トイカメラのような面白いコンパクトカメラをご紹介します♪
不思議なカメラを手に入れて、どんなカメラだろうかと調べて使ってみました。
マミヤUは1981年7月に発売されました。
81年の発売当時、ストロボ内蔵35mmカメラとして最小・最軽量だったようです。
ボディー上のレバーをスライドさせるとカバーが開閉します。
カバーを閉じると同時にスイッチも切れます。
ピント合わせは丸いレンズの周りにあるレバーを動かします。
このカメラの変わっているところは、ピント合わせの方法が2通りあるところ。
初心者向けに4個のゾーンフォーカスマーク、
きちんと設定したい人向けに距離目盛りがあります。
ゾーンフォーカスマークの場合1人、2人、3人、山のマークが
それぞれ1メートル、2メートル、3メートル、無限遠になります。
露出はプログラムで、EE連動範囲はEV6~17です。
絞りはF2.8~F16、シャッタースピードは1/8秒~1/500秒から
自動で設定されます。
シャッターボタンは電磁レリーズでとても軽いタッチです。
シャッターには黄色い粘土のような素材が付いていましたが
取れて無くなってしまっているものが多いようです。
露出不足により1/30秒以下のスローシャッターになると、
ファインダー内の赤LEDランプと電子音で警告してくれます。
ボディー前面のフラッシュスイッチを上に押してストロボ撮影が出来ます。
巻き戻しクランクはボディー底面にあります。
レンズはマミヤセコール35mmF3.5、4群5枚構成です。
当時のコンパクトカメラでは3群4枚構成が一般的で贅沢な仕様です。
ボディーカラーは標準のブラックと、1200円高いシルバーの2色展開で
別売で「ファンシーケース」という商品も販売されていたようです。
色はグレーとイエロー、縦型・横型の2タイプ。
さらにレッドとブラックのセームレザーケースも出ていたようです。
珍品につき、正確な情報がわからないのですが
「おくのてくん」という名称のマミヤU専用のカメラホルダーまで存在するようです。
さっそくフィルムを入れて撮影してみました。
元箱にはとても可愛らしい白猫の写真。
ですがカメラは近未来的で格好いいデザイン、
良いレンズが付いているという不思議なカメラです。
【仕様】
カメラ形式:35ミリケースレスストロボ内蔵ゾーンフォーカスカメラ
レンズ:マミヤセコール35ミリF2.8 (4群5枚)
シャッター:プログラム式電子制御1/8~1/500秒 電子セルフタイマー付 電磁レリーズ
ファインダー:アルバダブライトフレーム式 倍率0.55 手ブレ警告ランプ表示
焦点調節:目測・4点ゾーンフォーカス(距離目盛併用)1メートル~∞
露出計:SRD使用によるプログラムEE EE連動範囲ISO100でEV6~17 フィルム感度ISO25~400 電源R03型電池2本使用
フィルム送り:背面ギヤ式
大きさ・重さ:115×66×45ミリ 220グラム(電池別)
標準価格:ブラック33,800円(リストストラップ付き) シルバー35,000円
ファンシーケース1,500円 セームレザーケース2,500円
発売期日:1981年7月