
【Nikon】Zマウントユーザー全員持っている説!? レンズ選び終了の「神ズーム」はこちら!
~圧倒的な販売数~
《1》大人気の理由とは?
マップカメラ店頭スタッフの私は、趣味で撮影に出かけると、同じように写真を楽しんでいる方と話す機会が多々あります。
仕事柄相手が使っている機材をつい見てしまうのですが、ニコンユーザーの方が使用している機材を見ると毎回同じレンズが目に入るのです。
NIKKOR Z 24-120mm F4 Sです。
最初のうちは「F4通しで便利な標準ズームレンズだから人気なのだろう」と思っておりました。
しかし先日Nikonフロアへと異動になり、お客様と相対しご案内させていただく中でこの考えが変わりました。
とにかくこのレンズをご購入いただくことがずば抜けて多いのです。
「今日は〇本」「昨日も〇本」「あれ、先ほどのお客様も・・・」
その理由は何でしょうか。標準ズームレンズだから・・・?
確かにそうでしょう。実際他メーカーのフロアでご案内をしていた時も、標準ズームレンズは人気でした。
しかしその比ではないほどの数、いったいこれはどういうことなのでしょう。
不思議に思っていた時、別スタッフからこう言われました。
「このレンズは解像力が非常に高くて、シャープさに定評のある高級単焦点レンズを抜いているほどなんです」
・・・なるほど、理由がわかりました。これはチェックするしかありません。
早速試写用にZ7IIを用意し、その性能を試すために撮影してきました。
《2》 圧倒的な解像性能に迫る
ポイント①:ズームレンズのレベルを超えた解像力
さて、Z7IIは有効画素数4575万を誇る高画素カメラです。
当然レンズへ要求する性能も高く、生半可なレンズではその解像性能を発揮できません。
今回は解像力に定評があるレンズなので問題はないと思いますが、だからといっていきなり絞り解放の望遠端で月を狙うのは意地悪すぎたでしょうか。
(標準ズームのみならず、ズームレンズというものは押しなべて望遠端で画質が落ちる事が多いのです)
このままではただの点なので、ピクセル等倍に引き抜いた画像と5倍に拡大した画像をご用意いたしました。
月の暗い部分は玄武岩、明るい部分は斜長岩と、それぞれ別の岩石で構成されています。
そのコントラストに曖昧さはなく、かつ細かい模様の一つ一つまでしっかりと解像しきりました。
標準ズームでは見たことがないほどシャープな写りにただただ圧倒されるばかりです。
しかし・・・。いくら露出を切り詰めたとはいえ、夜空と月にはすさまじい輝度差があります。
それなのに月の輪郭ににじみが無いとは何という事でしょう!
もちろんアンシャープマスクなどはかけていません。俗に言う撮って出しの写真です。
つまりレンズの実力をストレートに見ている状態、お化粧はしていません。
中央の写りに驚いたそのあとは、周辺部の描写力をチェックしていきます。
先ほどは120mmの望遠端でしたが、今度は50mmをチョイスしてみました。
その理由は、「望遠端で性能が落ちないズームの場合、中間域で性能が落ちる」ことが多いからです。
絞りは開放、しかもわざわざ画面の周辺部に被写体を配置したので、レンズからしてみたら「勘弁してください」と言われそうな条件です。
ところが・・・。

思わず「これ、マクロレンズですか?」と聞きたくなるほどの解像感です。
間違えて少し絞ってしまったのかとExifを確認いたしましたが、ちゃんと絞り開放でした。
どこを見ても色収差が無く、ただひたすらにクリーンな描写が気持ちよくてたまりません。
・・・しかしここまでくると、むしろ何かしら苦手なことがないのか気になってきてしまいます。
他の項目についても調べてみましょう。
ポイント②:解像力以外の長所
次は67mmの写真です。
ピント位置は隅、手前には2線ボケしやすい落ち葉、挙句の果てに中央は濁った水と、レンズにとって非常に酷な被写体です。
通常の撮影では選ばない、「映えない」被写体ですが、性能テストと割り切って敢えて撮ってみました。
等倍の画像は次でご覧いただくとして、まず述べたいのは水面の描写です。
ほんの少しだけ水に流れがあり、わずかに波立っているのがしっかりと判るではないですか!
