
SIGMAから「Sports 200mm F2 DG OS」が発表されました。
この200mm F2というスペックは馴染みのない方も多いかもしれませんが、実は一眼レフの時代にはキヤノンやニコン、そしてコンタックスなどがこのスペックのレンズを発売してきました。
70-200mm F2.8という定番のレンズがありながら、わずかF値1段のためにズームの利便性を捨て、さらに前玉は巨大になっています。まさにプロのためのレンズ。
そのような経緯を持つスペックのレンズの再来ということで、期待が高まるばかりです。
待ちきれない新製品の発売を前に、今回は筆者が実際に使用している「Nikon AF-S NIKKOR 200mm F2G ED VR II」の作例とともに、200mm F2というスペックに思いを馳せたいと思います。
こちらが今回の主役、Nikonの200mm F2です。
200mm F2というレンズの歴史は古く、1977年に発売された「Ai Nikkor 200mm F2 ED IF」を源流としています。
当時世界で一番明るい200mmレンズとして生み出されたこちらは報道機関限定での販売だったということが物語るように、主に室内でのスポーツ競技の撮影などを目的として開発がされています。
筆者は主にこのレンズを動物撮影で使用しています。
野生動物では200mmは距離が足りないことがほとんどなので、200mmという焦点距離は特に動物園で活きてきます。
このレンズの特長は何といっても被写界深度の浅さに尽きると思います。
顔のみにピント面が来ておりそれ以外の部分は大きくぼかすことができ、ピント面を際立たせた表現が可能です。
勿論前ボケも大きくなります。立体感を強調することができます。
ボケの大きさはスペックを見れば想像に難くありませんが、解像性能も文句のつけようがありません。
使用しているボディは2000万画素クラスのD6ですが、まだまだ余裕のある描写です。
画面手前にいるカラスを虎視眈々と狙う迫力あるシーンを捉えました。分厚いガラス越しでの撮影でも安定した写りを見せてくれるのはもちろんのこと、注目いただきたいのは水の部分の描写です。トラが足を踏み入れた部分の水の形が克明に写されています。
このレンズはポートレートでも人気の高いスペックです。
200mmはポートレートで使用するレンズとしては最も長い焦点距離になることが多いかと思います。その分圧縮効果を活かしたダイナミックな一枚になります。
都心の夜景を見渡せるパーキングエリアでの一枚です。広角で撮影されることが多いスポットですが、望遠でぐっと夜景を引き寄せてみました。三脚に据えての撮影なのでISO感度を常用の最低感度である100に設定しました。ナノクリスタルコートが施されており、透明感の高い写りです。
三脚に据えてじっくりと撮るイメージのあるレンズですが、筆者の使用環境では手持ちでの撮影がほとんどです。
ひとたびスナップ撮影に持ち出せば、他の追随を許さない圧倒的な描写を得ることができます。
今回発売となるSIGMA 200mm F2 DG OSはSportsラインではありますがその重さは1800g(ソニーEマウント用の値。ライカLマウント用は1820gとなります。)と非常に軽量です。今回使用したNikon D6とAF-S NIKKOR 200mm F2G ED VR IIとの組み合わせでは合計がおよそ4.5kgのところ、例えばSIGMAの200mm F2をSONYのα9IIIに装着すれば、その総重量は約2500gと、なんとおよそ2kgもの軽量化となります。これであれば手持ち撮影もさらに快適に行うことができます。
さらなる機動力を得た200mm F2は、これまで以上に活躍の幅を広げてくれるでしょう。
他のレンズとは一線を画す強烈な個性を持つ200mm F2。
プロの方はもちろん、究極の一枚を求めるすべてのフォトグラファーにおすすめしたい1本です。
ミラーレス時代になり目覚ましい進化を遂げた今こそ、是非一度このレンズが生み出す写りを体感していただきたいです。
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