
日も伸び、日中の暑さも高くなってきたこの頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
セミの声が響き渡り思わず目をつぶってしまうほどの日差しの中、夏休みが始まる方も多いのではないでしょうか。
そんな日差しの強い日に「Leica(ライカ)M10-P」と「Leica(ライカ)ズミクロン M50mm F2 固定鏡筒 後期」と共に、緑の多い地を散歩してきました!
M型Leica の現行ボディといえばM11-Pですが、現在でもなおM10やM10-Pの色味を気に入って買いに来てくださるお客様も多くいらっしゃいます。
そんな高い人気を誇る「M10-P」は、プロフェッショナルモデルということもあり静かなシャッター音やM型カメラで初のタッチパネル機能が搭載されています。
そして「ズミクロン M50mm F2 固定鏡筒 後期」は、50mmズミクロンの初代であり現在でもその解像力の高さは評判です。
前期から含めると12年間も製造された人気モデルともいえるのではないでしょうか。
それでは撮影した写真とともに美しい夏を感じていただければ幸いです。
今回の撮影は、緑の多い場所で行いました。
当初、夏をテーマにするつもりもなかったのですが、あまりの暑さとライカが写し出すフレアやゴーストの美しさに日本の美しい夏を感じて心が躍りました。
太陽の光の力強さと植物の迫力をフレアやゴースト、そして前ボケで表現しています。
ライカの多くのレンズと同様にズミクロンの最短撮影距離は0.7mととても寄れるというわけではありませんが、その分前ボケの表現のしやすさやボケを抜けた先にある被写体の解像力、そしてその場の雰囲気を鮮明に写してくれます。
私は夏になると鮮やかな花がたくさん咲き、視覚的に気分を上げてくれるので季節の中でも好きな季節ランキング上位に入ります。
ただ常に外にいる動物はこの暑さの中、地面に近い場所でよく頑張っているなと常々感じております。
たまたま良い抜け感のある所にハトが来てくれました。
撮影できたのはこの1枚だけですが、ピント面のこの解像力であればポートレート撮影にも問題無く使えるのではないでしょうか。
続いては奥の方にピントを合わせて撮影してみました。
目線を低くし遠くを見ている、子供のころに見ていた世界はこんな感じだったように思います。
どこか懐かしさを感じさせてくるボケ感は、このレンズが長年愛されてきた理由の一つなのでしょう。
川沿いを歩いていると、生い茂った草の為に作業されている方々を見かけました。
そしてぽつんと水筒が一つ。
この夏の必須アイテムも汗をかきそうなほど照らされていました。
M10やM10-Pに搭載されているセンサーは、やや緑や青に偏った色が出ると聞きていました。
実際に撮影してみて、この写真も影の部分や草木の色味や全体的に落ち着いた雰囲気が良く出てると感じました。
そのため実際には汗だくだくでしたが、見返してみるとより美しい夏を感じることができます。
白は200色あると聞きますが、緑も200色ほどあるのではないでしょうか。
濃い緑、明るい緑、優しい緑、、、この2枚の写真だけでもそれはもうたくさんの緑を発見できます。
これはM10-Pのセンサーの良さでもあると言えると思います。
そしてこのセンサーにはもう一点、明るい部分の諧調表現が現行品ほど豊かではないという特徴があるそうです。
しかし今回、それによって撮影しにくいと感じる事はありませんでした。
夏の高いコントラストを上手く表現してくれました。
暑さにやられてしまったのでカフェで小休憩をはさみました。
被写体を少し離した位置に置きF値を絞って撮影すると、座ったままでもテーブルフォトが出来ました。
日常の一コマのの雰囲気までも映し出してくれるカメラです。
皆さんも熱中症には気を付けて、カメラと過ごすこの夏を楽しんでください!