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【FUJIFILM】レンズ込みで800gを切る中判デジタルカメラはこれだけかもしれない

2025年も残すところあと3ヶ月となりましたが、思えば今年はレンズ固定式となるコンパクトデジタルカメラ分野において続々と新製品が続いた年でもありました。
どの機種も大きなインパクトのあるモデルばかりでしたが、GFX100RFにおいても中判センサーを搭載したコンパクトデジタルカメラとして話題を呼んでいたと記憶しています。

1億200万という超高画素の中判センサーを搭載しながら735gという軽量設計のおかげで気軽に取り回せる事が魅力的。
富士フィルムのフィルムシミュレーションの中でもクラシックネガがとても好みなので今回は全編通してクラシックネガでお届けします。

光が差し込む室内。ほのかに照らされた椅子が美しい
窓辺から差し込んだ光が室内に陰影を生み出します。フィルムシミュレーション側での味付けもあるとは思いますが、特にミッドトーンからシャドウへ沈んでいく部分の階調の豊かさはさすがの中判センサーといったところ。
また、搭載されているレンズは35mmF4となっていますが、35mm判換算で28mmとなりボケ量はおおよそF2.8相当になるでしょうか。
こちらの写真では手前の椅子にピントを置いていますが、思っていた以上にボケ量を感じます。

緩く満たされた光が空間を象っていく。
しっかりと撮影したいと感じる場合は、背面液晶ではなくファインダーを覗いて撮影をしたくなりますが、GFX100RFにおいては576万ドットの0.5型有機ELファインダーを搭載。
発色も良く有機ELならではの高いコントラスト比のおかげで、こういったシーンでも露出決めに苦労しません。

古くなった椅子の座面からは綿がはみ出ている。解像感が素晴らしい
古めかしい椅子を見てみると座面が裂け、クッション材が見えている状態。
絞り解放での撮影であったと記憶していますが、解像力も申し分ないですし座面の質感の表現も甘さがありません。レンズの明るさこそ控えめではありますが、代わりに絞りを開けた状態から高い表現力を持ち合わせていて、小型化にも寄与していると考えると非常によくまとまったパッケージだと感じます。

採光窓から差し込む光

空を仰ぎ見て屋根の隙間から見える木々
小型化、軽量化を優先するにあたって背面液晶のチルトを諦めるメーカーも少なくありませんが`GFX100RFにおいては2軸のチルトモニターを採用しています。
こちらのシーンを撮影する際も低い位置から仰ぎ見るように撮影をしたかったため、チルト液晶のおかげで構図決めを楽に行うことが出来ました。

GFX100RFを別注ストラップでドレスアップ
また、今回はARTISAN&ARTISTからリリースされているMAPCAMERA別注となるシルクストラップ ACAM-301R 墨でドレスアップして撮影に臨みました。柔らかくしなやかでありながらカメラをしっかりと支えてくれる頼もしいストラップです。

かやぶき屋根と青空
茅葺き屋根と青空を一緒に。これだけ明暗差のあるシーンですが、シャドウ側のトーンが本当に粘っています。
さすがに左側に写っている入道雲はハイライトが飛んでしまっていますが、右側の雲についてはハイライト側でも階調を感じることができる点にも驚きです。

お団子を接写する。よいシズル感が出ている
小腹が空いたのでお団子をいただくことにします。最短撮影距離はレンズ先端から20cmとなっており、必要十分な近接撮影が可能です。
35mm判換算で28mmとなるお陰で、カフェなどに入った際に座席に座ったまま大きな器などの全体を捉えられる、また手前にお皿がある状態で対面に座っている人などを一緒に写すことも出来るでしょう。見返していたらお腹が空いてくる程、美味しそうに撮れたなと思います。

差し込む光が美しい。中判センサーのパワーを感じる一枚
やはり準広角であるという事も考えると水平に気を使いながら空間を写し取る事が美しいカメラであると感じます。
引き戸に差し込む光が壁から床へと伝い、印象的な空間へと変化します。センサーやレンズの根源的な性能が優れているからこそ屋内でも屋外でも破綻なく受け止める事が出来るのでしょう。
このクオリティが800gを切る重量で楽しめてしまうところがGFX100RFの凄いところではないでしょうか。

レンズ一体型の更なる進化に目が離せません。
今回はこの辺りで。

【FUJIFILM】GFX 100RFで撮る鎌倉ハイキング



[ Category:etc. FUJIFILM | 掲載日時:25年10月17日 18時45分 ]

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