
8月22日に、TAMRONより新レンズ「16-30mm F2.8 Di III VXD G2(ニコンZ用)」が発売となりました。
先だってソニーEマウント用で発売されていたレンズですが、ニコンZマウントでもその実力を確かめるべく、旅行に出かけました。
うだるような暑さの中、撮り歩いていきます。
今回使用したボディはNikonの高画素モデル「Z8」です。
超広角の16mmスタート、しかも開放F値2.8通しとなればレンズの大型化は避けられないものと思っていたのですが、このレンズは非常に小型です。
比較的大型のZ8との組み合わせでも1日通して快適に撮影をすることが出来ました。
さすがはF2.8、広角域でも大きく前景をぼかすことができます。
旅ではなるべくその土地の名物をいただきたいと思っています。
広角で広々と建物を写したそのレンズでテーブルフォトもこなせる懐の深さが魅力です。レンズ交換なしでもこれ一本で幅広い構図を楽しむことができます。
ズームは鏡筒内で完結しレンズ本体の全長が伸びない方式なので、物撮りで被写体に近寄る際も安心です。
屋内施設でも超広角レンズの恩恵は大きいです。普段標準や望遠を持ち出すことの多い筆者ですが、広角を手にするとまた新たな視点を得られた気がします。
F2.8の明るさを活かし、夜間のポートレート撮影をしてみました。超広角でも被写体を背景から分離させることができ、イルミネーションもぼかすことにより大きく写ってくれます。ISO感度も2000までに抑えられ、ディテールがしっかりと残った写りになります。
旧型にあたる17-28mm F2.8と比較してワイド側、テレ側ともに画角の広くなったこのレンズ。
超広角と呼ぶにふさわしい16mmのダイナミックなアングルから、標準域としても常用できる30mmまで、旅の思い出を軽やかに残すことが出来ました。より使いやすくなったG2の広角大三元、是非一度お試しください。