
【Nikon】さあ、マクロの世界へ!NIKKOR Z MC105mm F2.8 VR Sで植物を撮る。
夏も終わり10月に入ってからはあの茹だる様な暑さはどこへ行ってしまったのかと思うぐらいには過ごしやすい気温になりました。
ここ最近は台風も何度か接近したこともあり、肌寒い雨の日が何日か続きましたが、悪い事ばかりではありません。
雨の日の後と言えば辺り一面に水滴が滴っています。植物に付いた水滴と言えば絶好の被写体。
という事で今回はNIKON Z5ⅡとNIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sを使って筆者の庭の花をマクロ撮影したいと思います。
百合の花が一凛だけ咲いていました。
花びら全体に水滴が付いているのを写したかったのでF値はF8まで絞り込んで撮影しました。
晴れの日に撮るお花も良いのですが花びらに滴る水滴と一緒に撮るのもマイクロレンズの醍醐味なのかなと思いました。
今度はグッと葉っぱに近づいて撮影してみました。この距離で開放F2.8にすると被写界深度が浅くなり過ぎて訳が分からなくなってしまうのでF10まで絞り込んで撮影しました。
ただでさえ曇り空の暗い中で絞り込んでいるのでISOを10000まで上げましたが、脈々と流れる葉脈にピントがガッチリ決まっているおかげもあり、あまりノイズ感は目立っていない印象を受けました。
低照度でのノイズ耐性に強いZ5IIと高い解像力を誇るNIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sのタッグに助けられました。
丁度良くセンターに水滴が陣取っているお花があったので思い切ってそこだけに焦点を当ててみました。
先程の葉っぱより少し日の当たる場所で撮影したのでシャッタースピードとF値はそのままでISOを2500まで下げ撮影しました。
全体的に冷たい印象を受ける一枚ですが、ピンクのお花が中央にある事で色味が強調されアクセントの効いた写真になったのかなと思いました。
少し趣向を変えてタイヤを撮影してみました。普通に生活していたら恐らくそこまで凝視しないタイヤもマイクロレンズで撮ると面白い光景が広がっていました。
最短撮影距離0.29mなのでグッと寄って撮ってみるとタイヤの表面はこれ程複雑なディテールだったのかという驚きがありました。ちゃっかり右端に蜘蛛の糸が垂れているのが分かります。色んな場所に生きているんだなとつくづく思わされます。
マイクロレンズは色んな発見をさせてくれます。
雨の日だけだと少し物足りない気がしたので別日の夕暮れ時に少し撮影してみました。こちらもF10まで絞って撮影しました。花びらから中心の雌しべまではっきり描写されており、解像力の高さを感じさせます。
先ほどの曇りの日の涼しそうな1枚も良いですが、やはりこういった明るい日に撮る花は一段と温かみを感じさせます。
今度は思い切り夕陽を背に撮影してみました。ピント面から少し外れた花びらや幹にはフレアが見られますが、最小限に抑えられており、強すぎる光にも負けずしっかりと幹の部分も描写されています。
逆光の中でも全体的にコントラストがしっかり引き立っており、ピント面の花の幹には産毛の一本一本が正確に描写されています。逆光に強いNIKKOR Zレンズの中でも特に高画質である「S-Lineシリーズ」の強みを活かせた1枚だと思います。
Nikon Z5Ⅱは今年の4月に発売されたNikonの新しいフルサイズ機エントリーモデルです。搭載エンジンはZ8やZ9と同じEXPEED7を搭載しているのでAF性能や暗所での撮影が初代Z5より非常に快適になりました。明るい場所にも暗い場所にも対応できる、非常に心強いカメラになっています。
NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sは最短撮影距離0.29mと被写体にグッと近づけるレンズですが、105mmの中望遠レンズとしても抜群の解像力を誇っています。重量は見た目の割に630gと比較的軽量な作りになっています。Z5Ⅱはグリップが深くしっかりとカメラをホールドできるので安心して撮影することができました。
気温も落ち着いて外出し易い季節になりましたので中望遠レンズとしてもマイクロレンズとしても凄まじい解像力を誇るNIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sで身の回りにある様々な物を撮影してみてはいかがでしょうか。
関連記事はこちらをチェック