
【HASSELBLAD】XCDレンズが解き放つ、1億画素カメラの真のポテンシャル⑦
デジタル時代に中判カメラの魅力を再定義したハッセルブラッド。
その独自の世界観を支えるのが、Xシステムのミラーレスカメラ用に設計されたXCDレンズです。
卓越した光学性能、レンズシャッターによる全速ストロボ同調、そしてコンパクトな設計。これらは、中判の豊かな階調や空気感を、より身近なものにしてくれます。
このレンズは、プロの現場からハイアマチュアのクリエイティブな挑戦まで、幅広い写真家を魅了し続けています。
この記事では、そんなXCDレンズの魅力と特徴を深掘りしていきましょう。
今回ご紹介するレンズはXCD 90mm F2.5 V です。
早速、本レンズスペックを見ていきましょう。構成は、6群9枚となっており、その中には1枚の非球面レンズも含まれています。焦点距離は90mm、35mmフルサイズ換算では、71mmとなる中望遠レンズです。重量は551gと中判レンズにしては軽量なレンズと言えます。コンパクトなレンズでありながら、トップクラスの光学性能を持ち、1億画素越えの高解像度センサーにも対応するレンズとなっています。
開放F値はF2.5で、これは35mmフルサイズ換算で言うとF1.7~F1.8相当当たります。
最短撮影距離は0.67mとなっています。
フルサイズ換算71mmという焦点距離と開放絞りF2.5が織りなす美しいボケ味は、ポートレートに最適なレンズだと言えるでしょう。
XCD 90mm F2.5 VをX2D 100Cと組み合わせて撮影を行いました。
中判用レンズの中では比較的コンパクトなXCD90mm F2.5 Vですが、スペック表上の数字だけみると、XCD90mm F2.5 V とX2D 100C との組み合わせは約1,450gと、かなりの重量です。しかし、ボディとレンズのバランスが非常にいいので、持ち重りを感じることも無く、快適に撮影ができます。
この組み合わせは、一日中首からかけて撮影を行っても苦にならない、ギリギリラインの組み合わせだと思います。これ以上の重さ、大きさになってくると、一日撮影するのは、かなりの忍耐力が必要になってきます。
持ち出しやすいシステムなので、お散歩しつつ、写真を撮ってきました。
中判カメラでの撮影=仕事や作品撮りのイメージを持つ方も多いかと思いますが、お散歩撮影でも活躍してくれるコンパクトなシステムとなってます。
それでは、作例をどうぞ。
撮影を始めてまず思ったのが、他のXCDレンズに比べて少しシャッター音が大きいような気がしました。以前使用したXCD 28mm F4PやXCD55mm F2.5は非常に静かなシャッター音だったと記憶しています。
ただし、シャッター音が大きいと言えども一眼レフなどのシャッター音の大きさと比べると、とても静かです。非常に静かなシチュエーションや音に配慮が必要な場面では気になる可能性があるかなというレベルです。
そしてこのレンズシャッター独特のシャッター音と振動がとても心地よく、撮影をテンポ良く進めることができます。
ハッセルブラッドには、見たままの色を再現するHNCS(Hasselblad Natural Colour Solution)というカラーマネジメントシステムが搭載されています。このシステムはカラー値だけでなく、色調やコントラストも調整することで、人間の目で見た色を忠実に再現できる画期的なシステムです。
前述した通り、本レンズはレンズシャッターを採用しており、シャッタースピードの最速は1/4000秒、全てのシャッタースピードでストロボ同調が可能です。フォーカルプレーンシャッターを採用したカメラの場合ではこうはいきません。多くの場合、同調させるには、1/125または、1/250に限られることがほとんどです。
しかし本レンズであれば、動きが速い被写体を撮影する場合や、非常に明るい場面で絞りを開けて撮影したい場合に好みのシャッタースピードでストロボを同調させて撮影することができます。
朝夕はかなり肌寒い日が増えてきました。
体感ではどんどん短くなっていってる気がする秋を存分に楽しむためにクローゼットの中の秋服を取り出します。
トップスは「KATO`」の秋らしいブラウンのシャツ。
ボトムスは「DENHAM」のデニム。
長袖の服を着て撮影に行くのは久々な気がします。
好きな服を着て散歩に行くとそれだけで気分が上がります。
今回はXCD 90mm F2.5 Vを紹介致しました。
単なる道具を超え、写真家の創造性を刺激するXCDレンズ。
その卓越した描写力は、中判カメラでしか味わえない唯一無二の表現をもたらしてくれます。
「写真を通して、何を伝えたいか?」
この問いへの答えを、XCDレンズはきっと見つける手助けをしてくれるはずです。ぜひ、あなたもこのレンズを手に、新たな物語を紡いでみてください。
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