXクロップ  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:560  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR 絞り:F5.0 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:250 Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR

カワセミ Alcedo atthis

時に600mmでも足りないときは多々あります。その時に活躍するのがテレコンバーターですが、都度カメラとレンズの間に装着する必要があります(ニコンZマウント用のNIKKOR Z 600mm F4 TC VR Sはテレコンが内蔵され、装着したままONOFFの切り替えができるようになりました)。その為、前もって撮影するには良いのですが、咄嗟に被写体が現れた場合等には対応がしきれません。
ではどうするのか。ここで活きるのが高画素機です。クロップ機能(いわゆるトリミング)を使用することで大きく写すことができます。Nikonの場合、DXモード(APS-C)にすることで焦点距離1.5倍相当にすることができるのですが、当然トリミングなので画素数は落ちます。しかし、高画素機であれば画素数が落ちても元々が高いので精細さは保たれます。約4571万画素のセンサーを持つ『Z9』のDXクロップ時の画素数は約1900万画素と十分にあります。

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:740 / DXクロップ  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR

メジロ Zosterops japonicus

私のスタートはバードウォッチング。双眼鏡で覗くのも良いけどせっかくなら記録として撮影がしたい→せっかく遠方まで赴いて撮影するからしっかり撮りたい→ロクヨンへの憧れ。というような気持ちの流れで購入しました。写真家ではなく鳥を見ることが目的のため、同じ場所で三脚を構えてじっと待つ、というよりかは様々な観察地を訪れて歩いてそして出会った鳥達にフォーカスを当てることがほとんど。そのため持ち歩く時間が多いので重さについては重要でした。筆者は30代前半で撮影はほとんどを手持ちで撮影していますが長時間でなければ一脚がなくとも余裕があります。

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:180  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:800 / DXクロップ  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR

ムラサキサギ Ardea purpurea

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:3200  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR

リュウキュウコノハズク Otus elegans

絞り:F5.0 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:560 / DXクロップ  Nikon Z9 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR

カンムリワシ(幼鳥) Spilornis cheela

憧れから手にしたロクヨンですが、やはりその存在感と価格は超弩級。決して安くは無い買い物でしたが、その所有欲と性能は大いに満たされました。防湿庫の中に見えるロクヨンも可能であれば、居間に飾る刀掛けと日本刀のように室内に横向きに置きディスプレイをしておきたいほどです。

購入までは清水の舞台から飛び降りるぐらいの気持ちでしたが、今ではすっかり購入して良かったと思える一本です。最新のレンズも良いですが、世代を重ねることで中古の選択肢も多くなりました。最高峰のレンズは時代を経ても衰えない。それをまさに体感いたしました。

かつて人間が翼を求めたように、人間が野鳥の空間に入り込むためのマストアイテム。
このレンズがあるからなのか、まだ見ぬ生き物たちを見つけに各地へと旅に出るのです。


スタッフおすすめの「BEST BUY」お楽しみいただけましたでしょうか。
次回もぜひ期待ください。

↓↓撮影に使用した機材はこちら↓↓

↓↓中古商品はお手頃に手に入れるチャンス↓↓
安心のマップカメラ保証1年付き

mapcameraの並品が安心安全な理由

↓↓中古商品は一点ものにつき、あればチャンス↓↓




↓↓最新のZマウント用レンズはこちら↓↓


↓↓さらにお得な旧タイプはこちら↓↓




↓↓さらに距離が稼げるレンズはこちら↓↓



[ Category:Nikon | 掲載日時:25年07月26日 19時30分 ]

新規会員登録
マップカメラのおすすめイベント

31周年創業祭 中古欲しいを応援SALE

RECOMMEND

PAGE TOP