撮影現場で確認した時には、思わず声を上げてしまいました。
前ボケとして取り入れた落ち葉は、普通のレンズならもう少し歪曲して渦を巻きそうなものですが、こちらもかなり真っ直ぐです。
若干騒がしいボケ味に見えるかもしれませんが、これで済めば御の字でしょう。
(申し訳ありません。意地悪をしすぎました・・・。そうまでしないと何も出てこないレンズということです)
そしてピクセル等倍で切り抜いた写真です。
切り抜いた位置は左上の端なのですが、「中央の等倍です」と言われたら「はい、そうですか」と返事をしてしまいそうです。
少なくとも筆者はここまで隅がよく写るレンズを見たことがありません。
ズームのみならず単焦点レンズを含めても皆目見当もつきません。
それこそマニュアルフォーカスの超高級単焦点でも!
こちらは41mmです。
先程の写真と比較をしやすくするため、同じ被写体が続きますことご容赦ください。
20mmほど広角側にしたうえ、被写体との距離も大きくとったのでボケ味は少し固くなりました。
等倍を超えて拡大してみるとわずかに騒がしくも見えますが、それは重箱の隅をつつきすぎというもの。
それよりも見るべきは被写界深度内の立体感です。
右上の等倍画像です。
葉っぱ1枚1枚の立体感がしっかりと見て取れ、本レンズが解像力だけではなく立体感にも優れたレンズだということが分かります。
・・・さて、当然のように話をしていますが、本来写真の4隅というのは程度の大小こそあれど
①描写が流れる
②色ずれのせいで被写体が2重に見える
③そもそも全く解像せず何が写っているのか曖昧
というのが「普通」です。
何の問題もなくしっかりと写る時点で驚異的なのに、そこに立体感まで加わるとなるともはやレンズの常識を超えています。
特にこのレンズは、設計が難しい標準ズームなのです。
古くから「標準ズームに銘玉なし」と言われてきたことからもわかる通り、(超)広角~標準~(中)望遠を全て内包することにはやはり光学的に無理があるもの。
どこかしらにウィークポイントとなる所があって然るべき!・・・なのですが。
何で、何もないのでしょう・・・。
少し混乱してきました。冷静になって別の視点から深堀していきましょう。
ポイント③:高いビルドクオリティゆえの信頼性
描写力が素晴らしいのはわかりましたので、使い勝手も見ていきます。
このレンズはビルドクオリティが高いので、ズームしてレンズが伸びた状態でもがたつきがありません。
(造りの悪いレンズはがたつきのせいで描写が悪くなることがあるため、レンズを伸ばした時に気を遣うのです)
特に縦構図で構えるとがたつきのせいで突然甘い写りになるレンズもある中、NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは全く問題がありませんでした。
今度はレンズが地面についた状態で撮影した写真です。
造りがしっかりしているので、「繰り出したレンズ先端が地面と当たったせいで動いてしまい、わずかに構図が変わってしまう」という様な事がありません。
こういった造りの良さは防塵防滴性能にも効いてきますので、安心感にも直結します。
基本的なところですが、意外とここが怪しいレンズは多いのです。
○ 癖のない素直なボケ・画像の隅ですら立体感がある
○ 造りが良いので安心して高画質を楽しめる
《3》 自由作例から見る長所
ここからは作例として撮影した写真をご覧ください。
ポイント①:高感度撮影でも冴え渡る解像力
昔の暮らしを再現した住居で見つけた大きな壺です。
室内は非常に暗く、ISO 22800というすさまじい高感度での撮影となりました。
しかしこういった悪条件の時でも本レンズは実力を発揮します。
立体感がなくなりべたっとしがちな超高感度での撮影なのに、壺の丸みがギリギリ感じ取れる。
床と壺の境界線の切り分けが素晴らしい。
ノイズがディテール再現を邪魔しているのにもかかわらず、人の手で作られた焼物の質感をちゃんと残している。
