【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】京葉線全通20周年
今年、東京と千葉県の蘇我を結ぶJR京葉線が全線開通20周年を迎えました。
その開業の記念日に当たる3月10日、海浜幕張駅で記念式典が行われました。
お昼を過ぎた頃、記念のヘッドマークを付けた式典用の臨時列車が海浜幕張駅に入線。
ヘッドマーク以外にも車両側面には記念ステッカーが貼られてます。(写真左下)
記念式典は蘇我方面行きのホームの一角を使って行われました。
車両2両分ほどの場所を使って行われた式典には、JR東日本千葉支社のマスコットの観光案内犬や(写真右)や、
千葉国体のマスコット「チーバくん」やSuicaの「ペンギン」などの登場で盛大に行われたものの、向かい側の
ホームには通常ダイヤで電車が次々とやってくるため、何も知らずに電車に乗ってきた方は、かなり驚いた様子
でした。
沿線企業の有力者の方々の挨拶の後、くす玉が割られ記念列車は出発していきました。
「開業20周年」と言われても、もっと昔からあったような気がする京葉線。
それもそのはず。昔のアルバムを見て思い出しました。
京葉線は京葉工業地帯の貨物輸送用に計画され、貨物線として一部が先行開業しましたが、貨物輸送の減少に
伴い、途中で旅客線用に変更されたため工事が複雑化し、数回にわたる部分開業を経て現在の形になりました。
当初は蘇我から新木場。新木場から現在の「りんかい線」を経て品川区の東京貨物ターミナルまで結ぶ予定でした
が、昭和61年に西船橋~千葉みなと間が旅客線として開業。
千葉みなと~西船橋を結ぶ京葉線(西船橋駅にて)
昭和63年に千葉みなと~蘇我間と南船橋~新木場間が延長され
新木場駅開業前の試運転(西船橋駅にて)
新木場~蘇我間が開業します。当時は運用車両が足りなくて総武線から車両を借りていた事も。
京葉線に借り出された総武線(蘇我駅にて)
その後、成田空港と東京駅を結ぶ成田新幹線用に工事されていた東京駅ホームと新木場駅がつながり、平成2年に
全線開通となりました。
こうして歴史を振り返ってみると、新木場駅付近の急カーブやアクセスの悪い京葉線東京駅地下ホームは、貨物線
から旅客線への変更で生まれた産物みたいなものと分かり、普段の景色もちょっと楽しく思えてきます。
そして今年7月には成田新幹線工事で造られていた、もう一方の成田空港付近の高架線も「成田新高速鉄道」の
一部として使用されるようになります。
この20年の間にはもっと長い複雑な歴史があって、そして今年、一段落を向かえることができた事を一緒にお祝い
したいと思います。
使用機材:Nikon D700
AF-S ED17-35mmF2.8D
AF-S ED80-200mmF2.8D
過去の写真機材:Nikon F501
AF 35-70mmF3.3-4.5S
Ai180mmF2.8 ED