これらは全てレンズ性能の高さからくるものだと思います。
ポイント②:無機物との相性が良い高コントラスト
Zマウントのカメラ・レンズの写りはコントラストが高いイメージがあります。
これまでの作例でもその長所をしっかりと感じられましたが、無機物を撮影するとより一層際立つように感じました。
硬そう、冷たそう、強そう・・・。機械ならではの雰囲気をしっかりと出してくれています。
高コントラストが故に黒潰れしているように見える場所でも、元データではしっかり情報が残っておりました。更にハイライト側にも多少の余裕があったので、心強い限りです。
ソリッドなメッキの輝きやシボ加工されたホーンパッドの質感、本革巻ステアリングの滑らかさが見事です。
軸上色収差が全く見受けられないので、あるがままの素材感を再現できるのでしょう。
これに慣れてしまうと感覚が麻痺してしまいそうで逆に怖いです。
ちなみにこれはボディ側の長所なのですが、Nikonのホワイトバランスは白の精度が高いので、余計な色かぶりがなくあるがままの色を楽しめます。
ポイント③:接写能力の高さ
標準ズームレンズの最短撮影距離は、比較的短めな印象を持っております。
色々な被写体を様々なシーンで過不足なく撮るためのレンズなのでさもありなん・・・という感じですが、ほとんどのものは撮影倍率が高くありません。
そんな中にあって、NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sの120mm時の最大撮影倍率は0.39倍を誇ります。(上の写真は89mmで撮影しています)
もう少しでハーフマクロに届くほどの大きさで撮れるので、画面いっぱいに小さな被写体を写したい時も頼りになります。
しかも!
大口径ズームレンズは最短撮影距離付近でシャープネスが大きく低下する(=解像しない)のが常ですが、本レンズはかなり頑張ってくれます。
(もともとF4なので、そこまで超大口径!ではありませんが・・・)
上の写真のピクセル等倍切り抜きをご覧ください。
いかがでしょうか?
葉のエッジがしっかり立っており、産毛のようなものも確認できます。
蜘蛛の巣が写っていることに気づいたときは流石に驚きました。
もちろん今までの写真に比べれば柔らかい写りになっていますが、この程度で耐えてくれるというのは称賛に値します。
おまけにボケのスムーズさときたら!
思わず心の中で「あなたは本当にF4の標準ズームですか・・・?」とつぶやいてしまいました。
もうここまで来たら白状してしまいます。
筆者はCanonユーザーです。
このレンズが羨ましくてたまりません。。。
《4》 終わりに
レンズの性能や良さを評価するファクターは多々あると思いますが、その中でも解像力というのはポピュラーかつ重要視されがちなポイントだと思います。
特に近年は絞り解放から画面全域で最高(に近い)性能を発揮するレンズが多く、「それが普通」というような時代が来てしまいました。
だからこそその中で輝くには、とびぬけた特徴を持っていることが重要です。たとえば、このレンズのような・・・。
日進月歩の世界において、一足飛びに未来へとワープしたかのような感覚を味わえる究極の一本。
「神ズーム」という表現はいささか陳腐かもしれないと思いましたが、これ以上にこのレンズを表せる言葉は見つかりませんでした。
気になってNikonだけのレンズ販売数を確認したところ、2位と3位のレンズを足した数以上の差をつけてトップに輝いています。
それだけ愛されている、そして愛されるに足る性能を持っているレンズだと、今ならわかります。
どこまでもクリアで、素晴らしい解像力で、ハーフマクロに近い撮影倍率を持ち、しかもライバルの同スペックレンズと比べお求めやすい価格!
これがベストセラーにならないわけがありません。
今回ご紹介した機材も対象!
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